本日と明日は画廊はお休みです。
◆銀塩写真の魅力 IV展は昨日終了しました。
銀塩写真のモノクロームプリントの持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか。
展覧会は終了しましたが、ロベール・ドアノーの「Le ptit balcon かわいいバルコニー」と「Les cantinieres be la foi」をご紹介します。
ロベール・ドアノー
「Le ptit balcon かわいいバルコニー」
1953年
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:24.0x34.5cm
シートサイズ:30.3x40.5cm
サインあり
ロベール・ドアノー
「Les cantinieres be la foi」
1950年
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:24.0x27.2cm
シートサイズ:30.5x40.5cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
フランスを代表する写真家ロベール・ドアノー。
彼は自作について次のように語っています。
「レンズは主観的だ。この世界をあるがままに示すのではない。私が気持ちよく感じ、人々が親切で、私が受けたいと思うやさしさがある世界だ。私の写真はそんな世界が存在しうることの証明なのだ。」
彼は生涯パリに留まり、華やかな中心街の姿を記録すると同時に自身が生まれ育ったパリ郊外も多く撮影し、ヒューマニズムに溢れた視線でパリの姿を生き生きと捉えました。
街の中の人物や建物などを前に自分が感嘆する瞬間が訪れるのを忍耐強く待ち、「永遠から獲得した数分のうちの1秒」をカメラにおさめたのでした。
~~~~
2008年10月に日本橋三越で開催されたロベール・ドアノー写真展が開催された折、アトリエ・ロベール・ドアノーによる没後のモダン・プリントが販売されていました。
その折のメモを再録すると、
・モダン・プリントは、ドアノーの専属プリンターであったHerve Hudry氏が現像する。
・今回のモダン・プリントは以下の5作品、3サイズ、各限定20部。
1)ヴァンドーム広場(1949)
2)マドモアゼル・アニタ(1951)
3)パリ祭のラストワルツ(1949)
4)煙草屋の犬、14区(1953)
5)ギャラリー・ロミのウィンドー(1948)
・価格 30x40cm=528,000円
40x50cm=640,000円
50x60cm=800,000円
没後のモダン・プリントが50万円以上!!
ときの忘れもののコレクションがいかに廉価かおわかりいただけると思います。
今回出品した作品は、いずれも生前のサイン入り作品です。
■ロベール・ドアノー Robert DOISNEAU(1912-1994)
1912年パリ郊外のジョンティイ生まれ。印刷会社でリトグラフの仕事を経験後、1931年写真家に転向。1934年ルノー自動車で広告、工業写真家として勤務し、1939年に独立するが、すぐに召集を受ける。パリ陥落後はレジスタンス活動に加わる。戦後は1946年にラフォ通信社に参加し、フリー写真家として「パリ・マッチ」などのフォトジャーナリズム分野で活躍。一方、1948年から1952年まではファッション誌の「ヴォーグ」の仕事も行う。
パリの庶民生活をエスプリを持って撮影し、もっともフランス的な写真家として根強い人気がある。1947年にコダック賞、1956年にニエペス賞を受賞。また、シカゴ美術館(1960年)、フランス国立図書館(1968年)、ジョージ・イーストマン・ハウス(1972年)をはじめ世界中の主要美術館で回顧展が開催されています。1994年、歿。
◆銀塩写真の魅力 IV展は昨日終了しました。
銀塩写真のモノクロームプリントの持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか。
展覧会は終了しましたが、ロベール・ドアノーの「Le ptit balcon かわいいバルコニー」と「Les cantinieres be la foi」をご紹介します。
ロベール・ドアノー「Le ptit balcon かわいいバルコニー」
1953年
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:24.0x34.5cm
シートサイズ:30.3x40.5cm
サインあり
ロベール・ドアノー「Les cantinieres be la foi」
1950年
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:24.0x27.2cm
シートサイズ:30.5x40.5cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
フランスを代表する写真家ロベール・ドアノー。
彼は自作について次のように語っています。
「レンズは主観的だ。この世界をあるがままに示すのではない。私が気持ちよく感じ、人々が親切で、私が受けたいと思うやさしさがある世界だ。私の写真はそんな世界が存在しうることの証明なのだ。」
彼は生涯パリに留まり、華やかな中心街の姿を記録すると同時に自身が生まれ育ったパリ郊外も多く撮影し、ヒューマニズムに溢れた視線でパリの姿を生き生きと捉えました。
街の中の人物や建物などを前に自分が感嘆する瞬間が訪れるのを忍耐強く待ち、「永遠から獲得した数分のうちの1秒」をカメラにおさめたのでした。
~~~~
2008年10月に日本橋三越で開催されたロベール・ドアノー写真展が開催された折、アトリエ・ロベール・ドアノーによる没後のモダン・プリントが販売されていました。
その折のメモを再録すると、
・モダン・プリントは、ドアノーの専属プリンターであったHerve Hudry氏が現像する。
・今回のモダン・プリントは以下の5作品、3サイズ、各限定20部。
1)ヴァンドーム広場(1949)
2)マドモアゼル・アニタ(1951)
3)パリ祭のラストワルツ(1949)
4)煙草屋の犬、14区(1953)
5)ギャラリー・ロミのウィンドー(1948)
・価格 30x40cm=528,000円
40x50cm=640,000円
50x60cm=800,000円
没後のモダン・プリントが50万円以上!!
ときの忘れもののコレクションがいかに廉価かおわかりいただけると思います。
今回出品した作品は、いずれも生前のサイン入り作品です。
■ロベール・ドアノー Robert DOISNEAU(1912-1994)
1912年パリ郊外のジョンティイ生まれ。印刷会社でリトグラフの仕事を経験後、1931年写真家に転向。1934年ルノー自動車で広告、工業写真家として勤務し、1939年に独立するが、すぐに召集を受ける。パリ陥落後はレジスタンス活動に加わる。戦後は1946年にラフォ通信社に参加し、フリー写真家として「パリ・マッチ」などのフォトジャーナリズム分野で活躍。一方、1948年から1952年まではファッション誌の「ヴォーグ」の仕事も行う。
パリの庶民生活をエスプリを持って撮影し、もっともフランス的な写真家として根強い人気がある。1947年にコダック賞、1956年にニエペス賞を受賞。また、シカゴ美術館(1960年)、フランス国立図書館(1968年)、ジョージ・イーストマン・ハウス(1972年)をはじめ世界中の主要美術館で回顧展が開催されています。1994年、歿。
コメント