<なんとか外に出る体力と気力が戻って先日は好きでよく行く本駒込のときの忘れものに、『瑛久と池田満寿夫』展を観てくる。この二人の偉才アーティストによる、ちょっとレアな銅版画の展示を楽しんできました。でも…、瑛久の作品は少し前にやはりここときの忘れもので観たけれど、池田満寿夫の作品なんてもう何年ぶり? 前に観たのは確か20代前半のことだったから、もう40数年ぶりになるのでしょうか。あの時期ちょっと思い立ってアートの世界に足を踏み入れかけたことがあったんだけど、“当時はわかりもしないのにイキがってよくいろんな展示観に行ってたな…”なんて考えながら、いささか苦笑しつつ楽しみました。それにしてもこの人の作品は相変わらず大胆でエグく、惹きつけますね。丹精込めて作られた作品はやっぱり違う、なんて当たり前のことを改めて実感した気分。どうあれこの日は充実した作品展が観られました。
ときの忘れもの、いつもこういうちょっとした発見がある展示が観られるから好きです。
http://www.tokinowasuremono.com/index_j.html
皆さんもよろしければ。
(20240702/小島智さんのfacebookより)>

<今日文京区にある「時の忘れ物」さんに行ってきた。たまたま、池田満寿夫のエッジングの展覧があった。家から、20分ぐらいの所にある会場で、良質の所蔵作品を公開してくれている、いつも。
以前は、青山通りにあった。青山墓地沿いというべきか?秋山祐徳太子の「ブリキの男爵」が、展示されていた時に、一回行ったことがあった。それから、内のそばにやって来てくれた画廊サンだ。ウオホールやルドンもやってくれる。
池田満寿夫については、中で解説したい。ちなみにこの展覧は、「瑛九と池田満寿夫」である。
(20240703/タコウ タカシさんのfacebookより)>






左)池田満寿夫《ブダペストからの自画像》、右)池田満寿夫《ルナパーク》





左から池田満寿夫《聖なる手Ⅰ》、《タエコの朝食》、《戸口へ急ぐ貴婦人たち》





瑛九《ささやき》


瑛九《風景・C》


瑛九《公園》


瑛九《海辺の朝》


瑛九《鳥の精》


左から、池田満寿夫《女・動物たち》《ニューヨークから来た女》


瑛九《春》





池田満寿夫《スポットライト》


左から、池田満寿夫《ペーパーヴィナス》《少し長い指をもったスフィンクス》


池田満寿夫《パラボラ》





瑛九《水彩


瑛九《南風


瑛九フォトデッサン《三人のバレリーナ


瑛九の浦和のアトリエの敷石

(撮影:塩野哲也)

第34回瑛九展/瑛九と池田満寿夫
2024年7月3日(水)~7月13日(土) 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊

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368_a1951年故郷宮崎を去り、浦和に移住した瑛九は銅版画の制作に没頭します。浦和のアトリエには靉嘔、磯辺行久、河原温、池田満寿夫たち若い作家が集まり熱い議論を交わします。1956年池田は瑛九の勧めで初めて色彩銅版画に取り組み、1966年の第33回ヴェネツィア・ビエンナーレで大賞を受賞、一躍、世界のスターへの道を辿り、生涯1000点あまりの版画をのこしました。
今年は池田満寿夫の生誕90年の年にあたります。
瑛九の希少な自刷り銅版画「春」「鳥の精」、池田満寿夫の「タエコの朝食」「聖なる手」など代表作をご覧いただきます。
浦和にあった瑛九のアトリエ(没後都夫人が守ってきた。2023年に取壊し)の庭の檀の木と靉嘔や池田満寿夫たちが踏みしめた敷石を、ときの忘れものの庭に移植しましたので、合わせてご覧ください。
出品全作品の画像とデータは6月29日のブログに掲載しました。