8時に広間で朝食、朝ごはんを食べるのは数ヶ月ぶり。白ご飯3杯お代わりし た。天候にも恵まれ、ポカポカ陽気だった。9時に石場旅館を出発。昨日お酒の席で話しをしたアラハバキ建築研究所の一級建築士今隆さんが本日のガイド役だ。
最初に上遠野建築事務所が設計したスペースデネガ(1983年)というギャラリーへ向かった。ギャラリーには地元の彫刻家・岩井康頼さんの力強い作品が展示されていた。丁度いいことに、スペースデネガを出たら、岩井さんに出くわした。そこで、岩井さんから作品の説明を受けた。終戦記念日などの祝日に下北半島に車を走らせ毎年同じ場所で廃材を拾って、それを作品にするという。なんと面白い発想。素敵!!と思った。2件目に毛網毅曠建築事務所の中三デパート(1995年)に向かった。昨日から見 てきた建築とは違い、未来的という印象。今さんの説明曰く毛網毅曠さんは風水が好きで、その風水を取り入れているらしい。10時からオープンだった為、裏口から屋上に入らせて戴いた。非公開でデパートの人で無い限り行けない場所だ。屋上からは弘前の町と岩木山が展望できる。桜島に似ているな・・・少しだけ帰りたいな・・・。次に前川國男の弘前市役所(1958年)に向かった。植田先生は、気に入ったみたいだった。来所される市民と受付の人の距離が近くて開放的。信頼感を持てそうな距離感だ。当初、前川國男がレストランを構想したという屋上へ上らせてもらった(普段は市民の方でも上がれない)。上から見下ろすと緑に囲まれて警察官がチャリに乗っていた。風情がある。旧藤田邸洋館(1921年)へ移動し、お茶をすることになった。テラスから見る洋館の内装はまるで貴族になった気分。私は、「こんがりカフェオレ」を注文した。キャラメルが焼きつけられたものだろうか・・・焦げている部分がほろ苦くてキャラメルが甘く、それが口の中で交差する。ここでは、広い庭園を皆で散歩した。池があったりお茶室があったり、とっても心地の良く穏やかな気持ちになる。誓願寺山門を潜り、早々に「そば割烹野の庵」旧正栄楼(江戸時代末期)でお蕎麦のコースを戴くことになっていた。春は桜が満開になり観光客で溢れるという川沿いを歩き、到着した。川は目の前、情緒溢れるお座敷で日本酒をちくと飲み、お蕎麦を啜った。ここのお蕎麦(津軽蕎麦)は大豆を繋ぎに使用しているという。ヘルシーで田舎臭くない風味と味が最高だ。お昼からご馳走を戴き、幸せ気分に浸った。昼食後は、弘前で三番目の鉄筋コンクリート造の越前屋漆商店店舗(1931年)にお邪魔した。非常に高い天井で、洋室のディテールは実に西洋的であった。いよいよ建築ツアーも終盤、前川國男の晩年の作品、弘前市斎場へ向かったが、葬儀中だったため控えめに見学をした。1泊2日の方との解散時刻も迫り、建築ツアーの最後は棟梁の神様・堀江佐吉の最後の作品といわれる、旧弘前偕行社に向かった。おっ、“最後”つながり、粋な計らいかな・・・。ここは、現在学校に使われている。映画の撮影にも使われたという。暖炉があり、広々としており、偉い人の部屋に入らせてもらった。西洋風の洋館はとにかくディテールが綺麗に施されている。それは、弘前の豊かな生活や環境を物語っているようにも思える。そして、日本的な建築は、間口が狭く奥に広く深い。箱のような塊建築は見当たらない。京都にある建物に近いものを感じる。現在も弘前に存在する西洋建築と日本建築どちらも、この伝統が朽ちてしまうまで守っていくべきだと思った。守ることがどれ程大変か、私には想像が付かないが、「春の桜、夏のねぷた祭り」だけとは言わせないほどの、豊かな建築文化を持っていると思う。ガンバレ弘前!!ガンバレ私!!
