熊本地方を中心に激しい地震が襲ったのはちょうど一年前のことでした。
あのときささやかですが、画廊として少しでも被災地のためにお役に立ちたいと「ここから熊本へ~地震被災者支援展」を開催し、一番被害の大きかった益城町でお年よりや子供たちのケアに尽力されている木山キリスト教会と、熊本市の城下町の風情を残す唐人町で被災した大正初期に建てられた築100年の商家(カフェアンドギャラリーなどが入居、一時は解体も検討された)の西村家の復興資金に皆様からの売上げ金全額を送金いたしました。
それぞれの関係者の方からこちらが恐縮するような御礼のお手紙をいただきましたが、被災された方々のご苦労は今もなお続き、地震国日本の現状を思うとひとごととは思えません。
天災は避けようもありませんが、最近はとんでもない政治家が悲劇的な人災を招きかねない言動をいとも簡単にもてあそんでいます。
いったい世界はどうなってしまうのでしょうか・・・・・・
----------------------------
「堀尾貞治・石山修武 二人展―あたりまえのこと、そうでもないこと―」は昨日盛況のうちに終了いたしました。

雨で始まった初日から桜の散るのに合わせて進行した展覧会、最終日はお天気もよく石山先生を囲み大勢のお客様でにぎわいました。ただし亭主は体調を崩して自宅で休養、せっかくいらしていただいた皆様にご挨拶もできず申し訳ありませんでした。
未発表の力作をご出品いただいた堀尾貞治先生、石山修武先生、ありがとうございました。
ご来場いただいた皆さん、作品をお買い上げいただいたお客様に心より御礼を申し上げます。作品のお届けには少々お時間をいただきますが、どうぞお許しください。
●<堀尾貞治・石山修武二人展~あたりまえのこと、そうでもないこと~@ときの忘れもの(2017/04/12)
今日の夕方はときの忘れものに。現在開催中なのは堀尾貞治氏と石山修武氏の二人展。
堀尾貞治氏については前回来た時にご主人から「今度展示をやるんですよ」とお話を聞いていた。具体の作家で三菱重工に勤務しつつ作品の制作を行い、退職後は更に制作のペースを上げているとのこと。立体やパフォーマンスなどさまざまなジャンルに取り組んでいる作家さんだろうが、今回展示されているのはドローイング作品。

中でも目を惹くのがA4程度の作品の連作。堀尾氏は毎日10枚の作品を制作することを数十年来の日課にしていて、毎日その後に働いたり他の作品の制作に取り掛かっているそう。作品を見るとその営みの厚みに圧倒される。大きさは一定だがスタイルはさまざまで、普通に描いた作品だけではなくコラージュだとか紙を折り曲げて描いたとかの技法が使われた作品もある。例えば河原温氏のTodayシリーズのように、あるスタイルで「描き続けること」そのものが作品になっているわけではなく、絵画の可能性を確認するための作業であることが作品の前に立つとひしひしと伝わってくる。自分は自分の仕事にこれほど真摯に向き合えているかなということを顧みるとちょっと背筋の伸びる思いがした。
もちろん単純に作品として眺めてみても面白いし、バラエティーに富んでいて飽きない。良い展示だったな。
(林光一郎さんのブログ2017年4月13日 (木)より)
Luv Pop TYO (Pop U NYC跡地)東京とニューヨークのライブミュージックとギャラリー>
◆あらためて石山先生の全出品作品をご紹介します。


