「秋のコレクション展/オブジェ」開催中
会期=2021年11月5日[金]―11月20日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝休
*予約は不要です。

W.M.ヴォーリズの住宅に使われたクリスタルのドアノブ、美術評論で戦後美術界に名を馳せたヨシダ・ヨシエや瀬木愼一の手掛けたちょっと不思議なヘルメットや焼物、作者不詳の異形の物体などなど。自然物、工業製品、廃品、日用品など、それ自体はどこにでもあるものを、作家がそこに新たな命を吹き込み不思議なオーラを放っているオブジェ! 
一般の彫刻概念から逸脱するような立体の数々をご覧にいれます。
壁面には『倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier』よりシルクスクリーン10点を展示しています。
是非、お気に入りのオブジェを見つけてください。
【出品作品】を前編に続きご案内します。

【出品作品】後編
篠田守男(1931-)
"TC7013"
2001年
金属彫刻
32.8×38.8×1.8cm
Ed.10
サインあり

W. M. ヴォーリズ(1880-1964)
《作品(ドアノブ)》
Φ6.3×13.0cm

堀内正和(1911-2001)
《四角い形の三角関係》
1974年
真鍮クロームメッキ ヘヤ―ライン
22.0×22.0×21.6cm
Ed.50
サインあり

建畠覚造(1919-2006)
《出光興産株式会社千葉製油所竣工記念品 喫煙道具 煙草入れ 灰皿》
1963年
鋳造彫刻
オブジェサイズ:21.5×24.3×9.0cm
台サイズ:24.0×27.2×1.5cm
サインあり

建畠覚造(1919-2006)
"LAND SCAPE"
1980年
木、ベニヤ
44.5×44.5×6.0cm
サインあり

常松大純(1944-)
《EBISU BEER 薫り華やぐエビス》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H10.0×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

釣光穂(1991-)
"TRESSES"
2019年
陶器
D32×W32×H31cm
口径:14cm
外箱にサインあり

菅井汲(1919-1996)
《赤い太陽》
1976年
アクリル+シルクスクリーン
H10.0×W7.0×D2.0cm
Ed.150
ケースに作家自筆サインあり
※刷り:石田了一

北郷悟(1953-)
《空から-rain》
2008年
テラコッタ
H33.0×W8.5×D10.5cm

金沢健一(1956-)
《鉄と熱の風景》
2012-2013年
鉄、CD
W20.0×D20.0×H3.0cm
サインあり

石井誠(1986-)
《灯台》
2005年
木、金属
H27.0×W40.5×D11.5cm
サインあり

瀬木愼一(1931-2011)
《(作品名不詳)》

H16.0×10.0×10.0cm
サインあり

作者不明
《(作品名不詳)》
金属
H31.0×19.0×7.0cm

作者不明
《(作品名不詳)》
オブジェ
H30.0×9.0×7.0cm

草間彌生(1929-)
《自殺した私の神経》(キャンドルスタンドなし)
キャンドル
大)H6.0×4.5×4.5cm
小)H9.0×4.0×4.0cm
Ed.50

AAA_0268吉澤美香(1959-)
《キャンドル》 (レッド)
1999年
キャンドル
11.0×7.0×5.5cm
(み)とエンボスサインあり

AAA_0269吉澤美香(1959-)
《キャンドル》 (イエロー)
1999年
キャンドル
11.0×7.0×5.5cm
(み)とエンボスサインあり


*画廊亭主敬白
数年振りに来た方に「青山は木造、駒込はコンクリートだけど、ワタヌキさんとこの空間は相変わらずだねえ」と揶揄されました。
日ごろから「ホワイトキューブは嫌いです、うちの画廊は雑然としています」と居直っている亭主ですが、先日アート界最前線を行く某アートコンプレックスのギャラリーを訪ねました。10軒ほどでしょうか、いずれも広大なスペースを持ち、静謐なホワイトキューブの壁面には大作がずらり。
一軒を除き、どのギャラリー、どのフロアにも椅子一つ置いてありません。見事なほど絵になる空間でした。一休みする場所もない、70代の老夫婦は疲れ切って一階のカフェで一服したのですが・・・
公園、駅はじめ公共空間から椅子(ベンチ)がどんどんなくなっていく。辛くも残るバス停のベンチすら安寧の場所ではない(ホームレスの女性が殴り殺された事件がありましたね)。
20170707_abe06昔、亭主は版画をつめこんだカルトンケースを両手に日本中を行商して歩いていましたが、各駅停車の待ち時間(一時間、二時間はざらでした)は駅の待合室、ホームのベンチ、図書館、お寺や神社で休ませていただくのが常でした。いつでも、だれでも無料で休める場所に椅子があって欲しい。
「ときの忘れもの」は狭い空間ですが、椅子は邪魔になるほど置いてあります。お茶を飲みながらどうぞゆっくり椅子に座って楽しんでください。

DM_1500

DM2_1500出品:倉俣史朗塩見允枝子篠田守男、W.M.ヴォーリズ、草間彌生宮脇愛子堀内正和加藤清之、福田繁雄、瀬木愼一、ヨシダ・ヨシエ、井桁裕子、建畠覚造、建畠朔弥、尾川宏常松大純釣光穂若林奮関根伸夫菅井汲、片岡昌、北郷悟、金沢健一、石井誠、吉澤美香、木村利三郎、作者不詳、他

●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会Web展)を開催し、美術書の編集事務所としても活動しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。