一日だけの特集展示/加納光於
会期=2024年6月5日(水)
魔法陣

瀧口修造の推薦により1956年タケミヤ画廊で初個展を開催した加納光於先生は、版画の実験的な表現を追究し続け、インタリオ技法(図像の部分だけを凹ませた凹版)の《星・反芻学》や、レリーフプリント、メタルプリント、リトグラフなど魅力的な作品を制作してきました。
希少な初期作品をこのたび特別頒布します。
加納光於の制作とご紹介する作品については、5月25日ブログ「栗田秀法 現代版画の散歩道」第1回をお読みください。
瀧口修造や優れた編集者M氏に導かれた同世代のライバルともいえる加納光於と池田満寿夫の密かな交流、友情の証しともなる作品です。

No.1
加納光於 版画加納光於「星・反芻学」
1962年  インタリオ
イメージサイズ:42.0×37.5cm
シートサイズ:58.0×50.0cm
限定5部(E.P.)
サインあり
レゾネno.152


No.2
No.19 加納光於 版画加納光於《五線譜》
1967年
レリーフプリント
イメージサイズ:16.0×15.5cm
シートサイズ:17.5×18.0cm
サインあり
「For Masuo Ikeda」と献辞あり

No.3
No.20 加納光於 版画加納光於
《SOLDERED BLUE》
1964年
メタルプリント
イメージサイズ:10.5×5.7cm
シートサイズ: 17.2×12.0cm
E.A.
サインあり

No.4
No.22 加納光於 版画tri加納光於
《PENINSULAR NO.L1》
1967年
リトグラフ
イメージサイズ:39.5×27.5cm
シートサイズ: 42.5×29.5cm
Ed.85
サインあり

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加納光於 Mitsuo KANO
1933年東京生まれ、病弱のため十代後半を療養生活ですごす。自宅でフランス近代詩を耽読したことで言葉に対する感性が磨かれた。生物学者の助手を勤め、微生物の形態に引かれ銅版画を独学ではじめ1955年に銅版画集『植物』を自費出版する。瀧口修造の推薦によりタケミヤ画廊の銅版画展に参加。1956年同画廊で初個展を開催する。金属版の腐蝕をめぐる独自の思考と、斬新な技法が生み出す幻想的で有機的なイメージが高く評価され、国内外で受賞が相次ぐ。初期のモノクローム版画から1960年代に入ると熱で変容させた亜鉛版に鮮やかな色の絵具を塗るなどしてプレスしたメタルプリントによる色彩版画の展開となる。さらにカラーインタリオ、リトグラフなど次々と表現を広げ、オブジェや本の装幀も手がけるなかで、1980年頃からは油彩画での制作を展開しています。

RIMG0151_600加納光於先生(中央)と、盛岡の瀧口研究家・岩崎美弥子さん(左)
2014年11月16日「瀧口修造展 III 瀧口修造とマルセル・デュシャン
ときの忘れもの(青山時代)にて

取り扱い作家たちの展覧会情報(5月ー6月)は5月1日ブログに掲載しました。
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ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
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TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
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JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。