恩地孝四郎、岡鹿之助、ヘルマン・ヘッセ、浅丘ルリ子と亭主の関係は?
いや関係なんて全くありません。
亭主が好きな人たちであることは間違いありませんが・・・
(浅丘ルリ子については映画『執炎』についてを参照)
実は全員が本日7月2日生まれの蟹座であります。
ええ亭主も本日六十ン回目の誕生日を無事迎えさせていただきました。
第44回TMO
少年老い易く、
あれから半世紀も経ってしまった・・・・
毎夏公私混同のお騒がせ、亭主が出演する演奏会のご案内です。

◆高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO) 第44回定期演奏会 
2011年7月17日(日)13時半開場(14時開演)
会場:群馬音楽センター(群馬県高崎市高松町28番地2) 
電話:027-322-4527

高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)は昨年創立50周年を迎えました。現役高校生とOBたちが一体となって演奏するという形を定着させたのは初代学生指揮者を務めた私の代からですが、まさかそれが半世紀も続き、なおかつその舞台に自分が上がっていることに驚きに近い感慨を覚えます。
例年お正月から月2回高崎で練習を重ねるのですが、今年は諸般の事情でスタートが遅れた上に、3月11日の大震災でそれどころではない日々が続きました。
今年度の初練習がやっとできたのは4月24日のことでした。
この日ほど私は音楽をする喜びを感じたことはありません。被災地の皆さんのこと、原発への不安、激減した画廊の売上げ、震災後心休まる日のなかった(いまもない)中で、後輩たちと奏でる音の海に浸ったとき、大きなものに包まれているような安堵を覚えました。
TMOには他の高校のような特定の指導者はいません。先輩から後輩へとバトンが渡され、練習の指導、定期演奏会の運営を若いOBたちが無言のリレーで担ってきました。
言いだしっぺの私はといえば、そんなことも忘れ(というか、身すぎ世すぎに追われ)楽器さえ触ることのない長い中断がありました。
1999年夏のことでした。
後輩のT君が突然、青山の私の画廊を訪ねてきて、「TMOがたいへんです。廃部になるかもしれません。現役の3年生は引退し、2年生部員はゼロ、いまは1年生が数人いるだけです。」と告げたのでした。
故郷がなくなる、そう思いました。
30年近くも顧みることすらしなかったのに、なぜあのとき、そう思ったのか。少年時代のマンドリンにかけた日々が一気に蘇り、それからの一年間は仕事もほったらかしてOB会の再編と定期演奏会の復活に奔走したのでした。
TMO200008
2000年夏、僅か数人の現役高校生を60数名のOBたちが包み込むようにして二年ぶりに定演が復活しました。廃部の危機を乗り越えるには、全国に散らばるOBたちに呼びかけ、定演を復活させる以外にないというのが、老兵たち(スーパーOBと呼ばれる)の思いでした。
しかしなかなか部員は増えませんでした。
幸い顧問の先生の熱心さと、若いOB達の努力によって毎年夏の定演は徐々に昔の活気を取り戻すことができました。

転機は105期(2006年卒業)部長のS君(といってもその期はS君がたった一人の部員でした)が卒業した春のことでした。顧問の先生が新入部員募集のチラシに「マンドリンに入ると東大現役合格率100%」と謳ったのですね。ウソではありません、確かにS君はたった一人の部員として卒業し、なおかつ現役で東大に合格したのですから。
どっと入部希望者が押し寄せ(笑)、とにかく部員が激増しました。
マンドリンの甲子園ともいうべき全国高校ギター・マンドリンフェスティバルが毎年夏に大阪で開催され、その県予選は数十人の部員を擁する女子校が上位を独占、我がTMOは部員数人の時代が続き、審査の対象にすらならない年さえありました。
それが昨年初めて県予選を勝ち抜き、全国大会出場を果たし、今年も二年続けて県代表に選ばれました。これも毎年定演を聞きにきてくださるたくさんのお客様のご声援のおかげです。
復活当初は、14曲もこなせなければならなかったのですが、ここ数年OB達は本来の刺身のツマに戻り、現役中心の舞台構成となりました。今年私たちOBが高校生と一緒に弾くのは僅か3曲です。とは言え、選曲は自信と若さに溢れた現役部員に任せたので、老兵には情け容赦のない大曲難曲ばかりです。
恒例となった群馬交響楽団首席ヴァイオリン奏者・秋葉美果さんとの共演ではサン・サーンスの名曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」に挑みます。
会場の群馬音楽センターDOCOMOMO JAPAN 100選にも選ばれたアントニン・レーモンド設計の名建築ですが、高崎駅西口(新幹線口ではありませんので、お間違いなく)からタクシーで数分です。
同じくレーモンドの麻布笄町にあった自邸のコピーである井上房一郎は駅から徒歩数分です。入館料他についてはコチラをクリック。
私は少年時代、それと知らず(レーモンド)井上さんに呼ばれてしょっちゅうこのお屋敷に通い、ときにマンドリンを井上さんの前で弾いたものでした。
東京方面からの方は湘南新宿ラインライが安くて便利です。
ご希望の方には招待券お送りします。
7月17日高崎で皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。

アントニン・レイモンド
アントニン・レーモンド「作品」
1957年  水彩・紙
21.0x27.5cm サインあり
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