本日6月27日は、関根美夫先生の命日です。
1922年に和歌山県に生まれ、1954年に吉原治良が結成した「具体美術協会」に若手作家の一人として参加しました。1959年に具体美術協会を退会して東京に移り住みますが、1963年の第15回読売アンデパンダン展に、その後の主要なモチーフとなる「ソロバン」を描いた作品を発表します。以後「ソロバン」、「門」、「貨車」、「富士山」のシリーズを制作し、実在の物を使って抽象的画面を作ることを追求し、1989年6月27日に66歳で亡くなります。

美術評論家の中原佑介は、関根美夫作品についてこのように語っています。
「ソロバンを描きながら、それをわれわれの視覚から消し去るように配置するのである。物理的な実在物から、画面における非存在のイリュージョンへの短絡こそ、関根の絵画のもつ魔術的性格にほかならない」
『関根美夫 yoshio sekine exhibition』（1965年 東京画廊）図録より引用

「位相大地」の関根伸夫先生とよく間違えられるのですが（一字違い）、「ソロバンの関根美夫」といわれ近年再評価の声が高まっています。
ときの忘れもののコレクションからソロバン・シリーズの作品をご案内します。

“445-S”
sekine-08関根美夫
“445-S”
1978年
シルクスクリーン
イメージサイズ：57.0×44.5cm
シートサイズ：69.5×52.5cm
Ed.40
サインあり


“449-S”
sekine-07関根美夫
“449-S”
1978年
シルクスクリーン
イメージサイズ：42.7×57.5cm
シートサイズ：51.0×67.0cm
Ed.40
サインあり


“479-R”
sekine-05関根美夫
“479-R”
1979年
シルクスクリーン
イメージサイズ：42.0×30.0cm
シートサイズ：53.7×39.5cm
Ed.60
サインあり


“510-S”
sekine-06関根美夫
“510-S”
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ：42.0×30.0cm
シートサイズ：54.0×39.5cm
Ed.60
サインあり


“515-S”
sekine-03関根美夫
“515-S”
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ：29.5×28.5cm
シートサイズ：43.5×40.5cm
Ed.80
サインあり


“516-S”
sekine-04関根美夫
“516-S”
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ：32.0×36.0cm
シートサイズ：44.0×49.0cm
Ed.50
サインあり

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