<元永さんの絵本に慣れ親しんできたお父さんお母さんが、お子さんを連れて多数やってきているという今回の版画展。その多くがここに来て初めて彼が現代美術団体「具体美術協会」のメンバーだということを知って驚いているそうです。
中には親子三代で元永さんのファンというご家族もいらっしゃるとか。元永さんのような抽象的な(彼としては具体なのですが
)絵を見て育った子供には、知らず知らずのうちに抽象という概念が植え付けられているのかもしれません。
ちなみに今回飾られている作品のうち26点は、ときの忘れもののオーナー綿貫不二夫さんが主催していた現代版画センターのオリジナルエディション。そのせいもあってか価格も大変お手頃です。
(20210611/岡田昌浩さんのtwitterより)>
ときの忘れものは、この一年ずっと「予約制」での営業を続けてきました。
本来なら展覧会はたくさんの方に自由に見て欲しい、
いつでも、だれでも、気がねなくふらりと訪れてほしい、
特に個展は作家あっての展覧会で、お客様も作家に接する良い機会です。
またお客さま同士の交流も(美術館の見るだけとは違う)画廊の展覧会の重要な役割です。

かの国の名宰相が「移動の自由は私たちが勝ち取ってきたかけがえのない権利」と言っていましたが、予約しなきゃあ見られない展覧会なんて、私たちだって開きたくはない。
まことに不本意な一年でしたが、もし私どもの画廊で感染があったら、と思うと油断はできません。
そういう無念な制約のもとでしたが、先週末終了した「没後10年 元永定正もこもこワールドPartⅡ」はお蔭様で、親子連れで賑わうという予想外の展覧会となりました。
もともとお子様大歓迎なのですが、
今回初めてという地元駒込にお住まいのご家族が多かったです。
自動車の駐車場はありませんが、自転車、乳母車は何台でも停められます。
一時間に一組という制限でしたが、皆さん長時間滞在で、次のお客様とダブることもしばしばでした。
『もこ もこもこ』
1977年初版、文研出版 発行
29ページ、28.3x22.4cm
作:谷川俊太郎
絵:元永定正
偶然ですが『もこ もこもこ』が出版された1977年に私たちは元永先生に最初の版画制作を依頼しました。
谷川俊太郎先生との絵本がこれほどの影響を与えるとはだれが予想したでしょう。
最初はお一人できた男性は、スマホで会場風景を撮ってお子さんに見せたら「ボクも行きたい」とせがまれ後日ご家族全員で再訪してくださいました。
若いご夫婦と一緒に来られた二歳のお子さんは大好きな(と思う)階段を上ったり下ったり、元永作品の前で絵に触発されたパフォーマンス(ダンス)を繰り広げたり、実に楽しい光景でした。






右)《あかいかたちとあかながれ》 1993年
シルクスクリーン イメージサイズ:73.0×103.0cm シートサイズ:80.2×112.0cm Ed.100 サインあり
左)案内状に使用した《せのひくいおれんじはまんなかあたり》 1984年 シルクスクリーン イメージサイズ:46.0×66.0cm シートサイズ:55.0×75.0cm Ed.150 サインあり
左は《だえんのまわりのかたちたち》 1993年 シルクスクリーン イメージサイズ:103.0×73.2cm シートサイズ:112.0×80.2cm Ed.100 サインあり
右は《ノーベル賞オマージュ かわばた》 1983年 シルクスクリーン イメージサイズ:46.0×66.0cm シートサイズ:56.0×76.0cm Ed.100 サインあり
右から《しろいせんのあみめから》
1981年 シルクスクリーン イメージサイズ:55.0×38.0cm シートサイズ:65.5×45.0cm Ed.150 サインあり
《いいろろ》 1977年 シルクスクリーン イメージサイズ:47.0×61.0cm シートサイズ:50.0×64.5cm Ed.100 サインあり
《さんかくしかくながいまる》 1981年 シルクスクリーン イメージサイズ:36.0×57.0cm シートサイズ:45.0×65.0cm Ed.150 サインあり
元永定正(1922-2011)の没後10年を記念して、現代版画センターエディションを中心に展示しました。
ブログでは元永定正の1977年のインタビューや、谷川俊太郎、高橋亨のエッセイを再録掲載しましたのでお読みください。
出品全作品の価格は5月29日ブログをご参照ください。
展覧会は終了しましたが、元永作品はいつでも画廊でご覧いただけます。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
中には親子三代で元永さんのファンというご家族もいらっしゃるとか。元永さんのような抽象的な(彼としては具体なのですが
)絵を見て育った子供には、知らず知らずのうちに抽象という概念が植え付けられているのかもしれません。ちなみに今回飾られている作品のうち26点は、ときの忘れもののオーナー綿貫不二夫さんが主催していた現代版画センターのオリジナルエディション。そのせいもあってか価格も大変お手頃です。
(20210611/岡田昌浩さんのtwitterより)>
ときの忘れものは、この一年ずっと「予約制」での営業を続けてきました。
本来なら展覧会はたくさんの方に自由に見て欲しい、
いつでも、だれでも、気がねなくふらりと訪れてほしい、
特に個展は作家あっての展覧会で、お客様も作家に接する良い機会です。
またお客さま同士の交流も(美術館の見るだけとは違う)画廊の展覧会の重要な役割です。

