先日は16日から博多阪急で始まった【博多阪急×アートフェアアジア福岡 “Catch Good Signs! アートの兆し”】(ときの忘れものからは松本竣介とボブ・ウィロビーを出品)についてご案内しましたが、同じ九州の美術館の話題をいくつか。
◆磯崎新の設計で有名な北九州市立美術館では現在「ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」展が開催されています(2月17日まで)。
この本館は映画「図書館戦争」(佐藤信介監督)の舞台にもなりました(2014年8月12日ブログ)。
今回ご紹介するのは、その本館ではなく分館で開催されている展覧会です。


「1968年 ―激動の時代の芸術」
会期:2018年12月1日(土)~2019年1月27日(日)【会期中無休】
会場:北九州市立美術館分館
千葉市美術館からスタートした巡回展ですが、ときの忘れものも出品協力しています。
堀浩哉先生の寄稿「1968年 激動の時代の芸術」をぜひお読みください。必見の展覧会です。
◆前川國男の設計になる県立美術館のはしり、熊本県立美術館(1976年開館)で福武コレクション展が開催されています。
「福武コレクション 西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄」
会期:2019年1月8日(火)~3月24日(日)
会場:熊本県立美術館
熊本県立美術館が開館したのは1976年、亭主の現代版画センター時代(1974~1985)です。
余談ですが、同館が目玉として収蔵した海老原喜之助の「曲馬」は恩師・久保貞次郎先生が当時所蔵されており、真岡の久保邸まで購入委員の坂本善三先生たちが赴いたとき亭主も同行しました。エビハラブルーも鮮やかな「曲馬」は2015年の「生誕110年 海老原喜之助展」(横須賀美術館)のフライヤーにも使われた文字とおり代表作なので知る人も多いでしょう。
◆北川原温の設計、銀色のルーバーを多用した建築で知られる宇城市不知火美術館(1999年開館)では「国吉康雄と野田英夫」展が開催されています。
会期:2019年1月5日(土)~2月3日(日)
会場:宇城市不知火美術館


◆岡田新一が設計し1994年に開館した宮崎県立美術館では「コレクション展」の一環として<瑛九 -宮崎にて>が特集展示されています。
会期:2018年12月21日(金)~2019年4月7日(日)
会場:宮崎県立美術館
*出品リスト
宮崎市出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。またその作風も、初期から晩年に至るまで、印象派やシュルレアリスム(超現実主義)風、抽象的な作品など、多彩に変化しました。
20代でフォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行し、一躍美術界で脚光を浴びた瑛九は、様々な技法や表現を模索した後に、その集大成ともいえる点描による絵画空間へとたどり着きました。
今回の展示では、各領域の代表的な作品とともに、瑛九の宮崎での活動や交流のあった作家などを特集して紹介します。没後60年近くを経て、今なお輝き続ける瑛九作品の魅力をお楽しみください。(同館HPより)
近日中にこのブログでご案内しますが、埼玉県立近代美術館で「特別展示:瑛九の部屋」が始まり、代表作「田園」(1959年)が展示されています。
一方、上掲の宮崎県立美術館の「コレクション展 <瑛九 -宮崎にて>」では「田園 B」( 1959年)が展示されています。
ともに最晩年の1959年の120号の大作です。

埼玉県立近代美術館で展示中の「田園」は縦長(194×130cm)

宮崎県立美術館で展示中の「田園 B」は横長(130×194cm)です。
~~~~~~~~
ときの忘れもののコレクションから、国吉康雄、野田英夫、海老原喜之助、瑛九の作品をご紹介します。
●国吉康雄
国吉康雄 Yasuo KUNIYOSHI
《サーカスの球乗り》
1930
リトグラフ
40.0×29.0cm
サインあり
国吉康雄 Yasuo KUNIYOSHI
《綱渡りの女》
1936
リトグラフ
40.7×39.2cm
サインあり
●野田英夫
野田英夫
「風景」
紙に油彩・ペン 24.0x33.3cm
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
野田英夫
「作品」
紙に水彩 25.4x30.9cm
野田英夫
「東京植物園写生」
1936年 紙にクレパス
22.7x28.2cm サインあり
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
*野田英夫の作家と作品については「大谷省吾のエッセイ」をお読みください。
●海老原喜之助
海老原喜之助《春眠》
1959年
リトグラフ
イメージサイズ:55.3×40.7cm
シートサイズ:64.3×45.2cm
E.P.
