<先日は、オノサト・トシノブの展覧会を楽しく拝見させていただきました。
特に1950年代の水彩などはとても美しく、素晴らしい作品だと思いました。
初期の油絵なども初めて見て、また購入するファンの方も多数いらっしゃるのだと、知りました。
東京都現代美術館のオノサト特集も素晴らしいものでした。
また、楽しみに拝見したいと思います。>
(Kさんからのメール)
久しぶりのオノサト展とあって作家が生涯のほとんどを過ごした群馬をはじめ、愛知、福井、栃木、茨城などなど遠方の方たちが猛暑の中、汗をふきふき来廊されています。
いつになく美術館の学芸員さんたちや画商さんの姿が多いのはなぜでしょうか。
ニューヨークのジャパン・ソサエティー・ギャラリー前館長(4月末で退任)の手塚美和子さんが帰国(来日?)し、画廊にいらっしゃいました。
手塚さんはニューヨーク大学を卒業後、ソーホーのギャラリーの仕事を通してアジアの現代美術の面白さに触れ、まだアジア現代美術が研究対象と認識されていなかった1990年代半ばにコロンビア大学大学院に入学し、日本の戦後前衛美術を専門分野とすることを決心されたとか。
特に1950年代における実験工房の分野横断的なコラボレーション活動に興味をもち、元グループのメンバーや当時を知るアーティスト、批評家等とのインタヴューから得た情報をもとに、2005年に実験工房の研究論文で博士号を取得されました。
在学中の2003年に、PoNJA-GenKon(Post-1945 Japanese Art Discussion Group 現代美術懇談会)を共同設立し、日本現代美術の研究者やアーティスト等150名以上のメンバーをオンライン上で繋ぐ活動を展開しています。国境を越え、多くの研究者たちがネットで情報を共有する仕組みをつくったわけです。

左から筑波大学の五十殿利治さん(大著『大正期新興美術運動の研究』で毎日出版文化賞)、瀧口修造研究の土渕信彦さん、社長、手塚美和子さん、聖徳大学の桑原規子さん(『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』で倫雅賞を受賞)、いまや現代美術のコレクターとして大活躍の深野一朗さん、日本の近世美術研究の(丸山応挙など)バルテルさんはドイツ生まれでコロンビア大学で手塚さんの同窓です。
日本語しか話せない亭主と違い、この日の面々が操る言葉は、英語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、イタリア語など。太平洋をはさんで日米で活躍する研究者たちのなごやかで刺激的な一夜でした。
手塚さんの職場だったジャパン・ソサエティで開催されたベネフィット・オークションについてはYayoi KUSAMA's "Morning is here A" bidded for $18,000 という記事でご紹介しました。

●ジャパンソサエティ公式ページ
~~~~~~~~~~~
下記のスナップは現在開催中の]「オノサト・トシノブ展―初期具象から晩年まで」の展示の様子です。
ただし出品作品は92点もあるので、ときどき展示換えします。









出品No.19)
オノサト・トシノブ
「Silk-17」
1968年
シルクスクリーン
Image size: 20.5x20.3cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.38
出品No.20)
オノサト・トシノブ
「Silk-18」
1968年
シルクスクリーン
Image size: 40.0x40.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.39
出品No.21)
オノサト・トシノブ
「Silk-29」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 24.5x33.5cm
Ed.140 サインあり
※レゾネNo.52
出品No.22)
オノサト・トシノブ
「Silk-30」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 50.0x73.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.53
出品No.23)
オノサト・トシノブ
「Silk-32」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 40.0x40.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.55
出品No.24)
オノサト・トシノブ
「Silk-36」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 10.0x15.0cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.60
出品No.25)
オノサト・トシノブ
「Silk-40」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 32.0x41.0cm
Ed.160 サインあり
※レゾネNo.64
出品No.26)
オノサト・トシノブ
「Silk-44」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 16.0x23.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.68
出品No.27)
オノサト・トシノブ
「Silk-45」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 24.0x33.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.69
出品No.28)
オノサト・トシノブ
「Silk-46」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 29.7x29.7cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.70
出品No.29)
オノサト・トシノブ
