4月14日夜、熊本地方を中心に九州を襲った地震はその後も衰えるどころか、既に震度1以上が千五百回を越すという、かつて私たちが経験したことのない災害と恐怖を多くの人たちにもたらしています。
既に損壊した自宅を捨てて東京などへ引っ越された方も少なくないようです。
人知の及ばぬ(人間がコントロールできない)自然の脅威を思い知る毎日です。

私たちの画廊は吹けば飛ぶような超零細企業です。
それでも多くのお客様に支えられ何とか生きていますが、画廊は平和な時代、安全な社会だからこそ成り立つ商売です。
ときの忘れものは、今まで<中村哲医師とペシャワール会を支援するチャリティ・オークション>、<東日本大震災復興支援>、<NYジャパン・ソサエティのベネフィット・オークション>の折に作家とお客様の協力を得て、ささやかな支援を続けてきました。

ここから熊本へ~地震被災者支援展
熊本地震で被災された人々の少しでもお役にたてたらと、今回も画廊コレクションを提供し、頒布します。従来と同様、皆さんにお買い上げいただいた売上金は全額を義援金として被災地に送金します。

201606kumamoto右上から時計周りに馬場檮男、小田襄、辰野登恵子、中村ちとせ、高橋秀、一原有徳、彼末宏、池田龍雄、真ん中はジョアン・ミロ。

会期:2016年6月14日[火]~6月25日[土]
*日曜、月曜、祝日は休廊
「第2回アートブック・ラウンジ~画廊のしごと(南画廊のカタログ)」
同時開催:ここから熊本へ~地震被災者支援展


・画廊コレクションから100点を出品し、@8,000円にて頒布します。
 売上金は全額を被災地に送金します。

全100点の画像はコチラをクリックしてください

・出品予定:靉嘔、粟津潔、池田龍雄、石山修武、出水徹、磯崎新、一原有徳、井上厚、井上公三、宇佐美圭司、瑛九、大矢雅章、大橋成行、小田襄、小野忠重、オノサト・トシノブ、小山松隆、彼末宏、亀山知英、北川民次、北郷悟、木原いずみ、木村茂、木村繫之、木村利三郎、久保卓治、駒井哲郎、黒崎彰、佐藤妙子、重田良一、菅井汲、鈴木良治、高橋秀、高柳裕、竹田鎮三郎、辰野登恵子、谷川晃一、田村文雄、丹阿弥丹波子、利根山光人、殿敷侃、富田有紀子、戸村茂樹、中川るな、中林忠良、中村ちとせ、永畑風人、野口真弓、野田哲也、野中光正、野見山暁治、馬場檮男、林孝彦、原陽子、平垣内清、日和崎尊夫、深沢史朗、福岡奉彦、筆塚稔尚、舟越保武、堀内正和、水口かよ子、箕輪千絵子、宮嶋裕香、宮脇愛子、元永定正、横尾忠則、横田稔、吉田亜世美、吉原英雄、渡辺達正、アンディ・ウォーホル、マルク・シャガール、ラブルール、、ジョアン・ミロ、他

・作品は通常10,000円~50,000円くらいで販売しているものです。
・会期中のみ特別価格8,000円で頒布します。
・点数が多いのでほとんどはシート(及びマット付)のみの展示とします。
 額装をご希望の方は、送料とともに別途実費をいただきます。
・ときの忘れものではなじみの薄い作品も多数出品しますが、これは趣旨に賛同してくれた友人の画商さんが協力してくれたからです。
・出品作品の概要は6月10日を目途にホームページ及びこのブログで発表します。
・作品のお申込み予約(=義援金)は、画廊に直接いらしていただくか、メールやFAXでも受けつけます。
・おそらく一部の作品に関しては予約希望が重複すると思います。会期前日(6月13日)までの複数のお申込みについては抽選とします。被災地支援の趣旨をご理解いただき、抽選に外れた場合でも、他の作品を購入していただきたく、心よりお願いいたします。
・初日(6月14日)以降は先着順としますが、お支払い(現金、銀行振り込み)の確認をもって予約完了とします。

