“ときの忘れもの”今週のオークション 2008.06.06
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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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本日から「4 Winds 2008」展が始まります。ときの忘れものが推す若手作家4人のグループ展です。陽の光に生命を謳歌する植物を描いた新作「晴日」シリーズを発表する永井桃子、今では一児の母となり、生命を宿したその体のようにタブローを収めた箱を制作する根岸文子、見晴るかす風景の中にそれに溶け込むように佇む人を描く秋葉シスイ、強い描線と独特の感覚でシュールな作品を制作する三須研一と、それぞれ個性的な作品を出品してくれました。どうぞお出かけください!
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<<今週の話題~写真家柳沢信氏死去>>
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今年1月にときの忘れもので個展を開催しました写真家柳沢信さんが6月2日喉頭ガンにより亡くなりました。享年71。1993年に喉頭ガンと食道ガンの手術をして以来、15年間闘病生活を続けていらっしゃいました。次の個展のために作品の準備をしていただいていたのですが、容態が急変されたようです。1月の個展は柳沢さんにとって久し振りの個展で、大変喜んでいただいたと聞いておりますし、ときの忘れものとしても、これからもっと柳沢さんの作品をご紹介していこうと思っていた矢先の訃報に呆然と致しました。逗子の海岸に近いご自宅でのお通夜には、写真関係の方たちが次々と弔問に訪れました。最近では「生きたい。」とおっしゃっていたそうで、なおのこともう少し猶予してもらえなかったものかと悔やまれます。ご冥福をお祈り申し上げます。(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週の一点>>
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◎新進作家特集17 井村一巴 オリジナル写真「カサ」マット付
井村一巴は、1980年生まれの写真作家です。この数年、写真に力を入れ始めたときの忘れものとしては最も早い時期から注目している作家で、出品作は、最初の個展で発表した作品です。本人は否定していますが、俳句を趣味とする彼女がカメラで風景を切り取るのは、俳句を詠むのと共通するものがあるのではないかと思います。その独自の感性によって作品となった写真から何か風情を感じるのは私だけではないでしょう。
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<<今週のオークションから>>
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版画の小品をミニ軸装したおしゃれなアート作品です。
◎利根山光人 シルクを掛軸に「古代の人」1981年
◎小田襄 シルクを掛軸に「作品」
◎野田哲也 銅版を掛軸に「作品」
◎大沼映夫 銅版を掛軸に「作品」