昨日、テグと東京のアートフェアが終了しました。
両会場ともあまり来場者が多くなく、少しさびしいフェアでした。
肝心の売上は、おかげさまで尾形一郎・優さんの大きな写真と、ジョック・スタージスさんのカラー写真も売れたので、ほっとするとともに、お買い上げいただいたお客様には心より感謝申し上げます。
多くの画廊さんたちと展示を競い、いろいろな人たちと話すことができたのは収穫でした。
これで今年のアートフェア出展はすべて終わりましたが、早速総括をして、来年へ備えたいと思います。

さて先日、日本建築家協会関東甲信越支部が主催開催した「建築家プレミアムオークション」のご紹介をしました。
芦原太郎・安藤忠雄・乾久美子・隈研吾・鈴木エドワード・谷口吉生・手塚貴晴・西沢大良・藤森照信・古谷誠章・堀越英嗣・槇文彦・山本理顕・横河健ら、日本を代表する建築家たちのドローイングや版画、作品集などがヤフーオークションを利用して競られました。
長年、「建築家の版画」を扱ってきたときの忘れものとしては大変嬉しい企画で、ブログでも紹介してエールをおくった次第です。
結果は、主催者によれば「PR不足で果たしてオークションに参加してくれる人がいるだろうかと心配したが、何とか当初の目論見が達成できました。次回も計画していますので、ぜひよろしくお願いします。」とのことでした。

亭主としては出品全作品に入札したい気分だったのですが、社長のきつ~い視線から逃げることができず、泣く泣く1点に絞りこみ、締切り日に備えました。
おかげさまで、我が家に家宝がまた一つ増えました。

亭主が落札したのは藤森照信さんのドローイング「空飛ぶ茶室」です。
藤森照信「空飛ぶ茶室」藤森照信サイン
右の写真の藤森さんのサインにご注目。漢字の署名は以前原稿をいただいたときに見ていたのですが、英文のサインがこういう風だったとは新発見!

日本建築家協会はときの忘れものから歩いて10分ばかりのところなので、支払いと作品引取りに伺ったところ、丁寧に応接していただいたのはいいのですが、「誓約書」を書かされ、少しびっくり。
何と「落札作品は転売しません」という内容でした。
亭主もお小遣いで落札したもので、はなから転売など考えてはいませんでしたが、それでも今後のことを考えるとそういうやり方がいいのか、思案のしどころですね。
ともあれ、わが陋屋の壁に「空飛ぶ茶室」を飾って楽しみましょう。