「さて、私たち美術関係者には格別な場所であり、市民にはいつも刺激的な展覧会開催の場であった中京大学アートギャラリーC・スクエアを、その最初から支えてきた森本悟郎さんが今年三月末日をもって退職され、ギャラリーもこれまでのような場所ではなくなるという報せを聞きました。そこでC・スクエアに深く関わった私たちが呼びかけ、森本さんの二十年に及ぶお勤めを労うとともに、次への門出を祝って、左記のように「卒業を祝う会」を開催する運びとなりました。
発起人(50音順)
赤瀬川原平 秋山祐徳太子 巌谷國士 上條陽子 高梨豊 馬場駿吉 柳澤紀子 」
上掲のような案内をいただきました。
森本悟郎さんといえば美術界では知られた方で、ときの忘れものにも上京の折にはよく寄ってくださいます。
数ある大学ギャラリーの中で<ジャンルを問いませんが、国内外の美術・造形芸術分野で活躍している(あるいは今後活躍が期待される)作家の、同時代性を明確に示す>企画にこだわったユニークな展覧会を展開してきた中京大学アートギャラリーC・スクエアをディレクターとして創設時から支えてこられました。
いつも送られてくるパンフレットを見ながら<同時代の創造的文化を伝える場所>としてぶれずに森本さんがいいと思う視点で現代美術を紹介してきたことにひそかに敬意を表してきました。
とはいえ、名古屋は遠い。今まで伺ったことはありませんでした。
そうこうするうちに遂に最終企画、社長と二人して慌てて名古屋に行ってまいりました。
初めて訪れた中京大学、親切な学生さんたちに教えられてたどり着いたギャラリーでは、映像、平面、立体による見事な展示がされていました。
第116回企画 ラスト・シーン展
かわなかのぶひろ・鴻池朋子・畠山直哉
会期:12月16日(月)~2014年1月25日(土)
会場:中京大学アートギャラリーC・スクエア
というわけで(要するにこじつけ)、2014年初の温泉行は名古屋近郊の犬山温泉。
名古屋で森本さんに会い、ついでに近場で温泉はないかと調べたら、明治村のある犬山温泉となった次第です。
明治村にはいままで行ったことがないので、この機会にゆっくり洋風建築を見て回りたい、と珍しく亭主自ら新幹線とホテルのセットになっているチケットを予約しました。
宿は奮発して谷口吉郎設計の名鉄犬山ホテル(1965年竣工、ホテルオークラの翌年です)。
とまあ、ここまでは良かったのですが、行ったら明治村は年に一度のメンテナンス休村!
注意して開村日を見なかった亭主のミス。まことに面目ない。
近代建築が見られないのは残念ですが、名鉄犬山ホテルに併設された有楽苑には、国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院、古図により復元された元庵、新しく建てられた弘庵などがある。翌朝、気持ちのいい冷気の中、拝観してきました。
昨年行った奈良の大和文華館といい、今回の有楽苑といい(もちろん明治村も)、いずれも地元の鉄道会社が多額な資金を投じてつくったもの。昔の経営者は偉かったですね。
京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵とともに、現存する国宝茶席三名席のひとつである如庵をつくったのは信長の弟の織田有楽斎、波瀾に富んだその生涯に似て、これも各地を転々とした茶室如庵がようやく犬山に安住を場所を得たのも名鉄のおかげ。移築を指揮したのは堀口捨巳でした。






