明日9月1日は洋燈忌
木版画家・川上澄生の命日です(1895年4月10日 ~1972年9月1日)。今年は没後50年。
亭主が美術界に入る少し前に亡くなられたので、お目にかかったことはありません。
少年の頃から本屋さんに憧れていたので、限定本や装画本、詩画集などを集めており、創作版画に夢中になっていたので、南蛮船に代表される澄生版画が好きでした。
亭主が毎日新聞に入社したのは1969年、23歳。
配属は販売局でした。当時の印刷局長が長谷川勝三郎さんでした。
大幹部で雲の上の人でしたが、亭主が版画の普及運動(現代版画センター)を企画したので、面白い奴がいると目をかけてくれたのが長谷川さんでした。

長谷川さんは宇都宮中学で英語の教師だった川上澄生に学び、生涯にわたり師の版画を収集し続けました。亭主は成城のお宅に幾度も通い、川上澄生の版画をわけていただきました。
長谷川さんは蒐集した膨大な作品を故郷の鹿沼に提供し、1992年に鹿沼市立川上澄生美術館が誕生しました。名誉館長を務め、亡くなられたのは2001年8月28日、89歳でした。
もう一人、亭主には川上澄生ファンの恩人がいます。
このブログでも幾度も書いた船木仁先生です。
マン・レイ、デュシャン、山口長男など現代美術のコレクターでしたが、最晩年、病床の枕元にあったのはイブ・クラインのブルーのトルソと、亭主が差し上げた川上澄生の蔵書票でした。
コロナ禍で出歩くことが少なくなりましたが、春から夏へ、そろりそろりといくつかの展覧会やコンサートに行ったのは老いの身にとっては至福のひとときでした。
つい先日も、六本木のミッドタウンで「植田正治写真展 べス単写真帖 白い風」を観てきました。約40点とそう多くはありませんが、柔らかなカラー写真は砂丘シリーズとはことなる魅力にあふれた好展でした。植田正治の写真集『白い風』(1981年日本カメラ刊行)のための入稿原稿で今回が初公開とのこと。


FUJIFILM SQUARE「植田正治写真展 べス単写真帖 白い風」は9月28日(水)まで、会期中無休
ときの忘れものコレクションより、お勧めの植田正治写真をご案内いたします。
植田正治《光の筺》
1994年
Type-Cプリント
イメージサイズ: 24.2×35.5cm
シートサイズ: 25.3×36.3cm
※『植田正治 印籠カメラ寫眞帖』(青幻舎、2011年)P.120参照
お気軽にお問合せください。
10月に「第31回瑛九展」、11月にアメリカ・Art Basel in Miami Beach 2022で「第32回瑛九展」を開催します。そのための準備でこの一年、社長も大番頭オダチも東奔西走してきました。
某月某日、某所で梱包作業する社長。ご苦労さまです
某月某日、桐生の大川美術館で大昔にエディションしたオノサト・トシノブの捺染作品に再会。
箱根では難波田作品にも再会。
某月某日、箱根のポーラ美術館で松本竣介と難波田龍起を見て、ワイン一本をあけ、酔っぱらう。

某月某日、蔵前の iwao gallery で萩原朔美先生の写真展を観る。亭主は勝手に萩原朔太郎の孫弟子と称していますが、朔美先生は正真正銘のお孫さんであり、前橋文学館館長として大活躍されています。

7月18日高崎の群馬音楽センターでTMO(高崎高校マンドリン・オーケストラ)第55回定期演奏会。亭主が朔太郎の孫弟子と称している所以はコチラをお読みください。

お盆、亭主の生まれ故郷、群馬県吾妻郡中之条にお墓参り。過疎の村でバスはとっくに廃止、JR駅からタクシー代4000円で辿り着いた綿貫一族の苔むす墓所。この日は前橋の息子の墓にもお参りしてきました。
かくして夏も終わり、明後日9月2日からは「塩見允枝子+フルクサス」展
会期=2022年9月2日(金)~9月17日(土)※日・月・祝日休廊