・振り込みの場合の送金先(恐縮ですが、振り込み手数料は各自ご負担ください)
 三井住友銀行 青山支店 普通口座1537095
 「有限会社ワタヌキ」


*作品の送付をご希望の方は、梱包送料として一律1,000円をご負担ください(8,000+1,000円=9,000円となります)。複数お買い上げいただく場合も、送料は一律1,000円で結構です。

被災者のみなさんを応援するために、皆さんのご協力をお願いします。
ーーーーーーーーーーー
送金先についてですが、日赤や熊本県などが考えられます。
しかし、先日の報道によれば、熊本県には既に100億円を超す義援金が集まっているにもかかわらず、実際に被災者に配られたのは僅か1件20万円だけということです。
毎度のことながら(神戸でも東日本でも)あきれてしまいます。
被災者証明がどうのこうの、家の損壊の程度の判定(半壊か全壊か)がどうのこうの、手続き優先のお役所の(屁)理屈はわからないわけではないのですが、一年先の100万円より今日の10万円です!

亭主は1989年10月17日にアメリカ・カリフォルニア州北部で発生した巨大地震(ロマ・プリータ地震)のときのエピソードを思い出しています。
マグニチュード6.9。1906年のサンフランシスコ地震以来の大地震となり、死者は63人にのぼり、ビルディングなどの建造物の損傷の他に、高速道路などが倒壊する被害が発生しました。
正確なことは覚えていませんが、あのとき地震発生後、一か月も経たないうちに、被災地全域の住人の銀行口座に連邦政府だか州政府から、確か日本円で一律100万円だかが一斉に振り込まれたということでした。
その中には何の実害も受けなかった人も多数いました。いちいち損害の程度を調べる時間と手間より、まずは被災者に漏れなく確実に現金が届くことを「アメリカの官」は選択したわけです。
日本だとお上のお慈悲をありがたく思うでしょうが、彼の地は違った。
「政府は国民を守る義務がある。こういうときに無条件で迅速に支援の手を差し伸べるからこそ、我々は税金を払っているのだ。」
日本の官民の在り方とえらい違いです。

そこで、亭主は考え込んでいます。
今回の売上金(支援金)をいったいどこに送ったらいいのでしょうか。
送ってもただ銀行の金庫に眠って、実際に配られるのが一年後などでは・・・・・・・・・
皆さんのお知恵を貸してください。

●今日のお勧めは、上記ここから熊本へ~地震被災者支援展の出品作から、出水徹の水彩です。会期中のみの特別価格8,000円です。
06出品番号1.
出水徹
「デッサン 2」
1989年 ペン、水彩
Image size: 20.0x26.5cm
Sheet size: 36.5x44.0cm
Signed
*難波田龍起旧蔵作品

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆ときの忘れものは、6月14日[火]から「第2回アートブック・ラウンジ~画廊のしごと(南画廊のカタログ)」を開催します。
モンドリアン本棚「第2回アートブック・ラウンジ~画廊のしごと(南画廊のカタログ)」
会期:2016年6月14日[火]~6月25日[土]
*日曜、月曜、祝日は休廊
志水楠男が設立した南画廊が1956年から79年に開催した199回の展覧会から、1959年の今や伝説となったフォートリエ展はじめ、ヤング・セブン展、中西夏之展、サム・フランシス展などのカタログ50冊を頒布します。南画廊の作家たちー靉嘔、オノサト・トシノブ、駒井哲郎、菅井汲、嶋田しづ、山口勝弘、山口長男、難波田龍起、加納光於の作品を展示し、1968年10月南画廊で刊行記念展が開催された瀧口修造『マルセル・デュシャン語録』(M・デュシャン、荒川修作、J・ジョーンズ、J・ティンゲリー)の完璧な保存状態のA版も出品します。

同時開催:ここから熊本へ~地震被災者支援展
画廊コレクションより100点を出品、特別価格8,000円で頒布し、売上は全額を被災地に送金します。