皆様、お久しぶりです。
7月に息子を出産し、抱っこにおむつにおっぱい・・・と、子育て奮闘中の尾立麗子です。
今回、ディレクター個人が出展単位となるアートフェア「ULTRA005」（会場：青山・スパイラルガーデン）にディレクターとして初めて出展することになりました。
今年で5回目になる「ULTRA」は、会期が10月（October side）と11月（November side）の2部構成になっており、合計60名の若手ディレクターが集結します。
私は、前半のOctober side、会期：10月27日（土）～30日（火）に出展します。
出品作家は、私の同年代である若手作家、君島彩子、野口琢郎、ハ・ミョンウンの3名です。
●君島彩子（1980年生まれ）は、2010年にときの忘れもので開催した3人展「Tricolore2010」以来の交流で、今年8月に個展を開催しました。
君島彩子
「HEAR」
2012年
水彩紙、墨
32.0x45.0cm サインあり
税込63,000円（シート）
彼女の作品は、濃度の違う墨を生乾きの状態で描き加えるたらしこみ技法で、モデルのいない「顔」を描いています。
彼女は空海の出家宣言文『聾瞽指帰』との出会いにより、1000年以上の時を経ても変わらず意思を伝える墨の力に気づき、また、墨の濃淡やにじみの偶然性に面白さを感じ、墨を用いるようになったといいます。
微妙なにじみが表現されるたらしこみ技法で、最も日常的な物のひとつである「顔」を描くことにより、人間の存在の曖昧さが表現されています。
●野口琢郎（1975年生まれ）は、今月個展を開き、ほとんどの作品が売れてしまいました。ULTRAに出品する作品がなくなってしまい、現在、急ピッチで新作を制作してもらっています。
野口琢郎
「月夜」
2010年
箔画（木パネル、漆、土、金・銀箔、石炭、樹脂、透明アクリル絵具）
40.0x40.0cm サインあり
税込210,000円
野口琢郎
「Send Light」
2012年
箔画（木パネル、漆、土、金・銀箔、石炭、樹脂、透明アクリル絵具）
45.0x45.0cm サインあり
税込262,500円
彼は、家業である京都西陣の箔屋に代々伝わる引箔という伝統的な工芸技法 (西陣織の帯の中に織り込まれる金糸の様なもの)から、新たな表現の可能性を追求すべく、漆と箔を用いた絵を描きます。その技法を「箔画」と名づけ、金・銀・プラチナ箔や石炭などさまざまな素材を使い、また、化学反応から生じる独特な色を使って、風景を想起させる絵を制作しています。
ULTRA会期中の27日（土）、28日（日）は会場につめています。
●ハ・ミョンウン（1980年生まれ）は韓国で活躍する作家で、昨年、ソウルで彼女の作品に出会い、熱烈なアプローチの末、11月に個展を開催することになりました（会期：11月2日～11月10日）。
言葉の壁で、個展開催までに時間がかかりましたが、ようやく彼女の作品の全貌を皆様にご覧いただけます。ULTRAでは、一足先に、その一部を展示します。
ハ・ミョンウン
「MINI series」
2011年
Foamex acrylic
22.0x15.0x3.1cm サインあり
税込36,750円
彼女の作品は、フランク・ステラの作風に影響を受け、画面の平面性を維持しながらも彫刻のような造形性を持つ形態を試みています。
韓国の会社のトップが数十億ウォンのリキテンスタインの絵を賄賂として贈ったという「ロビー事件」をきっかけに、消費時代である現世代を表現している代表的な芸術がポップアートだと考え、リキテンスタインやアンディー・ウォーホルなどの名画を21世紀の視点と嗜好に合うよう、さまざまな素材のオブジェへと再解釈し、新しい名画をつくり出しています。
君島彩子、野口琢郎、ハ・ミョンウンは、古典や伝統、過去に学び、墨や箔など伝統的な素材や技法を取り入れ、21世紀の絵画表現で絵を描いています。
また、彼らの作品には、日本と韓国の特性である繊細で神経の行き届いた完成度の高い作業を見ることができます。
多くの方に、彼らの作品をご覧いただきたいと思います。
また、若手ディレクターの方々が、どのようなアート作品を選び、どのような展示をするのか、併せてお楽しみください。
それでは、会場でお待ちしております。
（おだちれいこ）
◆ときの忘れものは尾立麗子のディレクションでULTRA005に出展します。
会場はときの忘れものからも近い青山・スパイラル（SPIRAL）です。
会期：Oct. side 2012年10月27日[土]―10月30日[火]
時間：11:00-20:00
会場：スパイラルガーデン（スパイラル1F）
〒107-0062東京都港区南青山5-6-23
ときの忘れものブースNo.05
入場無料
公式サイト：http://systemultra.com/w/
出展作家：野口琢郎、ハ・ミョンウン、君島彩子
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
