ヤフーオークションへの出品を中断してから半年以上たってしまいました。
「中村哲医師とペシャワール会を支援するチャリティ・オークション」については、再開して支援を継続するつもりですが、あれやこれやの雑用に追われ中々作業が進みません。
そんなわけで、ヤフーオークションをのぞくことも無かったのですが、先日お客様のMさんから舟越保武先生の少女像のブロンズをヤフーで落札したので、それがいったいどういうものか教えて欲しいとの依頼がありました。
ご存知の通り、舟越保武先生は長い不遇時代を経て50歳のとき、長崎の26殉教者記念像で高村光太郎賞を受賞してようやく彫刻で食べられるようになった。お金には生涯恬淡とされていました。亭主が倒産したときも多額の未払金があるのにもかかわらず、「綿貫さんのおかげで版画をつくることができたから、ボクはそれで十分です」とおっしゃって債権届出をされなかった。管財人に頼んで、届出の締め切りを延ばしてもらい、何度も通って「届出していただかないと私は一生先生の前に顔を出せません」と懇願してやっと届出をしてもらったほどでした。
そんな先生だったので、頼まれると公務員の退職記念品のブロンズの制作などもされていた。数千個も鋳造されたものもあり、ときどき市場に出てくる。
それはともかく、Mさんの依頼をきっかけに久しぶりにヤフーオークションを覗いてみたら、おやっ倉俣史朗の赤い素敵な家具「revolving cabinet 1970年作」が出品されているではないか。18万円か、少し無理して50万円くらいまで入れてみようか(もちろん社長には内緒で)などと邪心を起こしてよく見たら、ナッ、ナント180,000,000円スタートでありました。
1億8千万円・・・・・(溜め息)
舟越先生に話を戻すと、来年が生誕100年にあたります。
オノサト・トシノブ、松本竣介も同い年です。
いずれも亭主が敬愛する作家たちで、記念の展覧会も開催されるでしょうから、来年も忙しくなりそうです。
彼等の一つ年上が瑛九。
宮崎県立美術館で開催中の「生誕100年記念 瑛九展」が間もなく終了し、いよいよ埼玉県立近代美術館とうらわ美術館に巡回してきます(2館同時開催)。
それにしても、瑛九と南桂子が同い年とはどうしても思えません。
確かに二人とも1911年(明治44)生まれ。しかし片や短命、片や長命でついこのあいだまでお元気な様子を知っていたからですが・・・
瑛九と同じく、「生誕100年 南桂子展」も巡回しています。
高岡市美術館での展示が終り、武蔵野市立吉祥寺美術館での展覧会が始まりました。
会期=8月20日(土)~10月10日(月・祝)
その後、佐倉市立美術館(10月22日(土)~11月27日(日))、群馬県立館林美術館(12月10日(土)~2012年4月8日(日))に巡回します。
武蔵野市立吉祥寺美術館では昨年「草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い」が開かれ、亭主も講演をやらされました。



武蔵野市立吉祥寺美術館はとても小さなスペースなので、たくさんの作品は出品できないでしょうが、その分、一点一点じっくり見ることができるでしょう。
カタログは、南桂子ファンはぜひ入手してください。

『生誕100年 南桂子』展図録
2011年 財団法人NHKサービスセンター 発行
305ページ 27.0x22.1cm
テキスト/神林菜穂子、建畠晢、瀬尾千秋、神尾玲子、浅野智子
かなり分厚い図録ですが268~304ページは「現時点で確認しうる版画作品を全て網羅した」版画目録(黒川公二編)になっていて、1953年頃の最初期のものから1993年までの319点の版画作品の画像とデータが収録されています。
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ときの忘れもののコレクションからいくつかご紹介しましょう。

