先日、植田実先生のお供で金沢にできた二つの建築を見てきました。
鈴木大拙館は2011年に「来館者自らが思索の場として利用することを目的に開設された」施設で、前々から訪ねてみたかった場所です。
建築設計は谷口吉生先生。「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」が細い回廊で結ばれ、「玄関の庭」「水鏡の庭」「露地の庭」によって構成されています。何といっても真っ白い正方形(なのかな?)の大きな建物にこれまた大きな庇がついた「思索空間棟」の佇まいがシンプルで美しい。そして、「思索空間棟」の椅子に座り、水盤に写る木々や定期的に発生する波紋をただぼーっと眺めるだけで雑念も消え、リラックス状態になりました。ここでヨガしたら気持ちいだろうな・・・
それぞれの棟のスケール感の違い、細長い回廊が明るい庭と暗い部屋を繋げ、それらの絶妙なバランスが素晴らしかったです。ここは是非肌で感じて欲しい空間です。
鈴木大拙館



続いて、今年7月26日に開館したばかりの「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」を訪ねました。こちらの設計も谷口吉生先生によるもの。学芸員の方にご案内いただき、この建物ができた経緯などお伺いしながら拝見しました。この場所は谷口吉郎先生の住居跡だったそうで、吉郎先生の「文化振興に役立てて欲しい」という遺志により、ご子息の吉生先生が金沢市に土地を寄付されたとのこと。この金沢建築館は今後、建築とまちづくりの展示をしていくそうです。
一階の企画展示では現在<開館記念特別展「清らかな意匠」― 金沢が育んだ建築家・谷口吉郎の世界 ―>が開催中です。卒業制作の展示もあり、とても貴重な資料の数々。慰霊碑を多数依頼されて作られたとのことで、また綿貫によるとお葬式の祭壇のデザインもうまかったとか。この展示では「ホテルオークラ」や「秩父セメント第二工場」「帝国劇場」などたくさんの写真、模型、映像が見ることができます。
二階には吉郎先生が設計した迎賓館赤坂離宮 和風別館「游心亭」の47畳の広間1分の1が! 天井の棹縁と通常より細くしたという畳べり、障子など縦のラインが際立ち格調高く、圧巻です。茶室の1分の1は外国からの来賓のために、畳席でお点前し、来賓は立礼式という珍しい構成のものだそう。こちらの天井は3つの異なる天井で構成されており、ホテルオークラでも見られた六角形の照明もありました。木のテーブルの脚の先端にはアクリルが施されており、また天井に銅のスタッズが施されてあったりと細部に拘りがたくさんあり、とってもかっこよかったです。
あまり時間がなかったので、犀川の方から見られませんでしたが、行かれる方は犀川の方からもご覧ください。
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館





今回は行きませんでしたが、金沢には谷口吉郎先生・吉生先生親子の共作「金沢市立玉川図書館」もありますので、是非行かれてみてはいかがでしょうか。以前見学した時のお写真を載せておきます。
金沢市立玉川図書館



(おだちれいこ)
●「清らかな意匠 金沢が育んだ建築家・谷口吉郎の世界」
会期:2019年7月26日~2020年1月19日
会場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館


●本日のお勧め作品は、ソニア・ドローネです。
ソニア・ドローネ Sonia DELAUNAY
「作品」
シルクスクリーン
イメージサイズ:40.3×32.0cm
シートサイズ:63.7×48.7cm
Ed.300 Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●「幻想都市風景 2019 GINZA-光嶋裕介展」が銀座で開催中
会期: 2019年8月27日(火) ~ 9月30日(月)
10:00~22:30(営業時間)
会場:銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー(6F スターバックス横 展示スペース)
主催:銀座 蔦屋書店
共催:協力 ときの忘れもの
問い合わせ先:03-3575-7755
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
鈴木大拙館は2011年に「来館者自らが思索の場として利用することを目的に開設された」施設で、前々から訪ねてみたかった場所です。
建築設計は谷口吉生先生。「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」が細い回廊で結ばれ、「玄関の庭」「水鏡の庭」「露地の庭」によって構成されています。何といっても真っ白い正方形(なのかな?)の大きな建物にこれまた大きな庇がついた「思索空間棟」の佇まいがシンプルで美しい。そして、「思索空間棟」の椅子に座り、水盤に写る木々や定期的に発生する波紋をただぼーっと眺めるだけで雑念も消え、リラックス状態になりました。ここでヨガしたら気持ちいだろうな・・・
それぞれの棟のスケール感の違い、細長い回廊が明るい庭と暗い部屋を繋げ、それらの絶妙なバランスが素晴らしかったです。ここは是非肌で感じて欲しい空間です。
鈴木大拙館



続いて、今年7月26日に開館したばかりの「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」を訪ねました。こちらの設計も谷口吉生先生によるもの。学芸員の方にご案内いただき、この建物ができた経緯などお伺いしながら拝見しました。この場所は谷口吉郎先生の住居跡だったそうで、吉郎先生の「文化振興に役立てて欲しい」という遺志により、ご子息の吉生先生が金沢市に土地を寄付されたとのこと。この金沢建築館は今後、建築とまちづくりの展示をしていくそうです。
一階の企画展示では現在<開館記念特別展「清らかな意匠」― 金沢が育んだ建築家・谷口吉郎の世界 ―>が開催中です。卒業制作の展示もあり、とても貴重な資料の数々。慰霊碑を多数依頼されて作られたとのことで、また綿貫によるとお葬式の祭壇のデザインもうまかったとか。この展示では「ホテルオークラ」や「秩父セメント第二工場」「帝国劇場」などたくさんの写真、模型、映像が見ることができます。
二階には吉郎先生が設計した迎賓館赤坂離宮 和風別館「游心亭」の47畳の広間1分の1が! 天井の棹縁と通常より細くしたという畳べり、障子など縦のラインが際立ち格調高く、圧巻です。茶室の1分の1は外国からの来賓のために、畳席でお点前し、来賓は立礼式という珍しい構成のものだそう。こちらの天井は3つの異なる天井で構成されており、ホテルオークラでも見られた六角形の照明もありました。木のテーブルの脚の先端にはアクリルが施されており、また天井に銅のスタッズが施されてあったりと細部に拘りがたくさんあり、とってもかっこよかったです。
あまり時間がなかったので、犀川の方から見られませんでしたが、行かれる方は犀川の方からもご覧ください。
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館





今回は行きませんでしたが、金沢には谷口吉郎先生・吉生先生親子の共作「金沢市立玉川図書館」もありますので、是非行かれてみてはいかがでしょうか。以前見学した時のお写真を載せておきます。
金沢市立玉川図書館



(おだちれいこ)
●「清らかな意匠 金沢が育んだ建築家・谷口吉郎の世界」
会期:2019年7月26日~2020年1月19日
会場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館


●本日のお勧め作品は、ソニア・ドローネです。
ソニア・ドローネ Sonia DELAUNAY「作品」
シルクスクリーン
イメージサイズ:40.3×32.0cm
シートサイズ:63.7×48.7cm
Ed.300 Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●「幻想都市風景 2019 GINZA-光嶋裕介展」が銀座で開催中
会期: 2019年8月27日(火) ~ 9月30日(月) 10:00~22:30(営業時間)
会場:銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー(6F スターバックス横 展示スペース)
主催:銀座 蔦屋書店
共催:協力 ときの忘れもの
問い合わせ先:03-3575-7755
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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