ART NAGOYA 2011 が7日に終わり、名古屋造形大学の学生SさんとFさんに再び手伝ってもらい撤収・搬出もおかげさまでスムーズに進行しました。
フェアの成績は、私たちの準備不足もあり、正直ふるいませんでしたが、写真集などを含め20人近いお客様が何かしら購入して下さったことは、有難いことでした。
来場者の年齢も他と比べて高く、「買う気」のあるお客様が多かったのも、さすが名古屋と思いました。事務局の運営、フォローも素晴らしいものでした。
来年も必ず来ると誓ったことでした。

これでようやく帰京、とはならず、翌8日と9日は疲れきったからだに鞭打って、東京から師匠・植田実先生を迎え、名古屋の建築家Uさんの住宅作品を見てまわる「建築ツアー」に参加しました。
植田先生の鞄持ちを始めてン十年、先生のお供をして随分と建築を見てきましたが、さすがに2日で10数軒の住宅を内部まで丁寧に見てまわるというのは初めてで、社長が遂にダウン!
二日目はお供を尾立麗子に任せて帰京しました。
ほんとうは、皆さんに公開したいような、素晴らしい建築群でしたが、建築家や施主さんのこともあり、ご報告はここまで。

画廊はいま夏休みですが、郵便物などのチェックもあり、久しぶりに出社してパソコンにスイッチを入れたら、あらら大変、立ち上がらない。
遂に寿命が来たらしく、亭主のパソコンがぶっ壊れてしまった。
大慌てで四方八方にSOS、我が社のシステム担当のTさんをやっと捕まえ、見てもらうと、「駄目ですね、新しいのと買い換えてください。●●万円です。」と非情なお言葉。
この不景気に人の気もしらないで、嗚呼(涙)。

建築といえば、少し前になりますが、若き建築家・光嶋裕介さんからメールが届きました。

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こんばんは、光嶋です。
大変ご無沙汰しております。

今、建築/都市のシンポジウムに招待されてドイツはフェルクリンゲンという世界遺産の製鉄所がある街に来ています。

3年ぶりのドイツは最高です。

さて、報告が2つあります。

現在、設計、工事中の内田樹先生の道場/住宅がSDレビューという建築コンペに入選しました。
つきましては、9月14日に代官山で展覧会をします。
また詳細は連絡しますので今後とも宜しくお願いします。

また、本日より、糸井重里さんのホームページにて
連載をスタートしました。
お時間ある時にでも読んでみてください。

http://www.1101.com/ourhome/index.html

暑い夏が続くと思いますが、くれぐれもお体ご自愛下さい。

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早稲田の石山修武研究室で学んだ光嶋さんはドイツに留学、帰国して間もなくときの忘れものの石山修武展に来たのがきっかけで、すっかり常連となりました。
光嶋さんのホームページをご覧いただきたいのですが、なかなか人懐っこい容貌で、とにかくネットワーク(特に女性)が広い。
絵も描いていて、既にドイツ時代に、旅のスケッチをコラージュして描いた記憶の風景から始まって、一年がかりで十一枚の幻想都市風景のドローイングを描き、その連作による個展を開催しています。
今は、師匠石山修武に刺激されて銅版画にも精力的に取り組んでいます。
ときの忘れものでデビューするのもそう遠くはないでしょう。

さて、上掲の便りにもあるとおり、内田樹さんの自宅兼道場の設計をまかされた光嶋さん、さぞや昔からお親しいのかと思ったら、たった一度、それもマージャンか何かをしただけで、内田さんから突然、ご指名があったらしい。
それまで実績は皆無に等しい(つまり内田邸は処女作といってもいい仕事)光嶋さんを設計者に選んだ理由は噂によればマージャンの負けっぷりがよかったらしい。

ますますの活躍が期待されます。