医者の薬が効いたのか、体調が少し回復。
雪の福井から帰って席を暖める間もなく、今度は湘南の明るい日差しのもと、あるコレクションの調査に社長と出かけました。
優れたコレクターには複数の視点と、長年にわたって闘ってきた独自のコレクション哲学があり、集められた作品群には独特のにおいと凄みがあります。
においと凄みの無いコレクションは駄目ですね。

昨年末に開催したS氏コレクション展が思いのほか好評だったのは、狷介不羈、強烈な個性のS氏のにおいと凄みが多くの人たちに伝ったからでしょう。
次回の「コレクション展(入札式)」は6月に開催予定です。乞うご期待。

さて昔から「ニッパチ」という言葉があるように、商売をする人にとっては誠に厳しい2月になりました。ときの忘れものも毎年この時期をどうやって乗り切るかに四苦八苦しています。間の悪いことに、2月と3月に予定していた個展が二つとも作家の事情で延期になってしまいました。
こういうときはじたばたしてもしょうがない、「如月の画廊コレクション」として、新たに入ってきた作品、倉庫に眠っている「名作」の数々を亭主の気の向くままにセレクションして展示したいと思います。

実は、企画ではない常設のときに何を飾るかは、画廊のオーナーにとって密かな喜びでもあります。一応、下記のようなラインナップをお知らせいたしますが、日によって気まぐれに展示換えをしたいと思っています。
(当初、案内文に記載していた吉原治良作品はあっという間に海外からのお客様に持っていかれてしまった)
これを書いている時点でも、画廊に展示してあるのは(公開しませんが)まったく別の作品群であります。
さてさて、どうなることになりますやら・・・・

もっともスタッフたちは企画展の最中は接客や、問い合わせへの対応に追いまくられ、それぞれの担当の仕事(作家との打ち合わせ、海外アートフェアの準備、春以降の企画展カタログの編集、ホームページの更新作業、ブログの原稿整理、新入荷作品のデータ調査、経理事務etc.,)に専念できないので、かえってこの期間(常設展)を喜んでいるようです。
201502collection
如月の画廊コレクション
会期:2015年2月3日(火)~14日(土)
*日曜、月曜、祝日は休廊

出品:斎藤義重、岡本太郎、森下慶三、フォロン、恩地孝四郎、難波田史男、草間彌生、瑛九、舟越桂、その他いろいろ

常設期間中は、画廊は半分倉庫、半分は作業場と化していますので、ご来廊の皆様にはなにとぞご寛恕のほど、でも遠慮なく気楽に、ふらりと立ち寄ってください。
森下慶三油彩
森下慶三 Keizo MORISHITA
<想像の風景>より
油彩・キャンバス
20.0×20.0cm
サインあり

森下慶三水彩1
<想像の風景>より
水彩
イメージサイズ:25.4×35.3cm
シートサイズ:25.4×35.3cm
サインあり

森下慶三水彩2
森下慶三 Keizo MORISHITA
<想像の風景>より
水彩
イメージサイズ:20.1×29.5cm
シートサイズ:35.0×44.0cm
サインあり

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福井県立美術館では2月8日まで『福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み―中上光雄・陽子コレクションによる―』が開催されています。ときの忘れものが編集を担当したカタログと、同展記念の特別頒布作品(オノサト・トシノブ、吉原英雄、靉嘔)のご案内はコチラをご覧ください。

◆1月24日~25日に開催した「現代美術と磯崎建築~北陸の冬を楽しむツアー」には各地から15名が参加されました。参加された皆さんの体験記をお読みください。
石原輝雄さんの体験記
浜田宏司さんの体験記
酒井実通男さんの体験記
◆福井県勝山にある磯崎新設計「中上邸イソザキホール」については亭主の回想「台所なんか要りませんから」をお読みください。