本日より「秋のセール 彩りの一枚」を開催します。
会期=9月12日[水]―9月21日[金]*日曜・月曜・祝日は休廊

社長、亭主、新澤はただいま韓国ソウルのKIAFに出展中で不在ですが、留守部隊がしっかり画廊を守っておりますので、どうぞお出かけください。
ソウルからの現地レポートは例によって新人・新澤が担当し、明日からでも発信しますのでお楽しみください。

「秋のセール 彩りの一枚」から先ずはときの忘れものの定番、瑛九作品をご紹介します。

4番)瑛九「声」
瑛九「声」
瑛九「声」
1937年頃
コラージュ
29.5x47.0cm

24歳の青年・杉田秀夫は1936年(昭和11)1月宮崎から上京し、持参した印画紙作品(フォトデッサンと命名)を久保貞次郎、長谷川三郎、外山卯三郎らに認められ、瑛九としてデビューを飾ります。
フォトデッサンやコラージュを多数制作し、前衛画家として注目を集めました。
初期のコラージュ作品については先日「傷ましき顔」「」をご紹介しましたが、今回出品した「声」も同じ旧蔵者から出たものです。

5番)瑛九「森の空」
瑛九森の空_600
瑛九「森の空」
1957年
油彩(ボード)
33.5×24.5cm
画面左下にサインと年記

瑛九はフォトデッサンについては生涯かわることなく多数の作品を制作し続けましたが、油彩については、はじめは抽象表現を、そして「印象派からやり直す」として具象作品をつくり、戦後は再び抽象表現に取り組み、短い生涯にダイナミックな変遷を重ねました。
そして最後に輝くばかりの点描表現に行き着き、48歳の命を燃えつくします。
この作品「森の空」が制作された1957年頃には、茶色を基調にし、線がぐるぐる回るような作品を集中して描いています。国立国際美術館(大阪)所蔵の「動物たち」もそれらの中の一点です。
ぜひコレクションに加えてください。
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◆ときの忘れものは「秋のセール 彩りの一枚」を開催しています。
会期=9月12日[水]―9月21日[金]*日曜・月曜・祝日は休廊
201209sale出品:阿部展也、アンディ・ウォーホル、今井アレクサンドル、内間安王星、瑛九、オノサト・トシノブ、小野隆生、恩地孝四郎、金子國義、草間彌生、ケニー・シャーフ、駒井哲郎、斎藤義重、サンドロ・キア、篠原有司男、ジャック・ヴィヨン、ジュリアン・レスブリッジ、ジョン・ケージ、テリー・ウィンタース、ナム・ジュン・パイク、ニキ・ド・サンファル、長谷川潔、ハンス・ベルメール、マックス・エルンスト、マン・レイ、元永定正、山口長男、若林奮、他