お客さまというのは有難いもので、長く画廊をやっていると昔(から)のお客さまから思わぬときに思わぬ作品が戻ってくる。
ん十年ぶりの再会で、今まで忘れていたことも鮮明に甦ってきます。

草間彌生先生の版画7点を現代版画センターがエディションしたのは36年前でしたが、まさか自分の手がけた作品が当時の発表価格の100倍にもなるなんて夢にも思いませんでした。
当時数千人はいた会員からも、全国各地の支部(画廊他)からも注文はほとんどなく、スタッフ(10人ほどいた)すら破格の社員割引でも誰も買わなかった・・・・。
版画センターニュース90号83年3月表紙現代版画センター機関誌(版画センターニュース)第90号表紙、1983年3月

版画センターニュース90号83年3月奥付版画センターニュース第90号(1983年3月)奥付頁には発表時の価格が掲載されています。「帽子ーS」「蝶」「ぶどう」などが2万円、大判の「南瓜」「帽子」は強気の6万円をつけたのですが、文字通り絵にかいた餅でした。


数少ない購入者の一人が女性のFさんでした(感謝! でも亭主はすっかり忘れていました)。
草間彌生「南瓜」草間彌生「南瓜」
1982年 シルクスクリーン(刷り:美学校研修科)
69×55cm
Ed.50   Signed
*現代版画センターエディション
*レゾネNo.16(阿部出版)

久しぶりに再会した「南瓜」、感慨無量であります。

類は朋を呼ぶのでしょうか、今度は岡部徳三さんが刷った草間作品がMさんから届きました。
ありがたいですね。
草間彌生帽子(赤)21草間彌生「帽子(赤)」
1983年 シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
45×52.5cm
Ed.100   Signed
*レゾネNo.21(阿部出版)

草間彌生帽子(黄)22番草間彌生「帽子(黄)」
1983年 シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
45×52.5cm
Ed.100   Signed
*レゾネNo.22(阿部出版)

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大番頭の尾立たちスタッフがマイアミに発つ直前、社長のお供で群馬県桐生に行ってきました。
20181201大川美術館桐生の大川美術館で松本竣介展が、一年間にわたり4回開催されますが、Vol.1「アトリエの時間」は今日(12月2)が最終日です

20181201大川美術館アトリエ再現大川美術館に再現された竣介のアトリエと瞑想する(?)社長

20181201大川美術館アトリエ再現再現されたアトリエからは何やら立ち上ってくる気配が・・・・

20181201大川美術館にて松本莞竣介のご子息・松本莞さん(右)と

20181201大川美術館紅葉山の斜面に建つ大川美術館、紅葉が綺麗です。先日はイノシシも出没したらしい。お見逃しなく!


●本日2日(日)と明日3日(月)は休廊です。

●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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