野口琢郎展 開催中
<今日の夕方はときの忘れものへ。現在開催中なのは京都の箔画作家、野口琢郎氏の個展。会期は木曜日から始まっていたんだけれどオープニングレセプションは土曜日ということで今夜お邪魔することに。
野口氏は京都西陣の箔屋が実家で、家に代々伝わる技法を踏まえて作品を制作している。伝統技法に関する部分(例えば色とりどりの箔は銀箔を硫化させて作成する)と、独自に編み出した技法(作品の特徴である黒地の部分は石炭を磨り潰したものを使っているのだけれど、西陣の伝統では木炭粉を使うのだとか)とが入り混じり、作品制作のお話を聞いていても飽きない。
今回出展されている作品は夜明けの海と空など以前から主に取り組んでいるシリーズのほか、風景の断片をコラージュしたLandscape〉シリーズ、立体的なパーツをくみ上げたように見えるシリーズなど、いろいろな作品が並ぶ。僕が好きなのはやはり海と空のシリーズ。写真や絵画でも好きなモチーフなのだが、箔画ということで光の具合によって全く見え方が違い、夕方にお邪魔して滞在しているうちにどんどん雰囲気が変わっていくのが面白かった。
お話を聞くと作品が一番美しく見える時間はお昼時なのだとか。何とか時間を作ってもう一度見に行こう。
(林光一郎さんのブログより>




<彼の個展をゆっくり観る機会は数年ぶり。
「箔画」を創り出した彼の新作を、
階を跨いで立体的に楽しめました。
会うたびに公私共に劇的ビフォーアフターなので、
近況報告だけであっという間に日没。
感性に潤いをたっぷりもらえたし、
嬉しい報告も聴けたし、
とっても楽しくて満たされた時間でした。
次はゆっくり盃を交わして聞かせてください!
(Oさんのfacebookより)>

<【 「ときの忘れもの」私感 】
昨日の余韻が大きいので、
もう一本書きます。
琢郎くんの作品展は何度か訪れましたが、
今回は一点一点の箔を重ねた層の厚みという物理的な面だけでなく、
ただ試行錯誤を繰り返してきた以上の深みと円さを感じて、
心がホワッとあたたかく満たされました。
人は白でも黒でもなく、
不完全だからこそ安心もするし共感もする。
対になっているようでなっていなくて、
不揃いのようで不思議な整合を感じて落ち着く。
そんな深みと穏やかさが全体的に漂っている印象でした。
彼の半生の出来事それぞれに全力に無垢な気持ちで向き合ってきた結果の、
彼の精神的な器の拡張と優しさと大らかさと少年らしい生真面目さがとても心地よく混じり合って、
ついつい長居してしまう空間。
東京近郊にお住まいでアート好きな方、
NHKはじめ数々の番組にも出演し取材もたくさん来ている野口琢郎くん本人が、
同じ目線で気取らず話してくれる機会が今後どれだけあるか分かりません。
純粋に想いを語ってくれる清々しさと、
等身大の飾らない愛敬に時を忘れます。
駒込駅から徒歩10分、ぜひ、ぜひ。
(Oさんのfacebookより)>



<少しでも、野口さんを応援したいと思います。
オリジナルの画家は非常に少ないのが現状だと思います。
新しい分野の開拓あ大変だと思います。
特に、箔画というジャンルは、日本の古来の歴史(西陣)と、現代の感覚が融合した絵画だと思います。また、私は化学出身なので、そのような感覚に浸るのかもしれません。
(Aさんより)>







名建築というのは、そこに入った瞬間、ある種の崇高感を覚えます。
私たちが建築ツアーで訪ねた名建築の数々に共通していえることは、規模の大小、建物の用途を問わず豊かな精神性が満ちていることです。設計者と施主の緊張感なくして名建築は生まれないのでしょう。
手前味噌ですが、ときのわすれものの空間(「中心のある家」で知られる阿部勤先生が設計したLAS CASAS)はありがたいことに、どこに何を飾ってもさまになります。
今回は作家の野口さんが用意周到にここの空間に合わせて新作を制作されました。
ぜひ陽の光の美しい時間にお出かけください。
●今日のお勧め作品は、野口琢郎です。
No.3
Landscape#39
2016
箔画/木パネル、漆、金・銀・プラチナ箔、石炭、樹脂、アクリル絵具
91.0×65.2 cm (P30号)
Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「第303回企画◆野口琢郎展 」を開催しています。
会期:2018年9月20日[木]―9月29日[土] 11:00-19:00 会期中無休
展覧会カタログを刊行しました(テキスト:金沢21世紀美術館館長・島敦彦さん)。
作家は会期中毎日在廊します。

●野口琢郎展カタログのご案内
野口琢郎展カタログ
2018年
ときの忘れもの発行
24ページ
テキスト:島敦彦(金沢21世紀美術館館長)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
本体価格800円(税込)
※送料別途250円(メールにてお申し込みください)
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
ただし9月20日[木]―9月29日[土]開催の野口琢郎展は特別に会期中無休です。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