かの国の名宰相が「移動の自由は私たちが勝ち取ってきたかけがえのない権利」と言っていましたが、予約しなきゃあ見られない展覧会なんて、私たちだって開きたくはない。
まことに不本意な一年でしたが、もし私どもの画廊で感染があったら、と思うと油断はできません。
そういう無念な制約のもとでしたが、先週末終了した「没後10年 元永定正もこもこワールドPartⅡ」はお蔭様で、親子連れで賑わうという予想外の展覧会となりました。
もともとお子様大歓迎なのですが、
今回初めてという地元駒込にお住まいのご家族が多かったです。
自動車の駐車場はありませんが、自転車、乳母車は何台でも停められます。
一時間に一組という制限でしたが、皆さん長時間滞在で、次のお客様とダブることもしばしばでした。
『もこ もこもこ』1977年初版、文研出版 発行
29ページ、28.3x22.4cm
作:谷川俊太郎
絵:元永定正
偶然ですが『もこ もこもこ』が出版された1977年に私たちは元永先生に最初の版画制作を依頼しました。
谷川俊太郎先生との絵本がこれほどの影響を与えるとはだれが予想したでしょう。
最初はお一人できた男性は、スマホで会場風景を撮ってお子さんに見せたら「ボクも行きたい」とせがまれ後日ご家族全員で再訪してくださいました。
若いご夫婦と一緒に来られた二歳のお子さんは大好きな(と思う)階段を上ったり下ったり、元永作品の前で絵に触発されたパフォーマンス(ダンス)を繰り広げたり、実に楽しい光景でした。






右)《あかいかたちとあかながれ》 1993年
シルクスクリーン イメージサイズ:73.0×103.0cm シートサイズ:80.2×112.0cm Ed.100 サインあり
左)案内状に使用した《せのひくいおれんじはまんなかあたり》 1984年 シルクスクリーン イメージサイズ:46.0×66.0cm シートサイズ:55.0×75.0cm Ed.150 サインあり
左は《だえんのまわりのかたちたち》 1993年 シルクスクリーン イメージサイズ:103.0×73.2cm シートサイズ:112.0×80.2cm Ed.100 サインあり右は《ノーベル賞オマージュ かわばた》 1983年 シルクスクリーン イメージサイズ:46.0×66.0cm シートサイズ:56.0×76.0cm Ed.100 サインあり
右から《しろいせんのあみめから》1981年 シルクスクリーン イメージサイズ:55.0×38.0cm シートサイズ:65.5×45.0cm Ed.150 サインあり
《いいろろ》 1977年 シルクスクリーン イメージサイズ:47.0×61.0cm シートサイズ:50.0×64.5cm Ed.100 サインあり
《さんかくしかくながいまる》 1981年 シルクスクリーン イメージサイズ:36.0×57.0cm シートサイズ:45.0×65.0cm Ed.150 サインあり
元永定正(1922-2011)の没後10年を記念して、現代版画センターエディションを中心に展示しました。ブログでは元永定正の1977年のインタビューや、谷川俊太郎、高橋亨のエッセイを再録掲載しましたのでお読みください。
出品全作品の価格は5月29日ブログをご参照ください。
展覧会は終了しましたが、元永作品はいつでも画廊でご覧いただけます。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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