サインあり
海老原喜之助《本を焼く人》
1956年
リトグラフ
イメージサイズ:56.0×40.6cm
シートサイズ:64.0×45.2cm
Ed.50
サインあり
海老原喜之助《群馬出動》
1961年
リトグラフ
イメージサイズ:56.7×41.6cm
シートサイズ:64.0×48.7cm
Ed.50.
サインあり
●瑛九
瑛九 Q Ei
「花々 Flowers」
1949
Oil on canvas
45.5×38.2cm
*Raisonne No.202
瑛九 Q Ei
「海の原型 Archetype of sea」
1958
Oil on board
91.0×160.0cm
Signed and dated on the rear
*Raisonne No.441
瑛九 Q Ei
「散歩(楽園)Walk (Paradise)」
Photo-dessin
53.8×42.8cm
Signed by Mrs. Q Ei on the back
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「第27回瑛九展 」を開催しています。
会期:2019年1月8日[火]―1月26日[土] 11:00-19:00※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは3月末開催のアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展します。1930年代最初期から最晩年まで、油彩大作、フォトデッサンの代表作を香港に持って行く前に、ギャラリーで展示しています。
・瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
・現在、各地の美術館で瑛九作品が展示されています。
埼玉県立近代美術館:「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、他に40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示(4月14日まで)。
東京国立近代美術館:小企画「遠くへ行きたい」でリトグラフ「旅人」を展示(20日までです、お急ぎください)。
横浜美術館:「コレクション展『リズム、反響、ノイズ』」で「フォート・デッサン作品集 眠りの理由」(1936年)より6点を展示(3月24日まで)。
宮崎県立美術館:<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示(4月7日まで)。
●ときの忘れもののブログは年中無休ですが、それは多くの執筆者のおかげです。昨年ご寄稿いただいた方は全部で51人。年末12月30日のブログで全員をご紹介しました。
●2019年のときの忘れもののラインナップはまだ流動的ですが、昨2018年に開催した企画展、協力展覧会、建築ツアー、ギャラリーコンサートなどは年末12月31日のブログで回顧しました。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

◆磯崎新の設計で有名な北九州市立美術館では現在「ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」展が開催されています(2月17日まで)。
この本館は映画「図書館戦争」(佐藤信介監督)の舞台にもなりました(2014年8月12日ブログ)。
今回ご紹介するのは、その本館ではなく分館で開催されている展覧会です。


「1968年 ―激動の時代の芸術」
会期:2018年12月1日(土)~2019年1月27日(日)【会期中無休】
会場:北九州市立美術館分館
千葉市美術館からスタートした巡回展ですが、ときの忘れものも出品協力しています。
堀浩哉先生の寄稿「1968年 激動の時代の芸術」をぜひお読みください。必見の展覧会です。
◆前川國男の設計になる県立美術館のはしり、熊本県立美術館(1976年開館)で福武コレクション展が開催されています。
「福武コレクション 西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄」
会期:2019年1月8日(火)~3月24日(日)
会場:熊本県立美術館
熊本県立美術館が開館したのは1976年、亭主の現代版画センター時代(1974~1985)です。
余談ですが、同館が目玉として収蔵した海老原喜之助の「曲馬」は恩師・久保貞次郎先生が当時所蔵されており、真岡の久保邸まで購入委員の坂本善三先生たちが赴いたとき亭主も同行しました。エビハラブルーも鮮やかな「曲馬」は2015年の「生誕110年 海老原喜之助展」(横須賀美術館)のフライヤーにも使われた文字とおり代表作なので知る人も多いでしょう。
◆北川原温の設計、銀色のルーバーを多用した建築で知られる宇城市不知火美術館(1999年開館)では「国吉康雄と野田英夫」展が開催されています。
会期:2019年1月5日(土)~2月3日(日)
会場:宇城市不知火美術館


◆岡田新一が設計し1994年に開館した宮崎県立美術館では「コレクション展」の一環として<瑛九 -宮崎にて>が特集展示されています。
会期:2018年12月21日(金)~2019年4月7日(日)
会場:宮崎県立美術館
*出品リスト
宮崎市出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。またその作風も、初期から晩年に至るまで、印象派やシュルレアリスム(超現実主義)風、抽象的な作品など、多彩に変化しました。
