1970年代に版画雑誌『プリントアート』を主宰し、版画の時代を牽引した魚津章夫さんが去る10月5日に亡くなられました。
<すでにお聞き及びかと思いますが、
2,3日前に、魚津さんの息子さんより、章夫氏が10月5日に亡くなった旨のはがきが届きました。
77歳とのことです。
版画の普及に尽力された方がまた一人亡くなられて残念な気持ちです。
八重洲ブックセンター時代にはご縁がありませんでしたが、
ふるさとの富山県朝日町での企画展を拝見し、お話しをする機会があり、その後アートフルの展覧会にも足を運んでいただきました。
魚津氏著の「私の出会った版画家たち」を引っ張り出して、読み直しています。版画が熱かった時代がよみがえってきます。
(AYさんからのメールより)>
<先日、元プリントアートセンターの魚津章夫さんが10月5日に亡くなった旨のハガキもらいました。
月刊美術の魚津、遠藤、綿貫対談を思い出しました。
版画が光を放ち出したいい時代でした。
収集するほうにとっては今どきの版画トホホな時代のほうが有難いですけれど。
(YSさんからのメールより)>
---------------------------------
■魚津章夫さんのプロフィール
1941年冨山県生まれ。法政大学卒業。美術出版社・版画友の会の運営にかかわり、版画専門誌『季刊版画』の創刊に参加。1971年に独立して、株式会社プリントアートセンターを設立。版画専門誌『Print Art』を創刊(25号まで刊行)し、版画の普及に貢献する。また版元として駒井哲郎、池田満寿夫らのオリジナル版画を出版する。さらに併設のギャラリーで同時代の多くの版画家たちの個展を開催し、ほかに「現代版画の展望ー日本の28人展」(銀座・松屋)、「現代版画の状況展」(札幌・松坂屋)、「日本の現代版画パリ展」(エスパース・カルダン)などを企画主催する。1976年、日本現代版画商協同組合の設立に尽力し、創設時の理事。1978年、八重洲ブックセンター本店開店と同時に版画コーナーが開設され、1997年まで運営を担当する。 1999年から2006年まで富山県・朝日町立ふるさと美術館にて主に企画展を担当する。
編著に長谷川潔遺稿集『白昼に神を視る』(白水社)、『堀井英男全版画作品集』[カタログレゾネ](プリントアートセンター)、『長谷川潔の全版画』[カタログレゾネ](玲風書房)、『私のめぐりあった版画家たち』(沖積舎)などがある。
*上掲のプロフィールは「魚津章夫の現代版画コレクション」というご本人の公式サイトから引用しました。
http://uozu.sakura.ne.jp/index.htm
魚津さんの創刊した版画雑誌「プリントアート」をご紹介します。
●「株式会社プリントアートセンターの設立挨拶文」

●「プリントアート創刊号」の表紙、1971年10月1日発行

プリントアート創刊号目次と、奥付


プリントアートは1971年から1976年にかけて23号が発行されました。
●「プリントアート第23号」の表紙、1976年1月1日発行

●プリントアートでは駒井哲郎、野中ユリ、靉嘔などのエディションもしていました。
駒井哲郎の「二樹」もそのひとつです。
駒井哲郎「二樹」
1970年 銅版
24.3×16.9cm
Ed.200 Signed
魚津さんは版画の世界の大先輩であり、右も左もわからない亭主が現代版画センターを創立したとき「こいつ大丈夫かいな」と思ったに違いありません。種々ご指導いただきました。

