Dear Reiko and Fujio Watanuki,
The print has just arrived and I am delighted. The print was perfectly packaged and arrived promptly, as promised.
Thank you so much for making this purchase possible.
It was a pleasure working with you.
Kind regards,


お客様から礼状(メール)をいただくのはとても嬉しい。
上掲は、ドイツの作家の作品を注文されたデンマークのご婦人からのメールです。
お問合せに対してはなるべく正確な情報を画像を含めて提供し、ご注文いただいたら、作品を丁寧に梱包し、発送する。先方から無事到着の報があったら直ぐに御礼の返信をする。
こういうことの繰り返しが「安心」を呼び、やがて「信用」となり、次のセールスに結びつく。

ある有名なコレクターから聞いた話です。
某美術館からコレクター氏のお宅に電話がかかってきた。
美術館「そちら様がご所蔵の●●作品を展覧会のためにお借りしたいのですが」
コレクター氏の夫人「そういうことは主人でないとわかりません。今日は会社に出ており不在です。」
美術館「わかりました。のちほどおかけします。」

こういう場合の「のちほど」ってどのくらいの期間と思いますか。

実際に電話がかかってきたのはそれから数ヶ月後だった。
数ヶ月間、電話も手紙も一本も来なかった。
コレクター氏は作品は貸さなかった。

このブログで「マン・レイへの写真日記」を連載中の石原輝雄さんも<展覧会に作品を貸しだすのは、ハレの日を待つ町衆の心境、ある種の屏風飾りと言える。>と言っています。
自分のコレクションをほめて(評価して)もらえれば誰だって嬉しい。でも・・・
人の心の機微をその美術館の人はわからなかったのでしょう。

長い間に仕事をした作家も多く、亭主にもときどき美術館から企画展への協力依頼があります。
最近では森美術館のアンディ・ウォーホル展を少しお手伝いしました。
このときは森美術館の学芸員さんから丁寧な協力依頼があり、「企画書」を持参されました。
開催時期、出品内容に始まり、亭主が何を協力すればいいのかがちゃんと書いてある。おかげで無駄な努力をしなくてすむし、期待された点について集中して準備できる。
とても気持ちよくお手伝いさせていただきました。

こういうことがないと、倉庫に積み上げた資料やアルバムをひっくり返すことはほとんどないので、おかげでいい「虫干し」になりました。
その成果(?)がコチラです。
写真はこの数倍あるのですが、辛うじてお名前の特定できるものだけを掲載しました。
皆さん、お若い!
そして亭主以外の人たちのなんとおしゃれなことか。

●このブログでも「<迷走写真館>一枚の写真に目を凝らす」を連載している大竹昭子さんが今月から日経新聞夕刊の連載「プロムナード」を執筆されています。
毎水曜日が大竹さんです。

月) 佐々木敦(文芸評論家)
火) 湊かなえ(作家)
水) 大竹昭子
木) 伊東潤(作家)
金) 高橋秀実(ノンフィクション作家)  

新聞連連載は、一昨年から一年半、毎日新聞の日曜版「日和下駄とスニーカー」で書いたのが最初です。あのときは、取材して、写真を撮って、地図を書いて、と毎回大変でした! 苦労したお陰で、今回はとても楽に感じます。25回ありますが、しりとりのように前回の内容を反映させつつ、なお一篇がショートストーリーのように完結しているものを書きたいと思っています。(大竹昭子のカタリココより)

●本日のお勧め作品は内間俊子(青原俊子)と内間安瑆
43_内間俊子
内間俊子
Fantasy
1957年 木版・コラージュ
31.6x22.2cm Signed

内間
内間安瑆 Ansei UCHIMA
"FOREST WEAVE (Bathers-Autumn)"
1982年 木版
71.0×52.0cm
A.P. Signed

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