「Silk-47」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 50.0x50.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.71
出品No.30)
オノサト・トシノブ
「Silk-48」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 50.0x50.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.72
出品No.31)
オノサト・トシノブ
「Silk-52」
1972年
シルクスクリーン
Image size: 27.2x40.5cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.76
出品No.32)
オノサト・トシノブ
「Lithograph R.」
1973年
リトグラフ
Image size: 20.5x28.7cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.87
出品No.33)
オノサト・トシノブ
「P.A.C.」
1973年
シルクスクリーン
Image size: 22.1x27.5cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.84
出品No.34)
オノサト・トシノブ
「Silk-55」
1973年
シルクスクリーン
Image size: 31.7x41.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.80
出品No.35)
オノサト・トシノブ
「Silk-56」
1973年
シルクスクリーン
Image size: 22.0x27.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.81
出品No.36)
オノサト・トシノブ
「G.H.C 3」
1974年
シルクスクリーン
Image size: 9.8x9.8cm
Ed.500 サインあり
※レゾネNo.96
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは2015年7月25日[土]―8月8日[土]「オノサト・トシノブ展―初期具象から晩年まで」を開催しています(*会期中無休)。
1934年の長崎風景をはじめとする戦前戦後の具象作品から、1950年代のベタ丸を経て晩年までの油彩、水彩、版画をご覧いただき、オノサト・トシノブ(1912~1986)の表現の変遷をたどります。
会場が狭いので実際に展示するのは20数点ですが、作品はシートを含め92点を用意したのでお声をかけてくれればば全作品をご覧にいれます。
全92点のリストはホームページに掲載しました。
価格リストをご希望の方は、「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してメールにてお申し込みください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
●作家と作品については亭主の駄文「オノサト・トシノブの世界」をお読みください。
特に1950年代の水彩などはとても美しく、素晴らしい作品だと思いました。
初期の油絵なども初めて見て、また購入するファンの方も多数いらっしゃるのだと、知りました。
東京都現代美術館のオノサト特集も素晴らしいものでした。
また、楽しみに拝見したいと思います。>
(Kさんからのメール)
久しぶりのオノサト展とあって作家が生涯のほとんどを過ごした群馬をはじめ、愛知、福井、栃木、茨城などなど遠方の方たちが猛暑の中、汗をふきふき来廊されています。
いつになく美術館の学芸員さんたちや画商さんの姿が多いのはなぜでしょうか。
ニューヨークのジャパン・ソサエティー・ギャラリー前館長(4月末で退任)の手塚美和子さんが帰国(来日?)し、画廊にいらっしゃいました。
手塚さんはニューヨーク大学を卒業後、ソーホーのギャラリーの仕事を通してアジアの現代美術の面白さに触れ、まだアジア現代美術が研究対象と認識されていなかった1990年代半ばにコロンビア大学大学院に入学し、日本の戦後前衛美術を専門分野とすることを決心されたとか。
特に1950年代における実験工房の分野横断的なコラボレーション活動に興味をもち、元グループのメンバーや当時を知るアーティスト、批評家等とのインタヴューから得た情報をもとに、2005年に実験工房の研究論文で博士号を取得されました。
在学中の2003年に、PoNJA-GenKon(Post-1945 Japanese Art Discussion Group 現代美術懇談会)を共同設立し、日本現代美術の研究者やアーティスト等150名以上のメンバーをオンライン上で繋ぐ活動を展開しています。国境を越え、多くの研究者たちがネットで情報を共有する仕組みをつくったわけです。

左から筑波大学の五十殿利治さん(大著『大正期新興美術運動の研究』で毎日出版文化賞)、瀧口修造研究の土渕信彦さん、社長、手塚美和子さん、聖徳大学の桑原規子さん(『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』で倫雅賞を受賞)、いまや現代美術のコレクターとして大活躍の深野一朗さん、日本の近世美術研究の(丸山応挙など)バルテルさんはドイツ生まれでコロンビア大学で手塚さんの同窓です。
日本語しか話せない亭主と違い、この日の面々が操る言葉は、英語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、イタリア語など。太平洋をはさんで日米で活躍する研究者たちのなごやかで刺激的な一夜でした。
手塚さんの職場だったジャパン・ソサエティで開催されたベネフィット・オークションについてはYayoi KUSAMA's "Morning is here A" bidded for $18,000 という記事でご紹介しました。

●ジャパンソサエティ公式ページ
~~~~~~~~~~~
下記のスナップは現在開催中の]「オノサト・トシノブ展―初期具象から晩年まで」の展示の様子です。
ただし出品作品は92点もあるので、ときどき展示換えします。









出品No.19)オノサト・トシノブ
「Silk-17」