南桂子「少女」
1958年 銅版
36.8×28.2cm
Ed.50 サインあり
*目録No.79

南桂子「夏の終り(馬)」
1988年 銅版
42.5×34.8cm
Ed.100 サインあり
*目録No.280

南桂子「鶴」
1988年 銅版
42.2×35.1cm
Ed.100 サインあり
*目録No.281

南桂子「少女と鳥」
1982年 リトグラフ
375×40.5cm
Ed.50 サインあり
*目録No.264
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「中村哲医師とペシャワール会を支援するチャリティ・オークション」については、再開して支援を継続するつもりですが、あれやこれやの雑用に追われ中々作業が進みません。
そんなわけで、ヤフーオークションをのぞくことも無かったのですが、先日お客様のMさんから舟越保武先生の少女像のブロンズをヤフーで落札したので、それがいったいどういうものか教えて欲しいとの依頼がありました。
ご存知の通り、舟越保武先生は長い不遇時代を経て50歳のとき、長崎の26殉教者記念像で高村光太郎賞を受賞してようやく彫刻で食べられるようになった。お金には生涯恬淡とされていました。亭主が倒産したときも多額の未払金があるのにもかかわらず、「綿貫さんのおかげで版画をつくることができたから、ボクはそれで十分です」とおっしゃって債権届出をされなかった。管財人に頼んで、届出の締め切りを延ばしてもらい、何度も通って「届出していただかないと私は一生先生の前に顔を出せません」と懇願してやっと届出をしてもらったほどでした。
そんな先生だったので、頼まれると公務員の退職記念品のブロンズの制作などもされていた。数千個も鋳造されたものもあり、ときどき市場に出てくる。
それはともかく、Mさんの依頼をきっかけに久しぶりにヤフーオークションを覗いてみたら、おやっ倉俣史朗の赤い素敵な家具「revolving cabinet 1970年作」が出品されているではないか。18万円か、少し無理して50万円くらいまで入れてみようか(もちろん社長には内緒で)などと邪心を起こしてよく見たら、ナッ、ナント180,000,000円スタートでありました。
1億8千万円・・・・・(溜め息)
舟越先生に話を戻すと、来年が生誕100年にあたります。
オノサト・トシノブ、松本竣介も同い年です。
いずれも亭主が敬愛する作家たちで、記念の展覧会も開催されるでしょうから、来年も忙しくなりそうです。
彼等の一つ年上が瑛九。
宮崎県立美術館で開催中の「生誕100年記念 瑛九展」が間もなく終了し、いよいよ埼玉県立近代美術館とうらわ美術館に巡回してきます(2館同時開催)。
それにしても、瑛九と南桂子が同い年とはどうしても思えません。
確かに二人とも1911年(明治44)生まれ。しかし片や短命、片や長命でついこのあいだまでお元気な様子を知っていたからですが・・・
瑛九と同じく、「生誕100年 南桂子展」も巡回しています。
高岡市美術館での展示が終り、武蔵野市立吉祥寺美術館での展覧会が始まりました。
会期=8月20日(土)~10月10日(月・祝)
その後、佐倉市立美術館(10月22日(土)~11月27日(日))、群馬県立館林美術館(12月10日(土)~2012年4月8日(日))に巡回します。
武蔵野市立吉祥寺美術館では昨年「草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い」が開かれ、亭主も講演をやらされました。



武蔵野市立吉祥寺美術館はとても小さなスペースなので、たくさんの作品は出品できないでしょうが、その分、一点一点じっくり見ることができるでしょう。
カタログは、南桂子ファンはぜひ入手してください。

『生誕100年 南桂子』展図録
2011年 財団法人NHKサービスセンター 発行
305ページ 27.0x22.1cm
テキスト/神林菜穂子、建畠晢、瀬尾千秋、神尾玲子、浅野智子
かなり分厚い図録ですが268~304ページは「現時点で確認しうる版画作品を全て網羅した」版画目録(黒川公二編)になっていて、1953年頃の最初期のものから1993年までの319点の版画作品の画像とデータが収録されています。
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ときの忘れもののコレクションからいくつかご紹介しましょう。

南桂子「少女」
1958年 銅版
36.8×28.2cm
Ed.50 サインあり
*目録No.79

南桂子「夏の終り(馬)」
1988年 銅版
42.5×34.8cm
Ed.100 サインあり
*目録No.280

南桂子「鶴」
1988年 銅版
42.2×35.1cm
Ed.100 サインあり
*目録No.281

南桂子「少女と鳥」
1982年 リトグラフ
375×40.5cm
Ed.50 サインあり
*目録No.264
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