野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」 第53回

ART MIAMIへ

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昨年に続き、今年もマイアミでのアートフェアART MIAMIにときの忘れものさんのブースから出展させて頂きました。
ときの忘れものブースはギュッとまとまった良い展示になり、初日のVIPプレビューからいつも通り葉栗剛さんの木彫が注目を集め、僕やコラボ作品も出している光嶋裕介さんの作品もじっくり観て頂けて、京都から20時間かけた長旅をがんばって来て良かったなと思いました。

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ときの忘れものブースは連日盛況で、5日目には光嶋裕介さんの作品6点が見事完売、内4点はコラボ作品なので僕も嬉しかったです。
光嶋さんは得意の英語と話術でも大活躍でした。
僕も今年最後のフェアで良い結果を残すことができて一安心でした。
ART MIAMIはやはり今まで出展したアートフェアの中ではフェア全体の作品のクオリティは一番で、自分の作品がこの場所で負けずに勝負をできているのかという事を肌で感じられるので、有り難い経験でした。
そして今回の5人、スタッフの尾立さん新澤さん、松下さんと光嶋さんとはとても息の合う、楽しい良いチームで、皆さんにとてもお世話になり、感謝しております。
2度出展したニューヨークでのフェアのように、海外アートフェアは同じ作風、構成で同じように成果を上げられる程甘くはないと思いますが、
一年の間に何か進化した作品を生み出し、来年もチャンスを頂ければチャレンジしたいと思います。

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そしてあっという間の2018年ももうすぐ終わりますが、実は先日12月13日に入籍致しました。
43歳にしてやっとという感じですが、彼女は漆芸の作家なので、お互いに技術面でも刺激を与えあいながら、来年はさらに制作をがんばりたいと思います。2019年もどうぞよろしくお願い致します。
のぐち たくろう

野口琢郎展カタログのご案内
野口琢郎展_表紙600野口琢郎展カタログ
2018年
ときの忘れもの発行
24ページ
テキスト:島敦彦(金沢21世紀美術館館長)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
本体価格800円(税込) 
※送料別途250円
(メールにてお申し込みください)


野口琢郎 Takuro NOGUCHI(1975-)
1975年京都府生まれ。1997年京都造形芸術大学洋画科卒業。2000年長崎市にて写真家・東松照明の助手に就く。2001年京都西陣の生家に戻り、家業である箔屋野口の五代目を継ぐため修行に入る。その後も精力的に創作活動を続け、2004年の初個展以来毎年個展を開催している。

◆野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。

●今日のお勧め作品は、野口琢郎です。
noguchi_15_tsukiyo野口琢郎 Takuro NOGUCHI
《月夜》
2010年
箔画(木パネル、漆、土、金・銀箔、石炭、樹脂、透明アクリル絵具)
40.0x40.0cm
サインあり
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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