中村哲医師とペシャワール会を支援する11月頒布会

この夏から秋にかけては台風15号、19号、20号といずれも各地に大きな被害をもたらしました。
亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りいたします。
いまだ復旧の目処さえたたない地域も多く、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

ときの忘れものは2002年からペシャワール会と中村哲医師を支援する頒布会を開催しています。
ペシャワール10月明細先月10月の支援頒布会では3点が購入され代金29,000円全額をペシャワール会に送金いたしました。送金累計は、2,584,056円となりました。たくさんのお申し込みをありがとうございました。

ペシャワール会は中村哲医師が続けるパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動を支援する目的で結成されました。2000年夏からは戦乱についで今世紀最悪の干ばつに見舞われたアフガニスタンの村々で約1,000カ所以上の水源(井戸、カレーズ)確保作業を継続しています。

私たちの商売は安全で平和な社会だからこそ成り立ちます。
不幸にも戦乱や自然災害に巻き込まれた人々に、私たちが出来ることはそう多くはありませんが、少しでもお役にたてたらと、作品を無償で提供し、売り上げ金全額をペシャワール会に送金します。

「中村哲医師とペシャワール会を支援する頒布会」
・毎月11日にブログに数点を掲載し頒布します。
・支援の趣旨に基づき、特別価格での頒布です。
・梱包送料は実費を別にご負担ください。
・申し込みの締切りは毎月21日19時とします。
 締め切り後は特別頒布価格は削除します。
・重複申し込みがあった場合は抽選とします。
・代金のお支払いは現金または銀行振込でお願いします。
 全額を支援金にあてるためクレジットカードでの決済はご遠慮ください。
・売却代金は全額をペシャワール会に送金します。

●11月のペシャワール会支援作品は以下の5点です。
016)川上澄生
016)川上澄生016)川上澄生 蔵書票(兼坂慶藏)
木版 手彩
11.7×8.3
版上サインあり


017)ロイ=リキテンシュタイン
017)リキテンシュタイン表紙017)リキテンシュタイン中身017)ロイ=リキテンシュタイン
リキテンシュタイン財団の挨拶状
原画は1968年
シルクスクリーン
15.9×18.4(広げると15.9×36.8)


018)吉仲太造
018)吉仲太造018)吉仲太造 水彩・色紙
27.3×24.1
サインあり 
少々コンディションに難あり
額付き

■吉仲太造(よしなかたいぞう、1928-1985) 京都生まれ。早くから画家を志し、小学校卒業後に京都市立美術工芸学校を受験するが、小児麻痺により左足が不自由であったため不合格となる。1946年のちの行動美術京都研究所となる京都人文学園絵画部に入所し、画家としての第一歩を踏み出す。1952年に上京し岡本太郎の呼びかけで美術家の国際交流と連帯をめざしたアートクラブに参加。1955年には前衛作品を結集させ新たなう ねりを生み出そうとしていた岡本の招きにより、二科会第九室に出品。43歳でうつ病を発病して以後は、無彩色のキャンバスにシルクスクリーンを用いて静物などの映像を浮かび上がらせる作品や、無駄な要素をそぎ落として白い絵具を主とした作品へと移行していった。病により56歳で歿したが、1999年渋谷区立松濤美術館と京都市美術館で「戦後美術を読み直す 吉仲太造」が開催されるなど、再評価の声が高い。

019)田淵安一
019)田淵安一019)田淵安一 年賀状
グワッシュ・和紙 
献呈の封書付
イメージ12.5×18.0
サインあり


020)上野山清貢
020)上野山清貢020)上野山清貢
銅版
イメージ10.2×15.2
サインあり 額付き

■上野山清貢(うえのやま きよつぐ、1889年~1960年)北海道江別生まれ。警察官だった父の転勤により道内各地を転々とした。北海道庁立上川中学校に入学するが、1907年(明治40)中退。この頃にキリスト教の洗礼を受けたと思われる。1909年(明治42)北海道師範学校図画専科(現北海道教育大学)修了、小学校代用教員として、図画のほか剣道を教える。長谷川昇、工藤三郎、北海タイムス美術記者・小林克己らと「エルム画会」を結成。1911年(明治44)画家を志して上京、太平洋画会研究所に学び、黒田清輝、岡田三郎助にも師事した。関根正二、竹久夢二、津田青楓のほか、谷崎潤一郎、久米正雄、広津和郎ら文学者とも交友。東京、北海道で作品発表を続け、北海道美術の発展にも中心的役割を果たした。ゴーギャンに憧れ、その芸術の真髄に触れるべく南洋の島を訪れて描いた作品が帝展で特選となったことから、その豪放な筆致も相まって「和製ゴーギャン」と呼ばれた。1924年(大正13)帝展に初入選し、1926年から帝展で3年連続特選となった。その後も帝展、槐樹社展などに出品、1933年(昭和8)牧野虎雄らと旺玄社を結成。戦後は日展に出品した。1946年(昭和21)全道美術協会の創立会員、1951(昭和26)一線美術会創立委員のち代表委員になった。

希望作品はメールにてお申し込みください、11月21日19時に締め切ります。
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次回の支援頒布会は12月11日です。