ホテルのひとに、「少し坂ですが、挑戦してみたらいかがですか」といわれ、国宝犬山城にも登ってきました。

どうも間が悪い、こちらも修復中でしたが、中には入れました。

この急な階段が怖かった。帰りは後ろ向きで降りました。

眼下に見下ろす犬山の町と川。

修復作業員の皆さん、ご苦労さまです。高所恐怖症の亭主は見てるだけでクラクラ。
かくして、温泉にも入り、国宝を二つも訪ね、名古屋に戻りました。

こちらも初めて訪ねたGallery HAMさん。
見事な空間ですが、展示作品が弱いと空間に負けてしまう。作家には厳しい試練ですね。
このあと、春に個展を予定している葉栗剛さんのアトリエを訪ね、打ち合わせ。
一泊二日の名古屋の旅でした。
発起人(50音順)
赤瀬川原平 秋山祐徳太子 巌谷國士 上條陽子 高梨豊 馬場駿吉 柳澤紀子 」
上掲のような案内をいただきました。
森本悟郎さんといえば美術界では知られた方で、ときの忘れものにも上京の折にはよく寄ってくださいます。
数ある大学ギャラリーの中で<ジャンルを問いませんが、国内外の美術・造形芸術分野で活躍している(あるいは今後活躍が期待される)作家の、同時代性を明確に示す>企画にこだわったユニークな展覧会を展開してきた中京大学アートギャラリーC・スクエアをディレクターとして創設時から支えてこられました。
いつも送られてくるパンフレットを見ながら<同時代の創造的文化を伝える場所>としてぶれずに森本さんがいいと思う視点で現代美術を紹介してきたことにひそかに敬意を表してきました。
とはいえ、名古屋は遠い。今まで伺ったことはありませんでした。
そうこうするうちに遂に最終企画、社長と二人して慌てて名古屋に行ってまいりました。
初めて訪れた中京大学、親切な学生さんたちに教えられてたどり着いたギャラリーでは、映像、平面、立体による見事な展示がされていました。
第116回企画 ラスト・シーン展
かわなかのぶひろ・鴻池朋子・畠山直哉
会期:12月16日(月)~2014年1月25日(土)
会場:中京大学アートギャラリーC・スクエア
というわけで(要するにこじつけ)、2014年初の温泉行は名古屋近郊の犬山温泉。
名古屋で森本さんに会い、ついでに近場で温泉はないかと調べたら、明治村のある犬山温泉となった次第です。
明治村にはいままで行ったことがないので、この機会にゆっくり洋風建築を見て回りたい、と珍しく亭主自ら新幹線とホテルのセットになっているチケットを予約しました。
宿は奮発して谷口吉郎設計の名鉄犬山ホテル(1965年竣工、ホテルオークラの翌年です)。
とまあ、ここまでは良かったのですが、行ったら明治村は年に一度のメンテナンス休村!
注意して開村日を見なかった亭主のミス。まことに面目ない。
近代建築が見られないのは残念ですが、名鉄犬山ホテルに併設された有楽苑には、国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院、古図により復元された元庵、新しく建てられた弘庵などがある。翌朝、気持ちのいい冷気の中、拝観してきました。
昨年行った奈良の大和文華館といい、今回の有楽苑といい(もちろん明治村も)、いずれも地元の鉄道会社が多額な資金を投じてつくったもの。昔の経営者は偉かったですね。
京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵とともに、現存する国宝茶席三名席のひとつである如庵をつくったのは信長の弟の織田有楽斎、波瀾に富んだその生涯に似て、これも各地を転々とした茶室如庵がようやく犬山に安住を場所を得たのも名鉄のおかげ。移築を指揮したのは堀口捨巳でした。






ホテルのひとに、「少し坂ですが、挑戦してみたらいかがですか」といわれ、国宝犬山城にも登ってきました。

どうも間が悪い、こちらも修復中でしたが、中には入れました。

この急な階段が怖かった。帰りは後ろ向きで降りました。

眼下に見下ろす犬山の町と川。

修復作業員の皆さん、ご苦労さまです。高所恐怖症の亭主は見てるだけでクラクラ。
かくして、温泉にも入り、国宝を二つも訪ね、名古屋に戻りました。

こちらも初めて訪ねたGallery HAMさん。
見事な空間ですが、展示作品が弱いと空間に負けてしまう。作家には厳しい試練ですね。
このあと、春に個展を予定している葉栗剛さんのアトリエを訪ね、打ち合わせ。
一泊二日の名古屋の旅でした。
コメント