亭主も歳のせいで、回復に時間がかかる。
この一週間、インフルエンザで寝込んでいます。
昨日はようやく寝床から這い出て大事な打ち合わせに出席したのですが、それが限界、夕方まで体調がもたず早退してしまいました。
昨夜の顧問の弁護士先生たちとの恒例の新年会食にも欠席してしまいました。
休んでいるうちに、レスリー・キーさんと画廊オーナー、そこで働く画廊スタッフまでもが逮捕されるという看過しえない事件が起きているのですが、精魂尽き果て反応する体力もなく当分は休養します。
そんなわけで四方八方不義理ばかりで申し訳ありません。

このブログも「365日毎日更新」と宣言していますが、風前の灯。予定原稿の種もつき、若いスタッフの奮闘で辛うじて更新しています。
こういうときに限ってなぜかアクセス急増。
新たに始まった大竹昭子さんの新連載「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」や、土渕信彦さんの大力作「瀧口修造の箱舟」への反応もとても大きい。ありがたいことです。

◆銀塩写真の魅力 IV展
会期=2013年2月8日[金]―2月16日[土] 12:00-19:00 ※会期中無休
2月8日(金)から開催する「銀塩写真の魅力 IV展」から出品作品を順次ご紹介します。

8x10インチの大型カメラを担いで群馬の山村を巡り、今ではもう失われてしまった日本の原風景ともいうべき自然と人間を撮影した佐藤理の「ヤギ小屋の少女」です。
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佐藤理
「ヤギ小屋の少女 川和(かわわ)」
ゼラチン・シルバー・プリント
40.5×50.5cm
サインあり


■作家のコメント
1970代初頭の山村を撮影したのが『山人』シリーズです。
当時私は印刷会社の写真部に勤務しておりました。
日曜日は目的地に早朝着く為に深夜車で出かけましたが、東京生まれの私には、観るもの全てが新鮮で興奮のれんぞくでした。
最初の頃は、36mmで撮影していましたがやがて山村のゆっくりとした時間の流れの中で、自然に8x10インチカメラに落ち着きました。

「ヤギ小屋の少女 川和(かわわ)」ですが、
納屋を兼ねたヤギ小屋がえらく傾いている、
撮影をしていると少女がやって来た、
この土地で生まれた子ヤギと少女です。
はしごに載ってもらいシャッターを切る事が出来ました。
佐藤理

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■佐藤理(さとうおさむ)
東京に生まれる
1964年 私立東京写真短期大学卒業
1964年 光村原色版印刷所入社
1971年~「山人」撮影始める。
1979年 佐藤理スタジオ設立
2004年 日本写真家ユニオン主催・「ニューヨーク展」出品
2005〜6年 日本写真家協会主催「日本の子供60年」展(東京都写真美術館)
2006年 日本写真家ユニオン主催「11人のフォトグラファーによるファインプリント展」(ギャラリー新居 東京店)、以後毎回出品。
2009年 個展「ギリシアの白」(ギャラリーコスモス)
2011年 個展「山 人 The Mountain People 」(中国 禅フォトギャラリー北京)
2011年 個展「山 人 The Mountain People 」(東京 禅フォトギャラリー)

◆ときの忘れものは、2013年2月8日[金]―2月16日[土]「銀塩写真の魅力 IV展」を開催します。
魔方陣
銀塩写真のモノクロームプリントの持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただくシリーズも4回目を迎えました。
本展では、植田正治細江英公五味彬大竹昭子、佐藤理、北井一夫、村越としやエドワード・スタイケンロベール・ドアノーアンリ・カルティエ=ブレッソンロバート・メープルソープウィン・バロックジョック・スタージスらのモノクローム作品約20点をご覧いただきます。