昨秋、<22年前に創刊された『ShINC 』が『ShINC.MAGAZINE/』として3月20日に再スタートします。>
という五味彬先生からの案内をいただき、慌てて手元にある『ShINC 』第2号(表紙は村上麗奈、発行:シンクネットワークマネージメント)をひっくりかえしてみたのだが、奥付にも全72ページのどこにも年月日が入っていない。
発行年不明の摩訶不思議な雑誌でした(古書店では1000円のところもあれば5万円の値をつけているところもあるらしい)。
昨日打ち合わせにいらした五味先生に聞くと「そうなんだ、発行年を落としちゃった。1989年、娘が生まれた年だから間違いない!」と断言されていました。
ともあれ、当時の編集顧問だった五味先生が今度は編集発行人として『ShINC.MAGAZINE/』という写真雑誌を創刊(復刊)されました。
『ShINCMAGAZINE』創刊号
ShINC.MAGAZINE/』創刊号
発行:横木安良夫+五味彬
2012年3月 
29.7x21.0cm 56P
編集人:五味彬
アート・ディレクション:髙田正治
デザイン:秋山香代子

創刊号目次:
・土田ヒロミ:続・俗神(12P 写真13点)
・新山清:変貌(6P 写真5点)
・梶原高男:貴方だけの日本の写真史『植田正治』(6P 写真4点)
・ZIGEN:『Bali Deep』(6P 写真5点)
・大和田良:『プラチナプリントと、それを眺めていた僕』
・半田良輔:連続と断絶
・加藤正樹:マインド・ツリー『マン・レイ』
・大貫憲章:ミュージック・アラカルト『プログレシブ・ロック』
・藤代冥砂:『東へ、西へ』

*創刊準備号、創刊号はときの忘れもので扱っています。
価格:@3000円 ※送料250円
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創刊号を手にする五味彬先生

雑誌や書籍が売れない時代にあってのこの暴挙(快挙)、どういうもくろみあってのことか、五味先生からの案内を抜粋してご紹介します。
(以下、引用)

『ShINC.MAGAZINE/』は、横木安良夫、大貫憲章、五味彬、半田良輔、加藤正樹、田島一成、藤代瞑砂
大和田良、田口まきなど『スクランバー』と呼ばれる寄稿者によって、毎回、写真に限らず、音楽、ファッション、社会問題などを取り上げて行きます。
新しいShINC.はサポーター制の新しい雑誌です。
サポーター制とは発売前にサポーターを募集して、その人数に合わせて部数を発行すると言う雑誌です。
『ShINC.MAGAZINE/』はfecebookのオープングループShINC.Members/会報誌ですので、写真展期間中会場以外では販売はしません。
ギャラリーなどで販売したい方は大口サポーターとして参加して下さい。
価格はオープンプライスです。
サポーター参加費は一口3000円 です。
発行部数を確定するため募集を分けて募集しています。
現在、第一次サポーターを募集しています。
第一次募集でサポーター募集口数が100口になりましたら。
100冊増刷分の第二次募集をします。
第2号のお申込みはコチラからお願いします。
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ぜひ、皆さんご参加ください。
創刊号ではときの忘れもののコレクションから植田正治作品をご紹介していただきました。
驚いたのは五味先生の印刷原稿のつくりかた。
徹底的にコストを削減するために、ヤフーオークションで15000円で落札したスキャンの機械(重い!)をときの忘れものに持ち込み、植田作品をその場でスキャン、高解像度の素晴らしいページになりました。

植田正治color_600
植田正治 Shoji UEDA
シリーズ〈幻視遊間〉より《作品》
1992年 C-print
35.7×43.0cm
Ed.3
サインあり

植田正治_作品600
植田正治 Shoji UEDA
《作品》
1950年頃
ゼラチンシルバープリント
(ヴィンテージ)
17.2×25.6cm
サインあり
*タイトルを調べるために鳥取の植田正治写真美術館にお尋ねしたところ、この写真は美術館にもなくネガも残されていないとのことでした。

植田正治_砂丘人物600
植田正治 Shoji UEDA
《砂丘人物》
1950年(Printed later)
ゼラチンシルバープリント
26.7×23.7cm
サインあり

植田正治_童暦シリーズ_白い道600
植田正治 Shoji UEDA
〈童暦〉シリーズより《白い道》
1955年-1970年(Printed later)
ゼラチンシルバープリント
20.1×31.2cm

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