7月に息子を出産し、抱っこにおむつにおっぱい・・・と、子育て奮闘中の尾立麗子です。
今回、ディレクター個人が出展単位となるアートフェア「ULTRA005」（会場：青山・スパイラルガーデン）にディレクターとして初めて出展することになりました。
今年で5回目になる「ULTRA」は、会期が10月（October side）と11月（November side）の2部構成になっており、合計60名の若手ディレクターが集結します。
私は、前半のOctober side、会期：10月27日（土）～30日（火）に出展します。
出品作家は、私の同年代である若手作家、君島彩子、野口琢郎、ハ・ミョンウンの3名です。
●君島彩子（1980年生まれ）は、2010年にときの忘れもので開催した3人展「Tricolore2010」以来の交流で、今年8月に個展を開催しました。
君島彩子「HEAR」
2012年
水彩紙、墨
32.0x45.0cm サインあり
税込63,000円（シート）
彼女の作品は、濃度の違う墨を生乾きの状態で描き加えるたらしこみ技法で、モデルのいない「顔」を描いています。
彼女は空海の出家宣言文『聾瞽指帰』との出会いにより、1000年以上の時を経ても変わらず意思を伝える墨の力に気づき、また、墨の濃淡やにじみの偶然性に面白さを感じ、墨を用いるようになったといいます。
微妙なにじみが表現されるたらしこみ技法で、最も日常的な物のひとつである「顔」を描くことにより、人間の存在の曖昧さが表現されています。
●野口琢郎（1975年生まれ）は、今月個展を開き、ほとんどの作品が売れてしまいました。ULTRAに出品する作品がなくなってしまい、現在、急ピッチで新作を制作してもらっています。
野口琢郎「月夜」
2010年
箔画（木パネル、漆、土、金・銀箔、石炭、樹脂、透明アクリル絵具）
40.0x40.0cm サインあり
税込210,000円
野口琢郎「Send Light」
2012年
箔画（木パネル、漆、土、金・銀箔、石炭、樹脂、透明アクリル絵具）
45.0x45.0cm サインあり
税込262,500円
彼は、家業である京都西陣の箔屋に代々伝わる引箔という伝統的な工芸技法 (西陣織の帯の中に織り込まれる金糸の様なもの)から、新たな表現の可能性を追求すべく、漆と箔を用いた絵を描きます。その技法を「箔画」と名づけ、金・銀・プラチナ箔や石炭などさまざまな素材を使い、また、化学反応から生じる独特な色を使って、風景を想起させる絵を制作しています。
ULTRA会期中の27日（土）、28日（日）は会場につめています。
●ハ・ミョンウン（1980年生まれ）は韓国で活躍する作家で、昨年、ソウルで彼女の作品に出会い、熱烈なアプローチの末、11月に個展を開催することになりました（会期：11月2日～11月10日）。
言葉の壁で、個展開催までに時間がかかりましたが、ようやく彼女の作品の全貌を皆様にご覧いただけます。ULTRAでは、一足先に、その一部を展示します。
ハ・ミョンウン「MINI series」
2011年
Foamex acrylic
22.0x15.0x3.1cm サインあり
税込36,750円
彼女の作品は、フランク・ステラの作風に影響を受け、画面の平面性を維持しながらも彫刻のような造形性を持つ形態を試みています。
韓国の会社のトップが数十億ウォンのリキテンスタインの絵を賄賂として贈ったという「ロビー事件」をきっかけに、消費時代である現世代を表現している代表的な芸術がポップアートだと考え、リキテンスタインやアンディー・ウォーホルなどの名画を21世紀の視点と嗜好に合うよう、さまざまな素材のオブジェへと再解釈し、新しい名画をつくり出しています。
君島彩子、野口琢郎、ハ・ミョンウンは、古典や伝統、過去に学び、墨や箔など伝統的な素材や技法を取り入れ、21世紀の絵画表現で絵を描いています。
また、彼らの作品には、日本と韓国の特性である繊細で神経の行き届いた完成度の高い作業を見ることができます。
多くの方に、彼らの作品をご覧いただきたいと思います。
また、若手ディレクターの方々が、どのようなアート作品を選び、どのような展示をするのか、併せてお楽しみください。
それでは、会場でお待ちしております。
（おだちれいこ）
◆ときの忘れものは尾立麗子のディレクションでULTRA005に出展します。
会場はときの忘れものからも近い青山・スパイラル（SPIRAL）です。
会期：Oct. side 2012年10月27日[土]―10月30日[火]
時間：11:00-20:00
会場：スパイラルガーデン（スパイラル1F）
〒107-0062東京都港区南青山5-6-23
ときの忘れものブースNo.05
入場無料
公式サイト：http://systemultra.com/w/
出展作家：野口琢郎、ハ・ミョンウン、君島彩子
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