作家名 難波田龍起
作品名 「王朝の装い」
制作年 1978年
技法 銅版に手彩色
作品サイズ 27×17.8cm
限定 35部(E.A.)
*レゾネ(阿部出版)番号93番
サイン 鉛筆サイン
作品の状態 良好、シート
◆作家の紹介/難波田龍起(なんばた たつおき)は、1905年北海道・旭川生まれ。1923年早稲田第一高等学院入学。この年の9月関東大震災、震災直後の夜警当番で高村光太郎の面識を得る。1926年早稲田大学政治経済学部入学。この頃エリザベト・ゴッホ著『回想のゴッホ』を耽読する。1927年高村光太郎と第6回日仏美術展を訪れ、ゴッホ「鰊」を見て感動する。太平洋画研究所で石膏デッサンの勉強を始める。1928年光太郎に川島理一郎を紹介され、川島の主宰する絵画研究会の金曜会に入る。この頃ルドンに傾倒。1929年第4回国画会展に初入選。1942年第1回難波田龍起個展(銀座・青樹画廊)開催。1960年アーサー・フロリーより吉田遠志のアトリエで指導を受け、石版画を制作する。1978年現代版画センターより銅版画集『街と人』『海辺の詩』(各7点組、限定75部)を刊行し、ギャラリーミキモトで発表展を開催、以後全国を巡回する。この頃銅版画を集中して制作する。1982年「形象の詩人 難波田龍起展」が北海道・旭川美術館で開催される。1987年東京国立近代美術館で「今日の作家―難波田龍起展」が開催される。1988年第29回毎日芸術賞を受賞。1994年「難波田龍起展」が世田谷美術館で開催される。1995年ときの忘れものより「難波田龍起銅版画集 古代を想う」(4点組、限定35部)を刊行。1996年文化功労者に選ばれる。1997年逝去。
◆作品のワンポイント/私が現代版画センター時代にエディションした難波田龍起先生の銅版の中の1点です。難波田先生が本格的に銅版画を始めたのが1977年ですので、比較的初期の作品です。オブジェを思わせるモチーフがキュビスムのようなタッチで構成されており、それに加えられた手彩色がたいへん美しく、魅力的な作品となっています。
先生の銅版画については、私の拙いエッセイをお読みいただければ幸いです。
http://www.tokinowasuremono.com/essayg/nanbata01.html
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