出品No.54)
石山修武
《困難の重さにも足は耐えた》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.55)
石山修武
《配偶者が現われた運の良い足もいた》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.56)
石山修武
《それぞれの足はそれぞれに苦闘したり、まどろんだりを繰り返した、沢山のモノが生み出されたり、壊されたり》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.57)
石山修武
《やがて廃墟を歩く足も出現した》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.58)
石山修武
《喰べ過ぎで歩けなくなった笑う足もいた》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.59)
石山修武
《アンモナイトに止まる大トンボ》
ドローイング
103.0x64.7cm
サインあり
出品No.60)
石山修武
《NARUKO》
1998
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.61)
石山修武
《街角の美術館》
2004
ドローイング、コラージュ
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.62)
石山修武
《ひろしまハウス》
2008
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.63)
石山修武
《笑う足の化石》
2011
ドローイング
58.3x46.5cm
サインあり
出品No.64)
石山修武
《気仙沼安波山 鎮魂の山計画》
2011
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.65)
石山修武
《気仙沼宝船》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.66)
石山修武
《気仙沼宝船》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.67)
石山修武
《上海劇場村》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.68)
石山修武
《キルティプールの家》
2012
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.69)
石山修武
《キルティプール計画 外のテラス》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.70)
石山修武
《キルティプールへ》
2012
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.71)
石山修武
《ダナンへ》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.72)
石山修武
《杭州の茶室に不覚坊》
2014
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.73)
石山修武
《MACHIDA ARC》
2015
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.74)
石山修武
《プーラ族》
2015
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.75)
石山修武
《リアスアーク美術館》
ドローイング、コラージュ
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.76)
石山修武+大工 市根井立志
一球一脚《ゲーテの椅子》
すわるとチョッと頭が良くなる場合があります。
ならないのが普通ですが
木製家具
50.0×40.0×65.0cm
出品No.77)
石山修武+大工 市根井立志
一球一脚《文机+椅子》
手紙や葉書を書くために
木製家具
50.0×40.0×65.0cm
出品No.78)
石山修武+大工 市根井立志
《三球四脚》
木製家具
50.0×66.0×66.0cm
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
◆ときの忘れものの次回企画は「植田正治写真展―光と陰の世界―Part I」です。
会期:2017年5月13日[土]―5月27日[土] *日・月・祝日休廊

初期名作から晩年のカラー写真など約15点をご覧いただきます。どうぞご期待ください。
●イベントのご案内
5月13日(土)17時より、写真史家の金子隆一さんによるギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。
info@tokinowasuremono.com
あのときささやかですが、画廊として少しでも被災地のためにお役に立ちたいと「ここから熊本へ~地震被災者支援展」を開催し、一番被害の大きかった益城町でお年よりや子供たちのケアに尽力されている木山キリスト教会と、熊本市の城下町の風情を残す唐人町で被災した大正初期に建てられた築100年の商家(カフェアンドギャラリーなどが入居、一時は解体も検討された)の西村家の復興資金に皆様からの売上げ金全額を送金いたしました。
それぞれの関係者の方からこちらが恐縮するような御礼のお手紙をいただきましたが、被災された方々のご苦労は今もなお続き、地震国日本の現状を思うとひとごととは思えません。
天災は避けようもありませんが、最近はとんでもない政治家が悲劇的な人災を招きかねない言動をいとも簡単にもてあそんでいます。
いったい世界はどうなってしまうのでしょうか・・・・・・
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「堀尾貞治・石山修武 二人展―あたりまえのこと、そうでもないこと―」は昨日盛況のうちに終了いたしました。

雨で始まった初日から桜の散るのに合わせて進行した展覧会、最終日はお天気もよく石山先生を囲み大勢のお客様でにぎわいました。ただし亭主は体調を崩して自宅で休養、せっかくいらしていただいた皆様にご挨拶もできず申し訳ありませんでした。
未発表の力作をご出品いただいた堀尾貞治先生、石山修武先生、ありがとうございました。
ご来場いただいた皆さん、作品をお買い上げいただいたお客様に心より御礼を申し上げます。作品のお届けには少々お時間をいただきますが、どうぞお許しください。
●<堀尾貞治・石山修武二人展~あたりまえのこと、そうでもないこと~@ときの忘れもの(2017/04/12)
今日の夕方はときの忘れものに。現在開催中なのは堀尾貞治氏と石山修武氏の二人展。
堀尾貞治氏については前回来た時にご主人から「今度展示をやるんですよ」とお話を聞いていた。具体の作家で三菱重工に勤務しつつ作品の制作を行い、退職後は更に制作のペースを上げているとのこと。立体やパフォーマンスなどさまざまなジャンルに取り組んでいる作家さんだろうが、今回展示されているのはドローイング作品。