<今日の夕方はときの忘れものへ。現在開催中なのは京都の箔画作家、野口琢郎氏の個展。会期は木曜日から始まっていたんだけれどオープニングレセプションは土曜日ということで今夜お邪魔することに。
野口氏は京都西陣の箔屋が実家で、家に代々伝わる技法を踏まえて作品を制作している。伝統技法に関する部分(例えば色とりどりの箔は銀箔を硫化させて作成する)と、独自に編み出した技法(作品の特徴である黒地の部分は石炭を磨り潰したものを使っているのだけれど、西陣の伝統では木炭粉を使うのだとか)とが入り混じり、作品制作のお話を聞いていても飽きない。
今回出展されている作品は夜明けの海と空など以前から主に取り組んでいるシリーズのほか、風景の断片をコラージュしたLandscape〉シリーズ、立体的なパーツをくみ上げたように見えるシリーズなど、いろいろな作品が並ぶ。僕が好きなのはやはり海と空のシリーズ。写真や絵画でも好きなモチーフなのだが、箔画ということで光の具合によって全く見え方が違い、夕方にお邪魔して滞在しているうちにどんどん雰囲気が変わっていくのが面白かった。
お話を聞くと作品が一番美しく見える時間はお昼時なのだとか。何とか時間を作ってもう一度見に行こう。
(林光一郎さんのブログより>




<彼の個展をゆっくり観る機会は数年ぶり。
「箔画」を創り出した彼の新作を、
階を跨いで立体的に楽しめました。
会うたびに公私共に劇的ビフォーアフターなので、
近況報告だけであっという間に日没。
感性に潤いをたっぷりもらえたし、
嬉しい報告も聴けたし、
とっても楽しくて満たされた時間でした。
次はゆっくり盃を交わして聞かせてください!
(Oさんのfacebookより)>

<【 「ときの忘れもの」私感 】
昨日の余韻が大きいので、
もう一本書きます。
琢郎くんの作品展は何度か訪れましたが、
今回は一点一点の箔を重ねた層の厚みという物理的な面だけでなく、
ただ試行錯誤を繰り返してきた以上の深みと円さを感じて、
心がホワッとあたたかく満たされました。
人は白でも黒でもなく、
不完全だからこそ安心もするし共感もする。
対になっているようでなっていなくて、
不揃いのようで不思議な整合を感じて落ち着く。
そんな深みと穏やかさが全体的に漂っている印象でした。
彼の半生の出来事それぞれに全力に無垢な気持ちで向き合ってきた結果の、
彼の精神的な器の拡張と優しさと大らかさと少年らしい生真面目さがとても心地よく混じり合って、
ついつい長居してしまう空間。
東京近郊にお住まいでアート好きな方、
NHKはじめ数々の番組にも出演し取材もたくさん来ている野口琢郎くん本人が、
同じ目線で気取らず話してくれる機会が今後どれだけあるか分かりません。
純粋に想いを語ってくれる清々しさと、
等身大の飾らない愛敬に時を忘れます。
駒込駅から徒歩10分、ぜひ、ぜひ。
(Oさんのfacebookより)>



<少しでも、野口さんを応援したいと思います。
オリジナルの画家は非常に少ないのが現状だと思います。
新しい分野の開拓あ大変だと思います。
特に、箔画というジャンルは、日本の古来の歴史(西陣)と、現代の感覚が融合した絵画だと思います。また、私は化学出身なので、そのような感覚に浸るのかもしれません。
(Aさんより)>







名建築というのは、そこに入った瞬間、ある種の崇高感を覚えます。
私たちが建築ツアーで訪ねた名建築の数々に共通していえることは、規模の大小、建物の用途を問わず豊かな精神性が満ちていることです。設計者と施主の緊張感なくして名建築は生まれないのでしょう。
手前味噌ですが、ときのわすれものの空間(「中心のある家」で知られる阿部勤先生が設計したLAS CASAS)はありがたいことに、どこに何を飾ってもさまになります。
今回は作家の野口さんが用意周到にここの空間に合わせて新作を制作されました。
ぜひ陽の光の美しい時間にお出かけください。
●今日のお勧め作品は、野口琢郎です。
No.3Landscape#39
2016
箔画/木パネル、漆、金・銀・プラチナ箔、石炭、樹脂、アクリル絵具
91.0×65.2 cm (P30号)
Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「第303回企画◆野口琢郎展 」を開催しています。
会期:2018年9月20日[木]―9月29日[土] 11:00-19:00 会期中無休
展覧会カタログを刊行しました(テキスト:金沢21世紀美術館館長・島敦彦さん)。
作家は会期中毎日在廊します。

●野口琢郎展カタログのご案内
野口琢郎展カタログ2018年
ときの忘れもの発行
24ページ
テキスト:島敦彦(金沢21世紀美術館館長)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
本体価格800円(税込)
※送料別途250円(メールにてお申し込みください)
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
ただし9月20日[木]―9月29日[土]開催の野口琢郎展は特別に会期中無休です。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

コメント