16時に弘前駅で1泊2日組と解散した。バスの中はガラーンとし、少し寂しいな。石場旅館まで送ってもらい運転手の大鰐さんにありがとうの挨拶。遅れて到着した刷り師の石田了一さんと奥様のあん子さんと合流し、石場さんと本日のガイド今さんに葡溜満という喫茶店に連れて行ってもらった。そこはまさに喫茶店。私はレアチーズケーキとカフェカプチーノを注文した。シナモンスティックで独特の甘みをプラス。三浦さんが隣でミディアムチーズケーキを食べている。1口ちとは言わず2口パクッと食べた。優雅な雰囲気で、香り高く味わい深いコーヒーを飲んでホッと一息した。三浦さんがご馳走してくれた。
夕暮れの弘前を後に、秋田県にある日景温泉まで石場さんが送ってくれるとのことで、石田さんの車と2台で向かった。私は始終爆睡。一時間ほどで山奥の日景温泉に到着し、部屋は柳田さんとご一緒することになった。夕食にはきりたんぽがあった。初めて口にした。白ご飯は2杯お代りした。おなかが重たい。太ったかな~まぁこの3日間特別。部屋に戻りしばらく柳田さんとお喋りをした。一緒にお風呂へ向かい、乳白色の温泉に浸かった。お風呂上り、更衣室で柳田さんとまた話し込んだ。柳田さんは、女優さんみたいにとっても美人で、気品のあるおばあちゃま。憧れる。夜は綿貫さんの泊まる部屋にスッピンで登場し宴会に参加した。8月末に軽井沢出張で植田先生、石田さん、令子さんに見せているから平気。またここでちくと日本酒を戴き、就寝した。
最初に上遠野建築事務所が設計したスペースデネガ(1983年)というギャラリーへ向かった。ギャラリーには地元の彫刻家・岩井康頼さんの力強い作品が展示されていた。丁度いいことに、スペースデネガを出たら、岩井さんに出くわした。そこで、岩井さんから作品の説明を受けた。終戦記念日などの祝日に下北半島に車を走らせ毎年同じ場所で廃材を拾って、それを作品にするという。なんと面白い発想。素敵!!と思った。2件目に毛網毅曠建築事務所の中三デパート(1995年)に向かった。昨日から見 てきた建築とは違い、未来的という印象。今さんの説明曰く毛網毅曠さんは風水が好きで、その風水を取り入れているらしい。10時からオープンだった為、裏口から屋上に入らせて戴いた。非公開でデパートの人で無い限り行けない場所だ。屋上からは弘前の町と岩木山が展望できる。桜島に似ているな・・・少しだけ帰りたいな・・・。次に前川國男の弘前市役所(1958年)に向かった。植田先生は、気に入ったみたいだった。来所される市民と受付の人の距離が近くて開放的。信頼感を持てそうな距離感だ。当初、前川國男がレストランを構想したという屋上へ上らせてもらった(普段は市民の方でも上がれない)。上から見下ろすと緑に囲まれて警察官がチャリに乗っていた。風情がある。旧藤田邸洋館(1921年)へ移動し、お茶をすることになった。テラスから見る洋館の内装はまるで貴族になった気分。私は、「こんがりカフェオレ」を注文した。キャラメルが焼きつけられたものだろうか・・・焦げている部分がほろ苦くてキャラメルが甘く、それが口の中で交差する。ここでは、広い庭園を皆で散歩した。池があったりお茶室があったり、とっても心地の良く穏やかな気持ちになる。誓願寺山門を潜り、早々に「そば割烹野の庵」旧正栄楼(江戸時代末期)でお蕎麦のコースを戴くことになっていた。春は桜が満開になり観光客で溢れるという川沿いを歩き、到着した。川は目の前、情緒溢れるお座敷で日本酒をちくと飲み、お蕎麦を啜った。ここのお蕎麦(津軽蕎麦)は大豆を繋ぎに使用しているという。ヘルシーで田舎臭くない風味と味が最高だ。お昼からご馳走を戴き、幸せ気分に浸った。昼食後は、弘前で三番目の鉄筋コンクリート造の越前屋漆商店店舗(1931年)にお邪魔した。非常に高い天井で、洋室のディテールは実に西洋的であった。いよいよ建築ツアーも終盤、前川國男の晩年の作品、弘前市斎場へ向かったが、葬儀中だったため控えめに見学をした。1泊2日の方との解散時刻も迫り、建築ツアーの最後は棟梁の神様・堀江佐吉の最後の作品といわれる、旧弘前偕行社に向かった。おっ、“最後”つながり、粋な計らいかな・・・。ここは、現在学校に使われている。映画の撮影にも使われたという。暖炉があり、広々としており、偉い人の部屋に入らせてもらった。西洋風の洋館はとにかくディテールが綺麗に施されている。それは、弘前の豊かな生活や環境を物語っているようにも思える。そして、日本的な建築は、間口が狭く奥に広く深い。箱のような塊建築は見当たらない。京都にある建物に近いものを感じる。現在も弘前に存在する西洋建築と日本建築どちらも、この伝統が朽ちてしまうまで守っていくべきだと思った。守ることがどれ程大変か、私には想像が付かないが、「春の桜、夏のねぷた祭り」だけとは言わせないほどの、豊かな建築文化を持っていると思う。ガンバレ弘前!!ガンバレ私!!
16時に弘前駅で1泊2日組と解散した。バスの中はガラーンとし、少し寂しいな。石場旅館まで送ってもらい運転手の大鰐さんにありがとうの挨拶。遅れて到着した刷り師の石田了一さんと奥様のあん子さんと合流し、石場さんと本日のガイド今さんに葡溜満という喫茶店に連れて行ってもらった。そこはまさに喫茶店。私はレアチーズケーキとカフェカプチーノを注文した。シナモンスティックで独特の甘みをプラス。三浦さんが隣でミディアムチーズケーキを食べている。1口ちとは言わず2口パクッと食べた。優雅な雰囲気で、香り高く味わい深いコーヒーを飲んでホッと一息した。三浦さんがご馳走してくれた。
夕暮れの弘前を後に、秋田県にある日景温泉まで石場さんが送ってくれるとのことで、石田さんの車と2台で向かった。私は始終爆睡。一時間ほどで山奥の日景温泉に到着し、部屋は柳田さんとご一緒することになった。夕食にはきりたんぽがあった。初めて口にした。白ご飯は2杯お代りした。おなかが重たい。太ったかな~まぁこの3日間特別。部屋に戻りしばらく柳田さんとお喋りをした。一緒にお風呂へ向かい、乳白色の温泉に浸かった。お風呂上り、更衣室で柳田さんとまた話し込んだ。柳田さんは、女優さんみたいにとっても美人で、気品のあるおばあちゃま。憧れる。夜は綿貫さんの泊まる部屋にスッピンで登場し宴会に参加した。8月末に軽井沢出張で植田先生、石田さん、令子さんに見せているから平気。またここでちくと日本酒を戴き、就寝した。
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