今日24日はクリスマス・イブ。
ジョナス・メカスさんの満90歳のお誕生日です。
先日、ときの忘れものでは三日間という短い会期でしたが『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』出版記念展を開催しました。
メカス映画「リトアニアへの旅の追憶」「ファクトリーの時代」の上映会、吉増剛造さんと木下哲夫さんによるギャラリートークも開催し、参加された皆さんにはメカスさん宛てのお誕生日祝いに寄せ書きをしてもらい、ニューヨークに送りました。
メカスさんを初めて日本にお招きしたのは1983年秋でした。
ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画ということで、原美術館にお願いして展覧会を開き、メカスさんの友人たちが寄贈した版画と写真作品を展示しました。
もちろんそれを販売してメカスさんに送金するのが目的でした。
ジョナス・メカス展実行委員会(代表:木下哲夫)は、そのために急遽カタログを制作したのですが、これが今見るとなかなかいい。磯崎新先生や大沢昌助先生まで引っ張り出し、しゃかりきになってつくったんですね(笑)。
散逸してしまわないうちに、カタログの奥付を記録しておきましょう。

ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画
オリジナル版画入りカタログ
本カタログはA版及びB版の二種、合計1,000部製作した。
A版:限定500部
ジョナス・メカス、靉嘔、大沢昌助の3作家によるオリジナル・シルクスクリーン3点を挿入。(内、ジョナス・メカス作品のみはB版と共通、従ってメカス作品の限定は1,000部である。)
ジョナス・メカス「Oona Mekas」
靉嘔「Crashed Rainbow」
大沢昌助「茶色」
B版:限定500部
ジョナス・メカスによるオリジナル・シルクスクリーン1点を挿入。(作品はA版と共通)
企画:ジョナス・メカス展実行委員会
編集:ジョナス・メカス展カタログ編集室
現代版画センター企画室内
執筆:
ジョナス・メカス
鈴木志郎康
山口勝弘
翻訳:木下哲夫
デザイン:古谷卓
写真:酒井猛、田中誠一
オリジナル版画制作:
ジョナス・メカス/靉嘔/大沢昌助
シルクスクリーン刷り:岡部徳三
印刷:クリキ企画印刷株式会社
発行日:1983年12月1日
発行人:木下哲夫
発行:ジョナス・メカス展実行委員会
編集協力:イッカン・アート・インターナショナル
ジョナス・メカス展実行委員会:呼びかけ人:
磯崎新(建築家)
かわなかのぶひろ(映像作家)
谷川俊太郎(詩人)
松本俊夫(映像作家)
山口勝弘(造形作家)
事務局長:木下哲夫
協力:
R.Y.U.
現代版画センター
イメージフォーラム


後で知ったのですがこのカタログがメカスさんの初めてのカタログで、だから張り切って原稿も書いてくださったのでしょう。
編集は亭主が主宰していた現代版画センターが担当したのですが、カタログにはメカスさん自筆(タイプ)の序文と略歴が冒頭にあります。
略歴の最初のところだけ引用してみましょう。
ジョナス・メカス (自)伝記的ノート
誕生 1922年12月24日 夜明け寸前 日曜日
星座 カプリコーン(山羊座)
生地 リトアニアのセメニスキアイ(20家族、約100人の住む村ラトビアとの国境まで20マイル、人口5000の町ビルザイから15マイル)
言葉 リトアニア語(バルト語系、ロシア語とは関わりなし)
両親 エルズビエータ・メカス
婚前の姓/ヤシンスカス
1887年3月19日生、1983年2月12日歿。
ポヴィラス・メカス
1869年生、1951年歿。農夫、大工
兄弟 エルズビエータ 1911年12月19日生、農婦
ポヴィラス 1914年1月14日生、死亡 獣医
ぺトラス 1915年5月15日生 農夫
アドルファス 1925年9月30日生 映画作家/作家
1928-32 野や森で家畜の世話をする。
1932 ラウザディスキスの小学校入学。(4マイルを徒歩で通う)
1933 夏の間、牧童として働く。
冬、ラウザディスキスの小学校に通学。
1934 夏、家畜の世話と野良仕事。
冬、小学校3年。
1935 夏、家畜の世話と野良仕事。
冬、小学校4年。
1936 5月、小学校(4年制)卒業。
夏~秋、近隣の村ネシウナイにて雇人として働く。初めての映画を観る(ディズニー、パットとパタション、そしてメロドラマ)初めて詩を出版。
1937 夏、野良仕事。
冬、パピリスの学校で5学年目に就学(5マイルの距離を専ら自転車で通う)、学校新聞を編集する。
(以下略)
あのときは夢中でしたから、気がまわらなかったのですが、<言葉 リトアニア語(バルト語系、ロシア語とは関わりなし>なんてメカスさんの故郷への熱い思いとソ連への静かな意思を感じます。