中でも目を惹くのがA4程度の作品の連作。堀尾氏は毎日10枚の作品を制作することを数十年来の日課にしていて、毎日その後に働いたり他の作品の制作に取り掛かっているそう。作品を見るとその営みの厚みに圧倒される。大きさは一定だがスタイルはさまざまで、普通に描いた作品だけではなくコラージュだとか紙を折り曲げて描いたとかの技法が使われた作品もある。例えば河原温氏のTodayシリーズのように、あるスタイルで「描き続けること」そのものが作品になっているわけではなく、絵画の可能性を確認するための作業であることが作品の前に立つとひしひしと伝わってくる。自分は自分の仕事にこれほど真摯に向き合えているかなということを顧みるとちょっと背筋の伸びる思いがした。
もちろん単純に作品として眺めてみても面白いし、バラエティーに富んでいて飽きない。良い展示だったな。
(林光一郎さんのブログ2017年4月13日 (木)より)
Luv Pop TYO (Pop U NYC跡地)東京とニューヨークのライブミュージックとギャラリー>
◆あらためて石山先生の全出品作品をご紹介します。


出品No.54)石山修武
《困難の重さにも足は耐えた》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.55)石山修武
《配偶者が現われた運の良い足もいた》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.56)石山修武
《それぞれの足はそれぞれに苦闘したり、まどろんだりを繰り返した、沢山のモノが生み出されたり、壊されたり》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.57)石山修武
《やがて廃墟を歩く足も出現した》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.58)石山修武
《喰べ過ぎで歩けなくなった笑う足もいた》
2016 銅版
Image size: 15.0x15.0cm
Sheet size: 26.0x25.3cm
Ed.5 サインあり
出品No.59)石山修武
《アンモナイトに止まる大トンボ》
ドローイング
103.0x64.7cm
サインあり
出品No.60)石山修武
《NARUKO》
1998
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.61)石山修武
《街角の美術館》
2004
ドローイング、コラージュ
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.62)石山修武
《ひろしまハウス》
2008
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.63)石山修武
《笑う足の化石》
2011
ドローイング
58.3x46.5cm
サインあり
出品No.64)石山修武
《気仙沼安波山 鎮魂の山計画》
2011
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.65)石山修武
《気仙沼宝船》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.66)石山修武
《気仙沼宝船》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.67)石山修武
《上海劇場村》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.68)石山修武
《キルティプールの家》
2012
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.69)石山修武
《キルティプール計画 外のテラス》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.70)石山修武
《キルティプールへ》
2012
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.71)石山修武
《ダナンへ》
2012
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.72)石山修武
《杭州の茶室に不覚坊》
2014
ドローイング
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.73)石山修武
《MACHIDA ARC》
2015
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.74)石山修武
《プーラ族》
2015
ドローイング
54.0x38.0cm
サインあり
出品No.75)石山修武
《リアスアーク美術館》
ドローイング、コラージュ
38.0x54.0cm
サインあり
出品No.76)石山修武+大工 市根井立志
一球一脚《ゲーテの椅子》
すわるとチョッと頭が良くなる場合があります。
ならないのが普通ですが
木製家具
50.0×40.0×65.0cm
出品No.77)石山修武+大工 市根井立志
一球一脚《文机+椅子》
手紙や葉書を書くために
木製家具
50.0×40.0×65.0cm
出品No.78)石山修武+大工 市根井立志
《三球四脚》
木製家具
50.0×66.0×66.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
◆ときの忘れものの次回企画は「植田正治写真展―光と陰の世界―Part I」です。
会期:2017年5月13日[土]―5月27日[土] *日・月・祝日休廊

初期名作から晩年のカラー写真など約15点をご覧いただきます。どうぞご期待ください。
●イベントのご案内
5月13日(土)17時より、写真史家の金子隆一さんによるギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。
info@tokinowasuremono.com
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