ときの忘れものの2011年前半の企画/細江英公、野田英夫、瑛九、尾形一郎・優

亭主の年初の誓いは、「今年こそは展覧会の数を減らしてのんびりしよう」なのですが、もういい加減聞き飽きたというのがスタッフの本音。
相変わらずカレンダーの余白が次々と塗りつぶされていく・・・

◆ときの忘れものは、2011年2月17日(木)―2月20日(日)に<3331 Arts Chiyoda>で開催されるTOKYO FRONTLINEに参加・出展します。
昨年も内外五つのアートフェアに参加し、今年もいくつかのフェアにチャレンジします。
新たな顧客との出会いもさることながら、ときの忘れものが扱う作家・作品を大海の中で見るという、普段は青山の片隅でひっそり棲息していて経験できない緊張感があります。
tokyofrontline
会場 : 3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14
ときの忘れものブース GYM-19
入場料:1DAY 500円/全日フリーパス 1,800円 
出品:尾形一郎・尾形優五味彬磯崎新安藤忠雄

TOKYO FRONTLINEは、旧練成中学校を改修し新しい東京のアートセンターとして生まれ変わった会場を使って、従来の「ブースセールス型・見本市型」とは異なる「開発型」のアートプラットフォームを目指したインターナショナル・アートフェアです。
若手コンテンポラリーアーティスト38組を選抜したスペシャルショーケース「FRONTLINE」、従来の国内のアートフェアの形式を発展させて、新しいマーケットの流れを生み出す「GYM」、そして、17の海外のアート組織、企業、メディアとコラボする「EXCHANGE」という三つのセクションから構成され、ときの忘れものは、内外20のギャラリーとともに「GYM」に出展します。
ぜひお出かけください。

2011年3月~6月までの企画予定を発表します。

3月5日(土)、6日(日)「It's a real★本物を買う!」
セールDM
恒例の特別セール。写真、油彩、水彩、オブジェ、版画など逸品50余点を二日間限りの特別価格でお届けします。出品作品はホームページに今週末から順次掲載します。
 出品予定:瑛九、イリナ・イオネスコ、荒木経惟、マン・レイ、土門拳、エドワード・スタイケン、中山岩太、ジョナス・メカス、森村泰昌、マックス・エルンスト、五味彬、菅野圭介、カンディンスキー、斎藤義重、ハンス・ベルメール、靉嘔、オノサト・トシノブ、磯辺行久、アルマン、小野隆生、エーリッヒ・ヘッケル、草間彌生、クリスト、メル・ラモス、関根伸夫、ピカソ、北川民次、ミロ、倉俣史朗、クレー、山口長男、ウォーホル、白髪一雄、舟越桂、山口薫、小野忠重、野中ユリ、浜口陽三、横尾忠則、長谷川潔、駒井哲郎、萬鉄五郎
 
3月9日(水)「サンキューアートの日に参加します。

3月18日(金)ー4月2日(土)「細江英公写真展」
 2009年イタリア・トスカーナの古都ルッカに建つ16世紀の貴族の館ヴィッラ・ボッティーニで、細江英公写真絵巻展が開催されました。壁と天井には当時のままのフレスコ画が色鮮やかに描かれ、細江英公撮影による土方巽、大野一雄、三島由紀夫の硬質な肉体が、ルネッサンス期のふくよかな裸体と溶けあい、ドラマチックな空間が現出しました。自らの代表作品とフレスコ絵画との出会いを撮影した細江英公の最新作12点を初めて公開・展示します。
 *昨年文化功労者として顕彰された細江先生が78歳の誕生日を迎える初日3月18日17時よりオープニングを開催します。
 *3月26日(土)17時より、細江英公VS大竹昭子さんによるギャラリートークを開催します。要予約、参加費1,000円、お申し込みはお早めにどうぞ

4月9日(土)、10日(日)「書籍・カタログ大セール」
 *K氏旧蔵の美術書を中心に、建築、写真、文藝書、雑誌、カタログなど100円~多数出品します。

4月19日(火)ー4月30日(土)「野田英夫遺作展」
 アメリカ生まれの帰米二世として二つの祖国のはざまに生き30歳で夭折した憂愁の画家・野田英夫(1908~1939)の油彩、水彩、素描など20点を出品します。

5月10日(火)ー5月21日(土)「第21回瑛九展」
 カメラを使わず印画紙に直接光をあててつくるフォトグラム技法を1936年に「フォトデッサン」と名づけてデビューした瑛九の生誕100年を記念して21回目の瑛九展を開催します。マン・レイたち先行者と異なるのは、瑛九が自ら切り抜いた「型紙」を使って膨大な作品を制作したことですが、ときの忘れものが所蔵する<光のかけら=初期フォトデッサン型紙コレクション49点>を初めて公開展示します。

5月20日(金)ー5月22日(日)「アートフェア京都2011に出展します。
 *宮脇愛子、尾形一郎・優、Tsuyu小野隆生

5月30日(月)ー6月11日(土)「尾形一郎・尾形優 写真展」
 *銀座・ギャラリーせいほうとときの忘れものの二会場で同時開催します。
 *初日5月30日17時より、銀座・ギャラリーせいほうでオープニングを開催します。

いずれも詳細はホームページで順次ご紹介してまいります。

◆ときの忘れものでは、個展開催予定の作家をはじめ、研究者、評論家の皆さんにエッセイを連載していただいてきましたが、今年は更にそれを強化して、コレクターの皆さんにより充実した情報をお届けすることとしました。
既に、以下の連載がスタートしています。

毎月15日は、大竹昭子のエッセイ「レンズ通り午前零時」
第二回は明日掲載します。

毎月20日は、井桁裕子のエッセイ「私の人形制作」

毎月30日は、山田陽のエッセイ「FRESH BREW  NEW YORK」

来月からは、さらに尾形一郎さん(写真家)をはじめ、小林美香さん(写真研究)、植田実さん(建築評論)たちの新連載が始まります。 どうぞご愛読ください。