ときの忘れもので、版画掌誌第5号挿入の写真作品にサインを入れるジョナス・メカスさん
●ジョナス・メカスの写真作品から
ジョナス・メカス
「ジョナス・メカス」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス
「ピクニック」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス
「料理をする私の母、1971(リトアニアへの旅の追憶)」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス
「エルズビエータ・メカス、わたしの母、リトアニア、1971(リトアニアへの旅の追憶)」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス
「ひまわり」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』

著者:ジョナス・メカス
訳:木下哲夫、編:森國次郎
A5判 336ページ
せりか書房
4,935円(税込み)(送料250円)
ときの忘れものでご購入の先着50名様にはメカスさんからのメッセージカードをおつけします。まだ若干残部がありますので、コチラからお申し込みください。


メカスさんのますますの健康と活躍を心より祈っています。
リトアニアとメカスファンである松田沙織さんが先日開催した「リトアニア・ダイアリー展」のレポートもぜひお読みください。
ジョナス・メカスさんの満90歳のお誕生日です。
先日、ときの忘れものでは三日間という短い会期でしたが『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』出版記念展を開催しました。
メカス映画「リトアニアへの旅の追憶」「ファクトリーの時代」の上映会、吉増剛造さんと木下哲夫さんによるギャラリートークも開催し、参加された皆さんにはメカスさん宛てのお誕生日祝いに寄せ書きをしてもらい、ニューヨークに送りました。
メカスさんを初めて日本にお招きしたのは1983年秋でした。
ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画ということで、原美術館にお願いして展覧会を開き、メカスさんの友人たちが寄贈した版画と写真作品を展示しました。
もちろんそれを販売してメカスさんに送金するのが目的でした。
ジョナス・メカス展実行委員会(代表:木下哲夫)は、そのために急遽カタログを制作したのですが、これが今見るとなかなかいい。磯崎新先生や大沢昌助先生まで引っ張り出し、しゃかりきになってつくったんですね(笑)。
散逸してしまわないうちに、カタログの奥付を記録しておきましょう。

ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画
オリジナル版画入りカタログ
本カタログはA版及びB版の二種、合計1,000部製作した。
A版:限定500部
ジョナス・メカス、靉嘔、大沢昌助の3作家によるオリジナル・シルクスクリーン3点を挿入。(内、ジョナス・メカス作品のみはB版と共通、従ってメカス作品の限定は1,000部である。)
ジョナス・メカス「Oona Mekas」
靉嘔「Crashed Rainbow」
大沢昌助「茶色」
B版:限定500部
ジョナス・メカスによるオリジナル・シルクスクリーン1点を挿入。(作品はA版と共通)
企画:ジョナス・メカス展実行委員会
編集:ジョナス・メカス展カタログ編集室
現代版画センター企画室内
執筆:
ジョナス・メカス
鈴木志郎康
山口勝弘
翻訳:木下哲夫
デザイン:古谷卓
写真:酒井猛、田中誠一
オリジナル版画制作:
ジョナス・メカス/靉嘔/大沢昌助
シルクスクリーン刷り:岡部徳三
印刷:クリキ企画印刷株式会社
発行日:1983年12月1日
発行人:木下哲夫
発行:ジョナス・メカス展実行委員会
編集協力:イッカン・アート・インターナショナル
ジョナス・メカス展実行委員会:呼びかけ人:
磯崎新(建築家)
かわなかのぶひろ(映像作家)
谷川俊太郎(詩人)
松本俊夫(映像作家)
山口勝弘(造形作家)
事務局長:木下哲夫
協力:
R.Y.U.
現代版画センター
イメージフォーラム