20代でフォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行し、一躍美術界で脚光を浴びた瑛九は、様々な技法や表現を模索した後に、その集大成ともいえる点描による絵画空間へとたどり着きました。
今回の展示では、各領域の代表的な作品とともに、瑛九の宮崎での活動や交流のあった作家などを特集して紹介します。没後60年近くを経て、今なお輝き続ける瑛九作品の魅力をお楽しみください。(同館HPより)
近日中にこのブログでご案内しますが、埼玉県立近代美術館で「特別展示:瑛九の部屋」が始まり、代表作「田園」(1959年)が展示されています。
一方、上掲の宮崎県立美術館の「コレクション展 <瑛九 -宮崎にて>」では「田園 B」( 1959年)が展示されています。
ともに最晩年の1959年の120号の大作です。

埼玉県立近代美術館で展示中の「田園」は縦長(194×130cm)

宮崎県立美術館で展示中の「田園 B」は横長(130×194cm)です。
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ときの忘れもののコレクションから、国吉康雄、野田英夫、海老原喜之助、瑛九の作品をご紹介します。
●国吉康雄
国吉康雄 Yasuo KUNIYOSHI《サーカスの球乗り》
1930
リトグラフ
40.0×29.0cm
サインあり
国吉康雄 Yasuo KUNIYOSHI《綱渡りの女》
1936
リトグラフ
40.7×39.2cm
サインあり
●野田英夫
野田英夫「風景」
紙に油彩・ペン 24.0x33.3cm
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
野田英夫「作品」
紙に水彩 25.4x30.9cm
野田英夫「東京植物園写生」
1936年 紙にクレパス
22.7x28.2cm サインあり
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
*野田英夫の作家と作品については「大谷省吾のエッセイ」をお読みください。
●海老原喜之助
海老原喜之助《春眠》1959年
リトグラフ
イメージサイズ:55.3×40.7cm
シートサイズ:64.3×45.2cm
E.P.
サインあり
海老原喜之助《本を焼く人》1956年
リトグラフ
イメージサイズ:56.0×40.6cm
シートサイズ:64.0×45.2cm
Ed.50
サインあり
海老原喜之助《群馬出動》1961年
リトグラフ
イメージサイズ:56.7×41.6cm
シートサイズ:64.0×48.7cm
Ed.50.
サインあり
●瑛九
瑛九 Q Ei「花々 Flowers」
1949
Oil on canvas
45.5×38.2cm
*Raisonne No.202
瑛九 Q Ei「海の原型 Archetype of sea」
1958
Oil on board
91.0×160.0cm
Signed and dated on the rear
*Raisonne No.441
瑛九 Q Ei「散歩(楽園)Walk (Paradise)」
Photo-dessin
53.8×42.8cm
Signed by Mrs. Q Ei on the back
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは「第27回瑛九展 」を開催しています。
会期:2019年1月8日[火]―1月26日[土] 11:00-19:00※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは3月末開催のアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展します。1930年代最初期から最晩年まで、油彩大作、フォトデッサンの代表作を香港に持って行く前に、ギャラリーで展示しています。
・瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
・現在、各地の美術館で瑛九作品が展示されています。
埼玉県立近代美術館:「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、他に40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示(4月14日まで)。
東京国立近代美術館:小企画「遠くへ行きたい」でリトグラフ「旅人」を展示(20日までです、お急ぎください)。
横浜美術館:「コレクション展『リズム、反響、ノイズ』」で「フォート・デッサン作品集 眠りの理由」(1936年)より6点を展示(3月24日まで)。
宮崎県立美術館:<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示(4月7日まで)。
●ときの忘れもののブログは年中無休ですが、それは多くの執筆者のおかげです。昨年ご寄稿いただいた方は全部で51人。年末12月30日のブログで全員をご紹介しました。
●2019年のときの忘れもののラインナップはまだ流動的ですが、昨2018年に開催した企画展、協力展覧会、建築ツアー、ギャラリーコンサートなどは年末12月31日のブログで回顧しました。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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