松田豊「無題」
松田豊 (1)
松田豊 (2)
松田豊 (3)
松田豊「無題」
1968年  立体 板、紙、金属プレート 
450×450×30mm   サインと年記あり
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戦後の前衛美術運動を代表する「具体」の最年少会員だった松田豊(1942-1998)の作品をご紹介します。
ボックス状の表面に開けられた穴、それを覗くと中に描かれた図形が少しづつずれて見えます。
松田豊は今井祝雄、堀尾貞治高﨑元尚ら具体の第三世代を代表する作家であり、吉原治良に見いだされ1967年に25歳で具体の会員となりました。彼ら後期具体の作家たちは激しいマチエールよりもスマートでシンプルな抽象表現を好みました。特に松田豊はモーターを使った動く作品、あるいは動くように見える作品、日本では珍しいキネティック・アーティストとして活躍します。
松田豊の作品の特徴は、モノトーンを中心としたシンプルな色使いや形状です。見る人に理知的でありながらも不思議な安らぎとエレガンスを感じさせます。