1968年
シルクスクリーン
Image size: 20.5x20.3cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.38
出品No.20)オノサト・トシノブ
「Silk-18」
1968年
シルクスクリーン
Image size: 40.0x40.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.39
出品No.21)オノサト・トシノブ
「Silk-29」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 24.5x33.5cm
Ed.140 サインあり
※レゾネNo.52
出品No.22)オノサト・トシノブ
「Silk-30」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 50.0x73.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.53
出品No.23)オノサト・トシノブ
「Silk-32」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 40.0x40.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.55
出品No.24)オノサト・トシノブ
「Silk-36」
1970年
シルクスクリーン
Image size: 10.0x15.0cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.60
出品No.25)オノサト・トシノブ
「Silk-40」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 32.0x41.0cm
Ed.160 サインあり
※レゾネNo.64
出品No.26)オノサト・トシノブ
「Silk-44」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 16.0x23.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.68
出品No.27)オノサト・トシノブ
「Silk-45」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 24.0x33.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.69
出品No.28)オノサト・トシノブ
「Silk-46」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 29.7x29.7cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.70
出品No.29)オノサト・トシノブ
「Silk-47」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 50.0x50.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.71
出品No.30)オノサト・トシノブ
「Silk-48」
1971年
シルクスクリーン
Image size: 50.0x50.0cm
Ed.100 サインあり
※レゾネNo.72
出品No.31)オノサト・トシノブ
「Silk-52」
1972年
シルクスクリーン
Image size: 27.2x40.5cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.76
出品No.32)オノサト・トシノブ
「Lithograph R.」
1973年
リトグラフ
Image size: 20.5x28.7cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.87
出品No.33)オノサト・トシノブ
「P.A.C.」
1973年
シルクスクリーン
Image size: 22.1x27.5cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.84
出品No.34)オノサト・トシノブ
「Silk-55」
1973年
シルクスクリーン
Image size: 31.7x41.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.80
出品No.35)オノサト・トシノブ
「Silk-56」
1973年
シルクスクリーン
Image size: 22.0x27.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.81
出品No.36)オノサト・トシノブ
「G.H.C 3」
1974年
シルクスクリーン
Image size: 9.8x9.8cm
Ed.500 サインあり
※レゾネNo.96
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは2015年7月25日[土]―8月8日[土]「オノサト・トシノブ展―初期具象から晩年まで」を開催しています(*会期中無休)。
1934年の長崎風景をはじめとする戦前戦後の具象作品から、1950年代のベタ丸を経て晩年までの油彩、水彩、版画をご覧いただき、オノサト・トシノブ(1912~1986)の表現の変遷をたどります。会場が狭いので実際に展示するのは20数点ですが、作品はシートを含め92点を用意したのでお声をかけてくれればば全作品をご覧にいれます。
全92点のリストはホームページに掲載しました。
価格リストをご希望の方は、「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してメールにてお申し込みください。
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●作家と作品については亭主の駄文「オノサト・トシノブの世界」をお読みください。
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