“ときの忘れもの”今週のオークション　2005.11.26

＜＜ギャラリーときの忘れものだより・・・『日和崎尊夫句集』発売中！＞＞
26日（今日！）まで、ときの忘れものでは「日和崎尊夫展」を開催しています。
ときの忘れものでは、今回初めて句集を出版いたしました。もともとは、日和崎展開催と『版画掌誌』刊行のために、高知の日和崎さんのアトリエをときの忘れもの亭主夫妻がお訪ねたところ、アトリエのそちらこちらに俳句や短詩を書いた紙が貼り付けてありました。
それが、なかなか味わいがあり、魅力がある。奥様もいずれまとめたいとおっしゃるのを聞き、それではと言うことになったわけです。発行までは、いろいろと苦労はありましたが、ようやく世に出すことができ、また、多くの皆様にお買い上げいただき、たいへん嬉しく思っているしだいです。
日和崎さんの生前に制作された木口木版作品『鋼鉄の花』を挿入した『日和崎尊夫句集』は、ただいま絶賛発売中です。112ページ、俳句・短詩50篇、作品図版50点所収。画集としても充実した内容です。ぜひ、ときの忘れもので実物を手にとってご覧下さい。
次回企画は、現代美術オークションです。（12月9～11日）もう、すでにホームページには出品作品のリストと画像の掲載を徐々に始めています。入札も受付を開始していますので、そちらもご覧下さい！

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

＜＜今週の話題・・山口晃展＞＞

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

27日まで日本橋三越の新館7階ギャラリーで山口晃の展覧会が開催されています。1969年生まれで芸大油画科卒の彼の絵は、古典的な「洛中洛外図」や「絵巻物」のような形を借りて、現代をコミカルに、アイロニカルに描いています。

鎧兜を着た武者たちが細かく描かれた合戦図をよく見ると、近代兵器を持っていたり、跨っているのは馬のようなバイクであったり、また、合戦の様子を海外のメディアが取材していたりするわけです。そのテクニックと発想の奇抜さには天才的なものを感じさせます。それにしても、三越はよくこの作家に100周年の広告を描かせたものだと感心すると同時に拍手を送りたい。　
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
◆先日帰国されたジョナス・メカスさんの作品やサイン入りの著作を特集出品しています。他所では入手できない貴重なものです。
1983年に制作されたシルクスクリーン作品。これが後の「フローズン・フィルム・フレームズ」を制作するきっかけになりました。

◎枝と葉の影を映し雨滴に濡れた壁

◎京子7才の誕生日オノ・ヨーコの愛娘


こちらは、直筆サイン入りの著作と採録台本です。
◎詩集「森の中で」サイン本
◎サイン本「フローズン・フィルム・フレームズ－静止した映画」
◎サイン入り映画採録台本「歩みつつ垣間見た美しい時の数々」