ジョナス・メカス生誕100周年の今年、国内でも関連イベントが頻繁に開催されています。2022年9月にオープンした墨田区の新しい映画館・Stranger(ストレンジャー)でも、七夕の日から「ジョナス・メカス特集」が開催されるようです。
上映作品は、井上春生監督による記録映画『眩暈 VERTIGO』(2022年)を中心とした4作。日本では上映の機会が少ないジョナス・メカスの中・短編も紹介されるとのことで、こちらのブログでも簡単にその内容をご紹介します。

●上映作品1:『眩暈 VERTIGO』(井上春生、2022年、117分)
ジョナス・メカスと長く深い交流を持つ詩人・吉増剛造が、メカスの1周忌である2020年1月にニューヨークを訪れる様子を描いた作品。メカスへ向けたレクイエムとも言える詩を、吉増氏がカメラの前で生み出していく様子や、ときの忘れものにもいらしたメカスさんのご子息・セバスチャンさんとの対話の様子に、思わず心が震えます。
●上映作品2:『ザ・テーブル』(ジョナス・メカス、1991年、28分)※字幕なし上映
「ビート・ジェネレーション」の教祖的存在となった詩人アレン・ギンズバーグや、吉増剛造とのパーティの情景を中心に構成された作品。詩人どうしの交流を捉えたこの映像は、韓国で今年2月まで行われていた展示『JONAS MEKAS + NAM JUNE PAIK : TO ALL MY DEAR FRIENDS』でループ上映されたり、K.D. Davison監督による2022年の記録映画『Fragments of Paradise』で引用されたりと、近年も注目を集めています。
●上映作品3:『楽園のこちら側』(ジョナス・メカス、1999年、34分)※字幕なし上映
1960 年代末から70 年代始めにかけて、暗殺により夫(ジョン・F・ケネディ)を亡くした直後のジャクリーヌ・ケネディに請われ、彼女の子供たちに映画を教えていたメカス。アンディ・ウォーホル、ピーター・ビアード、ジャッキーの妹であるリー・ラジヴィルらと共に過ごした夏の記憶が蘇るような1作。
●上映作品4:『幸せな人生からの拾遺集』(ジョナス・メカス、2012年、68分)※字幕なし上映
メカスが15 歳の少女・ダイアンと交わした手紙を引用しながら綴る映像詩。メカスが「更けゆく夜に働くフィルムメーカーの孤独」を語り、自作のイメージたちは「記憶ではなく現実」と言い切るなど、伝的要素も含んだ重要作です。
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メカスさんの作品はすべて字幕なしでの上映となるようですが、言葉がわからなくても受け取ることのできる何かがきっとあるのではないでしょうか。
『眩暈 VERTIGO』上映記念 ジョナス・メカス特集
会期:2023年7月7日(金)~7月13日(木)
会場:Stranger(映画館ストレンジャー)
東京都墨田区菊川3-7-1菊川会館ビル
料金:1000円~1600円(作品ごとに適応)

●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
《Anthony and John pretending they are Mick Jagger, prancing to a Rolling Stones record. Montauk, 1972》
1972年 (Printed in 1999)
Type-Cプリント
イメージサイズ:49.0x32.3cm
シートサイズ :50.7x40.6cm
Ed.10
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
●ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー
各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
上映作品は、井上春生監督による記録映画『眩暈 VERTIGO』(2022年)を中心とした4作。日本では上映の機会が少ないジョナス・メカスの中・短編も紹介されるとのことで、こちらのブログでも簡単にその内容をご紹介します。

●上映作品1:『眩暈 VERTIGO』(井上春生、2022年、117分)
ジョナス・メカスと長く深い交流を持つ詩人・吉増剛造が、メカスの1周忌である2020年1月にニューヨークを訪れる様子を描いた作品。メカスへ向けたレクイエムとも言える詩を、吉増氏がカメラの前で生み出していく様子や、ときの忘れものにもいらしたメカスさんのご子息・セバスチャンさんとの対話の様子に、思わず心が震えます。
●上映作品2:『ザ・テーブル』(ジョナス・メカス、1991年、28分)※字幕なし上映
「ビート・ジェネレーション」の教祖的存在となった詩人アレン・ギンズバーグや、吉増剛造とのパーティの情景を中心に構成された作品。詩人どうしの交流を捉えたこの映像は、韓国で今年2月まで行われていた展示『JONAS MEKAS + NAM JUNE PAIK : TO ALL MY DEAR FRIENDS』でループ上映されたり、K.D. Davison監督による2022年の記録映画『Fragments of Paradise』で引用されたりと、近年も注目を集めています。
●上映作品3:『楽園のこちら側』(ジョナス・メカス、1999年、34分)※字幕なし上映
1960 年代末から70 年代始めにかけて、暗殺により夫(ジョン・F・ケネディ)を亡くした直後のジャクリーヌ・ケネディに請われ、彼女の子供たちに映画を教えていたメカス。アンディ・ウォーホル、ピーター・ビアード、ジャッキーの妹であるリー・ラジヴィルらと共に過ごした夏の記憶が蘇るような1作。
●上映作品4:『幸せな人生からの拾遺集』(ジョナス・メカス、2012年、68分)※字幕なし上映
メカスが15 歳の少女・ダイアンと交わした手紙を引用しながら綴る映像詩。メカスが「更けゆく夜に働くフィルムメーカーの孤独」を語り、自作のイメージたちは「記憶ではなく現実」と言い切るなど、伝的要素も含んだ重要作です。
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メカスさんの作品はすべて字幕なしでの上映となるようですが、言葉がわからなくても受け取ることのできる何かがきっとあるのではないでしょうか。
『眩暈 VERTIGO』上映記念 ジョナス・メカス特集
会期:2023年7月7日(金)~7月13日(木)
会場:Stranger(映画館ストレンジャー)
東京都墨田区菊川3-7-1菊川会館ビル
料金:1000円~1600円(作品ごとに適応)

●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
《Anthony and John pretending they are Mick Jagger, prancing to a Rolling Stones record. Montauk, 1972》
1972年 (Printed in 1999)
Type-Cプリント
イメージサイズ:49.0x32.3cm
シートサイズ :50.7x40.6cm
Ed.10
サインあり
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●ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
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