6月13日付で「ときの忘れもの」に入社した尾立麗子です。
初日の今日は16時から磯崎新アトリエで磯崎新連刊画文集《百二十の見えない 都市》の制作打ち合わせでした。編集長の植田実さん、刷り師の石田さん、白井さんなどと一緒にアトリエに伺いました。私の記念すべき初仕事です。
先ず、綿貫さんと磯崎さんご夫婦への手土産として厳選された最中と黒豆を買いに行きました。綿貫さんは、食にこだわりを持っていらっしゃる磯崎さんと奥様の宮脇愛子さんお気に入りの手土産を、必ず持って行かれるそうです。
打ち合わせでは、私は皆様と初対面でしたが、緊張というよりはワクワクした気持ちで話を伺っておりました。初めての事ばかりでわからない話が多かったのですが、版画に対する皆様の真剣な眼差しを拝見することができ、私も早くこの打ち合わせの会話に入っていけるようになりたいと思いました。御多忙な磯崎さんの、版画の試刷りを前に、レイアウトを一枚一枚じっくり見て決めていく御姿は、とても印象深かったです。
まだ発表されていない試刷りのうち5~6点を6月25日からモスクワで開催される「磯崎新展」に急遽出品することとなりました。
磯崎さんのアトリエでの打ち合わせは1時間程で終了し、その後、植田さんと浜田さんと綿貫さんと和食の店に行きました。植田先生は、私が鹿児島出身ということもあり、芋焼酎で乾杯してくださりました。タイ旅行のお話や東京芸大の学生の作品の話はとても新鮮で、私もすぐに打ち解けることができました。私の知らない人名が飛び交い、自分の無知度に情けなさを感じつつ、これからより多くの事を吸収したいという願望が出てきました。
どのように知識を身に付けていこうかとあれこれ考えていた矢先に、綿貫さんは「一週間に二、三冊の書物を読み感想文を書くこと」と「毎日仕事の日誌を書き文章能力を伸ばす」という課題を私に与えて下さりました。これから忙しくなりそうですが、私の引き出しに入りきれないくらい沢山の知識を増やせるよう、日々心掛けていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。


磯崎アトリエにて

左から刷り師の白井四子男さん、磯崎新先生、植田実先生、入社初日の尾立麗子、綿貫不二夫

左から磯崎新先生、アトリエのスタッフ・平田麻里子(長田)さん、植田実先生、綿貫不二夫