後で知ったのですがこのカタログがメカスさんの初めてのカタログで、だから張り切って原稿も書いてくださったのでしょう。
編集は亭主が主宰していた現代版画センターが担当したのですが、カタログにはメカスさん自筆(タイプ)の序文と略歴が冒頭にあります。
略歴の最初のところだけ引用してみましょう。
ジョナス・メカス (自)伝記的ノート
誕生 1922年12月24日 夜明け寸前 日曜日
星座 カプリコーン(山羊座)
生地 リトアニアのセメニスキアイ(20家族、約100人の住む村ラトビアとの国境まで20マイル、人口5000の町ビルザイから15マイル)
言葉 リトアニア語(バルト語系、ロシア語とは関わりなし)
両親 エルズビエータ・メカス
婚前の姓/ヤシンスカス
1887年3月19日生、1983年2月12日歿。
ポヴィラス・メカス
1869年生、1951年歿。農夫、大工
兄弟 エルズビエータ 1911年12月19日生、農婦
ポヴィラス 1914年1月14日生、死亡 獣医
ぺトラス 1915年5月15日生 農夫
アドルファス 1925年9月30日生 映画作家/作家
1928-32 野や森で家畜の世話をする。
1932 ラウザディスキスの小学校入学。(4マイルを徒歩で通う)
1933 夏の間、牧童として働く。
冬、ラウザディスキスの小学校に通学。
1934 夏、家畜の世話と野良仕事。
冬、小学校3年。
1935 夏、家畜の世話と野良仕事。
冬、小学校4年。
1936 5月、小学校(4年制)卒業。
夏~秋、近隣の村ネシウナイにて雇人として働く。初めての映画を観る(ディズニー、パットとパタション、そしてメロドラマ)初めて詩を出版。
1937 夏、野良仕事。
冬、パピリスの学校で5学年目に就学(5マイルの距離を専ら自転車で通う)、学校新聞を編集する。
(以下略)
あのときは夢中でしたから、気がまわらなかったのですが、<言葉 リトアニア語(バルト語系、ロシア語とは関わりなし>なんてメカスさんの故郷への熱い思いとソ連への静かな意思を感じます。

ときの忘れもので、版画掌誌第5号挿入の写真作品にサインを入れるジョナス・メカスさん
●ジョナス・メカスの写真作品から
ジョナス・メカス「ジョナス・メカス」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス「ピクニック」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス「料理をする私の母、1971(リトアニアへの旅の追憶)」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス「エルズビエータ・メカス、わたしの母、リトアニア、1971(リトアニアへの旅の追憶)」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
ジョナス・メカス「ひまわり」
CIBA print
35.4x27.5cm
サインあり
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◆『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』

著者:ジョナス・メカス
訳:木下哲夫、編:森國次郎
A5判 336ページ
せりか書房
4,935円(税込み)(送料250円)
ときの忘れものでご購入の先着50名様にはメカスさんからのメッセージカードをおつけします。まだ若干残部がありますので、コチラからお申し込みください。


メカスさんのますますの健康と活躍を心より祈っています。
リトアニアとメカスファンである松田沙織さんが先日開催した「リトアニア・ダイアリー展」のレポートもぜひお読みください。
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