『塩見允枝子+フルクサス』展開催を記念し、カタログ(限定365部、価格:3,300円)と、アタッシェケース入りの特装版(限定35部、27,500円)を刊行します。詳しい内容は8月28日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
木版画家・川上澄生の命日です(1895年4月10日 ~1972年9月1日)。今年は没後50年。
亭主が美術界に入る少し前に亡くなられたので、お目にかかったことはありません。
少年の頃から本屋さんに憧れていたので、限定本や装画本、詩画集などを集めており、創作版画に夢中になっていたので、南蛮船に代表される澄生版画が好きでした。
亭主が毎日新聞に入社したのは1969年、23歳。
配属は販売局でした。当時の印刷局長が長谷川勝三郎さんでした。
大幹部で雲の上の人でしたが、亭主が版画の普及運動(現代版画センター)を企画したので、面白い奴がいると目をかけてくれたのが長谷川さんでした。

長谷川さんは宇都宮中学で英語の教師だった川上澄生に学び、生涯にわたり師の版画を収集し続けました。亭主は成城のお宅に幾度も通い、川上澄生の版画をわけていただきました。長谷川さんは蒐集した膨大な作品を故郷の鹿沼に提供し、1992年に鹿沼市立川上澄生美術館が誕生しました。名誉館長を務め、亡くなられたのは2001年8月28日、89歳でした。
もう一人、亭主には川上澄生ファンの恩人がいます。
このブログでも幾度も書いた船木仁先生です。
マン・レイ、デュシャン、山口長男など現代美術のコレクターでしたが、最晩年、病床の枕元にあったのはイブ・クラインのブルーのトルソと、亭主が差し上げた川上澄生の蔵書票でした。
コロナ禍で出歩くことが少なくなりましたが、春から夏へ、そろりそろりといくつかの展覧会やコンサートに行ったのは老いの身にとっては至福のひとときでした。
つい先日も、六本木のミッドタウンで「植田正治写真展 べス単写真帖 白い風」を観てきました。約40点とそう多くはありませんが、柔らかなカラー写真は砂丘シリーズとはことなる魅力にあふれた好展でした。植田正治の写真集『白い風』(1981年日本カメラ刊行)のための入稿原稿で今回が初公開とのこと。


FUJIFILM SQUARE「植田正治写真展 べス単写真帖 白い風」は9月28日(水)まで、会期中無休
ときの忘れものコレクションより、お勧めの植田正治写真をご案内いたします。
植田正治《光の筺》1994年
Type-Cプリント
イメージサイズ: 24.2×35.5cm
シートサイズ: 25.3×36.3cm
※『植田正治 印籠カメラ寫眞帖』(青幻舎、2011年)P.120参照
お気軽にお問合せください。
10月に「第31回瑛九展」、11月にアメリカ・Art Basel in Miami Beach 2022で「第32回瑛九展」を開催します。そのための準備でこの一年、社長も大番頭オダチも東奔西走してきました。
某月某日、某所で梱包作業する社長。ご苦労さまです
某月某日、桐生の大川美術館で大昔にエディションしたオノサト・トシノブの捺染作品に再会。
箱根では難波田作品にも再会。
某月某日、箱根のポーラ美術館で松本竣介と難波田龍起を見て、ワイン一本をあけ、酔っぱらう。
某月某日、蔵前の iwao gallery で萩原朔美先生の写真展を観る。亭主は勝手に萩原朔太郎の孫弟子と称していますが、朔美先生は正真正銘のお孫さんであり、前橋文学館館長として大活躍されています。

7月18日高崎の群馬音楽センターでTMO(高崎高校マンドリン・オーケストラ)第55回定期演奏会。亭主が朔太郎の孫弟子と称している所以はコチラをお読みください。

お盆、亭主の生まれ故郷、群馬県吾妻郡中之条にお墓参り。過疎の村でバスはとっくに廃止、JR駅からタクシー代4000円で辿り着いた綿貫一族の苔むす墓所。この日は前橋の息子の墓にもお参りしてきました。
かくして夏も終わり、明後日9月2日からは「塩見允枝子+フルクサス」展
会期=2022年9月2日(金)~9月17日(土)※日・月・祝日休廊


『塩見允枝子+フルクサス』展開催を記念し、カタログ(限定365部、価格:3,300円)と、アタッシェケース入りの特装版(限定35部、27,500円)を刊行します。詳しい内容は8月28日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
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