ピーター・ビアード「サンクエンティン」

※右下の部分拡大
"San Quentin Summer 1971(T.C.& Bobby Beausoleil)"サンクエンティン
1971年撮影(1982年プリント)
ゼラチンシルバープリント
22.5×33.5cm
Ed.75 signed
(Sold)
20世紀を代表する写真家のピーター・ビアード(1938年生まれ)が4月19日に死去したのに続き、クリスト(1935年生まれ)が5月31日に亡くなりました。この企画で二人とも取り上げる予定で準備しており驚くとともに残念でなりません(明日はクリストです)。
エール大学卒業後の1961年にアフリカ・ケニアへ移住。国立公園で管理の仕事をしながら、乱獲され大量死したアフリカ象を撮影した写真が大反響を呼びます。日々の生活の中で出会う物や写真、映像などに書き込みを加えてコラージュした日記をまとめた作品集 『Diary』は世界に先駆けリブロポートから発行されました。今回ご紹介する写真は友人のジョナス・メカスのフィルムアーカイブス設立資金のために提供されたもの。
撮影場所はカリフォルニアのサンクエンティン刑務所。正面を見つめている小柄な男性は、『ティファニーで朝食を』や『冷血』で知られる小説家トルーマン・カポーティ(1924-1984)です。
右側のギターを持っているのは囚人のボビー・ボーソレイユ(1947- )、カルト集団マンソン・ファミリーのメンバーで1969年に女優のシャロン・テートを惨殺した殺人犯です (終身刑)。
この取材に同行し撮影したのがピーター・ビアードで、カポーティは後に「そしてすべてが廻りきたった」という短編を執筆しています。病めるアメリカを象徴するかのように刑務所で交叉した三人の人生、写真の力をまざまざと感じさせます。
詳しくは、小林美香さんのエッセイ「写真のバックストーリー 第22回」をお読みください。

※右下の部分拡大"San Quentin Summer 1971(T.C.& Bobby Beausoleil)"サンクエンティン
1971年撮影(1982年プリント)
ゼラチンシルバープリント
22.5×33.5cm
Ed.75 signed
(Sold)
20世紀を代表する写真家のピーター・ビアード(1938年生まれ)が4月19日に死去したのに続き、クリスト(1935年生まれ)が5月31日に亡くなりました。この企画で二人とも取り上げる予定で準備しており驚くとともに残念でなりません(明日はクリストです)。
エール大学卒業後の1961年にアフリカ・ケニアへ移住。国立公園で管理の仕事をしながら、乱獲され大量死したアフリカ象を撮影した写真が大反響を呼びます。日々の生活の中で出会う物や写真、映像などに書き込みを加えてコラージュした日記をまとめた作品集 『Diary』は世界に先駆けリブロポートから発行されました。今回ご紹介する写真は友人のジョナス・メカスのフィルムアーカイブス設立資金のために提供されたもの。
撮影場所はカリフォルニアのサンクエンティン刑務所。正面を見つめている小柄な男性は、『ティファニーで朝食を』や『冷血』で知られる小説家トルーマン・カポーティ(1924-1984)です。
右側のギターを持っているのは囚人のボビー・ボーソレイユ(1947- )、カルト集団マンソン・ファミリーのメンバーで1969年に女優のシャロン・テートを惨殺した殺人犯です (終身刑)。
この取材に同行し撮影したのがピーター・ビアードで、カポーティは後に「そしてすべてが廻りきたった」という短編を執筆しています。病めるアメリカを象徴するかのように刑務所で交叉した三人の人生、写真の力をまざまざと感じさせます。
詳しくは、小林美香さんのエッセイ「写真のバックストーリー 第22回」をお読みください。
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