11月11日~15日まで、長丁場のART TAIPEI 2016が終わり、作家の皆さんとスタッフたちが帰国しました。
亭主と社長は一足先に帰ってきましたが、事故後はじめての海外旅行で、自力で旅行バッグを座席の上の収納スペースに持ち上げられない(右腕が90度以上には上がらない)ことに気づきました。華奢な女性乗務員の方にお願いする始末で、情けないこと(涙)。
日本から30を超える画廊が参加したのですが、ときの忘れものは初出展でした。
詳しくはスタッフSが26日のブログでご報告しますが、皆さん昨年までの大戦果の再現を期して台北城にのりこんだら、城の中はもぬけのカラだった(笑)。
11日のVIPプレビューは客はぱらぱら、拍子抜けしました。
初回から連続して出ている画廊さんに聞くと、「こんなことは初めて・・・・・・」と長い溜息。
どうやら、同時期に開催された中国上海のアートフェアに台湾のコレクターたちの多くが出かけてしまったらしい。世界中からコレクターはもちろん、ガゴシアンなど欧米の大画廊も大挙して上海に集結したようです。
市場は動く、ということを痛感しました。
そんなわけでこりゃあ泳いで帰らなきゃと蒼くなりましたが、最終的にはぎりぎり辻褄が合いました(ほっ)。
参加してくれた作家の葉栗剛さん、長崎美希さん、野口琢郎さん、秋葉シスイさん、ご苦労さまでした。
~~~~~
坂田一男研究会の中野典子さんから、岡山で開催される講演会のご案内をいただいたのでご紹介します。


画商なら誰でも自分が好きな画家の作品を商売として売り買いしたいと思うのに違いありません。
それがたとえ手が届かない作家でも・・・・・
亭主にとって坂田一男はその一人です。
●2008年11月11日ブログ:坂田一男!?
●「幻の画廊」『ギンザアバウト』に寄稿(1995年・ザ・ギンザ発行)
ひょんなことから入った美術界でいきなり出くわしたのが坂田一男でした。
現代版画センターへの協力依頼に初めて尋ねた某画廊の壁に白っぽい大きな抽象画がかかっていました。応対してくれたIさんが「サカタカズオですよ」と自慢げに説明してくれたのですが、棟方志功と池田満寿夫くらいしか知らない亭主はチンプンカンプン、「ワタヌキさんはドシロウトですねえ」といわれる羽目に。
師匠となる久保貞次郎先生の市ヶ谷のお屋敷に伺うと、床にうずたかく詰まれた小さな本がありました。
タイトルは『宿命の抽象画家 坂田一男』。
「オグラ君から頼まれましてね、売れない本だけれど大事な作家だから。ボクがまとめて買いました。」
その時(1974年)でもまだ500冊くらいは積んでありましたから、おそらく半分くらいを久保先生がまとめ買いすることでこの本は世に出ることができたはずです。私たちだけでも100冊はいただきました。だからまだ倉庫にたくさん残っています。
小倉忠夫編
『宿命の抽象画家 坂田一男』
1966年
美術出版社 発行
179ページ
18.8x13.5cm
亭主と社長は一足先に帰ってきましたが、事故後はじめての海外旅行で、自力で旅行バッグを座席の上の収納スペースに持ち上げられない(右腕が90度以上には上がらない)ことに気づきました。華奢な女性乗務員の方にお願いする始末で、情けないこと(涙)。
日本から30を超える画廊が参加したのですが、ときの忘れものは初出展でした。
詳しくはスタッフSが26日のブログでご報告しますが、皆さん昨年までの大戦果の再現を期して台北城にのりこんだら、城の中はもぬけのカラだった(笑)。
11日のVIPプレビューは客はぱらぱら、拍子抜けしました。
初回から連続して出ている画廊さんに聞くと、「こんなことは初めて・・・・・・」と長い溜息。
どうやら、同時期に開催された中国上海のアートフェアに台湾のコレクターたちの多くが出かけてしまったらしい。世界中からコレクターはもちろん、ガゴシアンなど欧米の大画廊も大挙して上海に集結したようです。
市場は動く、ということを痛感しました。
そんなわけでこりゃあ泳いで帰らなきゃと蒼くなりましたが、最終的にはぎりぎり辻褄が合いました(ほっ)。
参加してくれた作家の葉栗剛さん、長崎美希さん、野口琢郎さん、秋葉シスイさん、ご苦労さまでした。
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坂田一男研究会の中野典子さんから、岡山で開催される講演会のご案内をいただいたのでご紹介します。


画商なら誰でも自分が好きな画家の作品を商売として売り買いしたいと思うのに違いありません。
それがたとえ手が届かない作家でも・・・・・
亭主にとって坂田一男はその一人です。
●2008年11月11日ブログ:坂田一男!?
●「幻の画廊」『ギンザアバウト』に寄稿(1995年・ザ・ギンザ発行)
ひょんなことから入った美術界でいきなり出くわしたのが坂田一男でした。
現代版画センターへの協力依頼に初めて尋ねた某画廊の壁に白っぽい大きな抽象画がかかっていました。応対してくれたIさんが「サカタカズオですよ」と自慢げに説明してくれたのですが、棟方志功と池田満寿夫くらいしか知らない亭主はチンプンカンプン、「ワタヌキさんはドシロウトですねえ」といわれる羽目に。
師匠となる久保貞次郎先生の市ヶ谷のお屋敷に伺うと、床にうずたかく詰まれた小さな本がありました。
タイトルは『宿命の抽象画家 坂田一男』。
「オグラ君から頼まれましてね、売れない本だけれど大事な作家だから。ボクがまとめて買いました。」
その時(1974年)でもまだ500冊くらいは積んでありましたから、おそらく半分くらいを久保先生がまとめ買いすることでこの本は世に出ることができたはずです。私たちだけでも100冊はいただきました。だからまだ倉庫にたくさん残っています。
小倉忠夫編『宿命の抽象画家 坂田一男』
1966年
美術出版社 発行
179ページ
18.8x13.5cm
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