井桁裕子作品展DM
連日たくさんの方にご来場いただいている「井桁裕子作品展 私小説―肖像の人形」も今日が最終日です。
ある作家の方のブログにこの展覧会について以下のような感想が書かれていました。

ネットで検索すれば色んな物を観たり聞いたりできるけれど、実際に本物に向かい合うというのはとても大事だ。その「場」作品を取り囲む空気やそういうものも全部含めて作品なのだ。

おっしゃる通りで、実物に向き合ってこその作品です。
数日前、井桁さんが展示換えを行ないました。作品を入れ替えたわけではなく、展示の位置を変更しました。立体は空間を支配するパワーが圧倒的ですから、ときの忘れもののような狭い空間ではなかなかいい展示は難しい。今回の反省点です。

作家の力量、作品が放つオーラ、そして画廊のささやかな実務能力がうまくミックスしないといい展覧会にはなりません。
今回の井桁裕子展は、ときの忘れものが初めて「人形」を展示する展覧会であり、また曲がりなりにも現代美術を標榜する画廊での展示ということで、自画自賛ながら画期的なものとなったと思います。
画商としては、作品をコレクターにお届けできるかが一番の仕事(勝負)になりますが、何とか頑張ってその使命を果たしたい。
価格は出品リストに掲載しています。どうぞコレクションに加えてください。
井桁さん執筆の連載「私の人形制作」を読んでから、展示をご覧になると肖像人形のコンセプトがより明確に伝わってきます。

20100329宇野亜喜良さん
来廊された宇野亜喜良さんと井桁裕子さん。

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井桁裕子Makiko doll
2009年 桐塑 H115.0cm

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