現代版画センターの旗揚げ「全国版画コレクターの会(仮称)準備会・第一回東京オークション」にて、右端のメガネをかけ腕組みしているのが魚津章夫さんです。
1974年3月31日
於・東京高輪プリンスホテル
謹んでご冥福をお祈りいたします。
~~~~
冒頭のメールをご紹介したAYさんのコレクションによる「駒井哲郎 版画の宇宙展」が福井の喫茶室ニホで開催中なので、そちらもご紹介します。

●本日のお勧め作品は恩地孝四郎です。

恩地孝四郎
「Trival Romance」
1949年 木版(作家自刷り)
イメージサイズ:26.5×20.5cm
シートサイズ:37.5×27.7cm
スタンプ印
*『一木集 Ⅴ』所収
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「ART MIAMI 2018」に参加出展しています。
最終日前日速報
<光嶋さん6点完売です!こんなこと初めてです!光嶋さんのアピール力、営業力は見事です。全て持ち帰られて何もないので光嶋さんは名前のプレートも外しました。もう展示するものなくて壁一面は真っ白です。赤丸シールだけ見て、皆んな何が展示されていたのか聞いてきます。
野口さんは残すは大作のみ。(20181209/11:00マイアミより尾立麗子)>
会期=2018年12月4日[火]~12月9日[日]
VIPプレビュー:2018年12月4日(火)
一般公開:2017年12月5日(水)~9日(日)
会場:One Miami Herald Plaza @ NE 14TH STREET
Downtown Miami
ときの忘れものブースナンバー:AM432
出品作家:葉栗剛、野口琢郎、木原千春、光嶋裕介、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、倉俣史朗
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

<すでにお聞き及びかと思いますが、
2,3日前に、魚津さんの息子さんより、章夫氏が10月5日に亡くなった旨のはがきが届きました。
77歳とのことです。
版画の普及に尽力された方がまた一人亡くなられて残念な気持ちです。
八重洲ブックセンター時代にはご縁がありませんでしたが、
ふるさとの富山県朝日町での企画展を拝見し、お話しをする機会があり、その後アートフルの展覧会にも足を運んでいただきました。
魚津氏著の「私の出会った版画家たち」を引っ張り出して、読み直しています。版画が熱かった時代がよみがえってきます。
(AYさんからのメールより)>
<先日、元プリントアートセンターの魚津章夫さんが10月5日に亡くなった旨のハガキもらいました。
月刊美術の魚津、遠藤、綿貫対談を思い出しました。
版画が光を放ち出したいい時代でした。
収集するほうにとっては今どきの版画トホホな時代のほうが有難いですけれど。
(YSさんからのメールより)>
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■魚津章夫さんのプロフィール
1941年冨山県生まれ。法政大学卒業。美術出版社・版画友の会の運営にかかわり、版画専門誌『季刊版画』の創刊に参加。1971年に独立して、株式会社プリントアートセンターを設立。版画専門誌『Print Art』を創刊(25号まで刊行)し、版画の普及に貢献する。また版元として駒井哲郎、池田満寿夫らのオリジナル版画を出版する。さらに併設のギャラリーで同時代の多くの版画家たちの個展を開催し、ほかに「現代版画の展望ー日本の28人展」(銀座・松屋)、「現代版画の状況展」(札幌・松坂屋)、「日本の現代版画パリ展」(エスパース・カルダン)などを企画主催する。1976年、日本現代版画商協同組合の設立に尽力し、創設時の理事。1978年、八重洲ブックセンター本店開店と同時に版画コーナーが開設され、1997年まで運営を担当する。 1999年から2006年まで富山県・朝日町立ふるさと美術館にて主に企画展を担当する。
編著に長谷川潔遺稿集『白昼に神を視る』(白水社)、『堀井英男全版画作品集』[カタログレゾネ](プリントアートセンター)、『長谷川潔の全版画』[カタログレゾネ](玲風書房)、『私のめぐりあった版画家たち』(沖積舎)などがある。
*上掲のプロフィールは「魚津章夫の現代版画コレクション」というご本人の公式サイトから引用しました。
http://uozu.sakura.ne.jp/index.htm
魚津さんの創刊した版画雑誌「プリントアート」をご紹介します。
●「株式会社プリントアートセンターの設立挨拶文」

●「プリントアート創刊号」の表紙、1971年10月1日発行

プリントアート創刊号目次と、奥付


プリントアートは1971年から1976年にかけて23号が発行されました。
●「プリントアート第23号」の表紙、1976年1月1日発行

●プリントアートでは駒井哲郎、野中ユリ、靉嘔などのエディションもしていました。
駒井哲郎の「二樹」もそのひとつです。
駒井哲郎「二樹」1970年 銅版
24.3×16.9cm
Ed.200 Signed
魚津さんは版画の世界の大先輩であり、右も左もわからない亭主が現代版画センターを創立したとき「こいつ大丈夫かいな」と思ったに違いありません。種々ご指導いただきました。

現代版画センターの旗揚げ「全国版画コレクターの会(仮称)準備会・第一回東京オークション」にて、右端のメガネをかけ腕組みしているのが魚津章夫さんです。
1974年3月31日
於・東京高輪プリンスホテル
謹んでご冥福をお祈りいたします。
~~~~
冒頭のメールをご紹介したAYさんのコレクションによる「駒井哲郎 版画の宇宙展」が福井の喫茶室ニホで開催中なので、そちらもご紹介します。

●本日のお勧め作品は恩地孝四郎です。

恩地孝四郎
「Trival Romance」
1949年 木版(作家自刷り)
イメージサイズ:26.5×20.5cm
シートサイズ:37.5×27.7cm
スタンプ印
*『一木集 Ⅴ』所収
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「ART MIAMI 2018」に参加出展しています。
最終日前日速報
<光嶋さん6点完売です!こんなこと初めてです!光嶋さんのアピール力、営業力は見事です。全て持ち帰られて何もないので光嶋さんは名前のプレートも外しました。もう展示するものなくて壁一面は真っ白です。赤丸シールだけ見て、皆んな何が展示されていたのか聞いてきます。
野口さんは残すは大作のみ。(20181209/11:00マイアミより尾立麗子)>
会期=2018年12月4日[火]~12月9日[日]VIPプレビュー:2018年12月4日(火)
一般公開:2017年12月5日(水)~9日(日)
会場:One Miami Herald Plaza @ NE 14TH STREET
Downtown Miami
ときの忘れものブースナンバー:AM432
出品作家:葉栗剛、野口琢郎、木原千春、光嶋裕介、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、倉俣史朗
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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