ときの忘れものでは4月8日(金)~4月23日(土)まで「浮田要三展」を開催します(日・月・祝日休廊)。
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1954年に関西在住の若手作家を中心に結成された「具体(具体美術協会)」。1950年代にはまだパフォーマンスやインスタレーションといった表現が新奇の眼で見られるだけで、美術作品としての評価はなかなかされにくい時代でした。
しかし近年では国際的にも注目をあび、1950~70年代の日本のアートを再評価し検証する動きが活発です。2013年2月にニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催された「GUTAI」展は大反響を呼びました。
具体のリーダーであった吉原治良の「人の真似をするな」という言葉に象徴されるように、具体美術協会に参加した作家たちは従来の表現や素材を次々と否定して新しい美術表現を旺盛に展開していきました。
本展では「具体」に参加した浮田要三に焦点を当て、油彩作品をご覧いただきます。

人間とは、悲しみの塊である。
その哲理を体得して、行為する作品を制作する。
それが正に「生」そのものと考える手段ではない。
生きている證としての作品の制作こそが、人間の本業と心得て
生ある限り生きるべきだと思っている。
浮田要三


『浮田要三の仕事』(2015年、りいぶる・とふん発行)より

浮田要三 Yozo UKITA(1924-2013)
1924年大阪生まれ。1955年以降、吉原治良主宰の「具体美術協会」に参加。1964年、具体美術協会を退会。2013年逝去、享年89。

●出品作品のご紹介
01出品No.1)
浮田要三
《二本》
1999年
油彩、アクリル、キャンバス
92.0x70.0cm
サインあり


浮田要三_チラシ出品No.2)
浮田要三
《チラシ》
2005年
アクリル彩、キャンバス
103.5×100.0cm
サインあり


浮田要三_Please open出品No.3)
浮田要三
《Please Open》
2005年
油、アクリル彩、キャンバス、ドンゴロス
136.0×73.0cm
サインあり


浮田要三_黒入歯出品No.4)
浮田要三
《黒入歯》
2008年
油、アクリル彩、キャンバス、ドンゴロス
60.0×116.0×3.0cm
裏面に浮田夫人のサインとスタンプあり


浮田要三_TOP出品No.5)
浮田要三
《TOP》
2012年
油、アクリル彩、キャンバス、ドンゴロス、板
95.0×101.0cm
サインあり


浮田要三_マイケルジャクソン出品No.6)
浮田要三
《マイケル・ジャクソン》
2012年頃
油、アクリル彩、キャンバス
199.0×97.5cm
サインあり


浮田要三_巻物出品No.7)
浮田要三
《巻物》
130.5×95.0cm
サインあり


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*画廊亭主 リハビリの日々
人間が怖い。
右肩の手術をして間もないので三角巾で右腕を吊り、人ごみやラッシュを避けながら社長に付き添われて通勤しているのですが、スマホを見ながら突進してくる人間の怖いこと、突き飛ばされたら一人じゃ立ち上がれないかもと思うと、身がすくみます。
駅の階段の手すりを左手で握り締めながらそろりそろり降り始めたら、突然後ろから白杖で突っつかれ、あやうく階段からころげおちそうになりました。目の不自由な方なのですが、白杖さえ出せば皆さんが道を譲ると確信されているのでしょう、怖かった・・・・

◆ときの忘れものでは2016年3月19日(土)~4月2日(土)まで「2016春のコレクション展」を開催しています(日・月・祝日休廊)。
春のコレクション展出品作品:ジョン・ケージ内間俊子内間安瑆、高橋大輔、森内敬子、ベン・ニコルソン、他

●ときの忘れものは2016年3月より日曜、月曜、祝日は休廊します。
従来企画展開催中は無休で営業していましたが、今後は企画展を開催中でも、日曜、月曜、祝日は休廊します。