昨日27日ついにアートバーゼル香港2019が始まりました。
ときの忘れものは「瑛九展」で出展しています。

瑛九の生前、没後を通じて、海外での単独での瑛九個展は今回が初めてです。
正面の壁には油彩大作「海の原型」と、10号の油彩「黄色い朝」。
アートバーゼル香港のHPにいきなり瑛九のフォトデッサンが大きく取り上げられています。
亭主にはちんぷんかんぷんですが、下記のように書いてあります。
The practice of Q Ei displays great technical versatility. The late Japanese artist – whose work will be presented by Toki-no-Wasuremono – is mostly known for his photograms, a technique he called ‘photo-dessins’ (‘photo-drawing’, in French). They were made by applying objects and shapes onto photographic paper, which was then exposed to light. In Q Ei's case, the process resulted in mesmerizing, choreographic compositions. Angular yet fluid, beings collide and unite in a sepia-toned frenzy. ‘When we trace the path of Q Ei’s creation,’ says gallery director Yu Shinzawa, ‘what comes into view is the figure of a profoundly earnest artist, committed to exploring how to capture the world around him in the most real way possible.’

右壁面に1930年代から1950年代のフォトデッサンを展示しました。
<ここは一階のメインじゃないのにお客様は多かったです。
瑛九のことを知っている方は 1%くらいですかね。知っていると言っても日本人の方ですが、、、基本的に Who is the artist ? という会話から始まります。He? She? と。そして、とても素晴らしいと。
今までのフェアと違うのは、多くの方に値段を聞かれること。既に売れた作品を見て「遅かった」と残念がる人も多いです。
たくさん予約が入ったので、美味しいもの食べてきます!>
(20190327・21:20 大番頭オダチからのメールより)

山田光春の評伝によれば、瑛九生前の1953年3月にアメリカの有力写真展「トップス・イン・フォトグラフィー展」にフォトデッサン5点が出品されたとあります。それから66年後、ついに香港で海外初の個展開催が実現しました。

左壁面に初期から晩年までの油彩。

予想していたよりブースが広く100号が小さく見えて、大番頭オダチは展示の際に一瞬ひるんだそうですが、作品の力はさすがですね。堂々と他のブースと張り合っているようです。

左から二人目の白シャツは海外フェア初参加の勝見、アートフェア東京との規模の違いに驚いているようです。
右から二人目の「馬子にも衣装(?)」新澤は今回はただひとりの男性として獅子奮迅の働きです。



予約された方を含め、ほとんどの人が「瑛九」をご存じない、しかし「いい絵だね」と好評の由。大番頭オダチからの電話の声も弾んでおりました。
どうやらサンタフェの悪夢の再来は避けられたようです(笑)。
今までときの忘れものは海外のアートフェアに幾度か瑛九を出品、数点を展示しました。
直近では昨年2018年3月8日[木]~3月11日[日]アメリカ・ニューヨークのPier 36 で開催されたアートフェア「art on paper 2018」で瑛九のフォトデッサン3点を展示したのですが、売れたことは今までありませんでした。
海外初の個展に向けて全力投球した成果でしょうか。バーゼルという大舞台のおかげでしょう、幸先のよいスタートを切れたようです。
今回の香港での瑛九展開催に向けてご支援、ご協力いただいた皆様に、心より御礼を申し上げます。
◆ときの忘れものは<アートバーゼル香港2019>で「瑛九展」を開催しています。
会期:2019年3月27日(水)-31日(日)
会場:Convention & Exhibition Centre, HK
ときの忘れものブースナンバー:3D27
公式サイト:https://www.artbasel.com/hong-kong/
海外で瑛九の個展が開催されるのは今回が初めてです。
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『第28回 瑛九展』(アートバーゼル香港)図録
2019年 ときの忘れもの
B5版 36頁 作品17点、参考図版27点掲載
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
翻訳:Polly Barton、勝見美生(ときの忘れもの)
価格:800円 *送料250円
●瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
埼玉県立近代美術館では「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、「瑛九と光春―イメージの版/層」では山田光春の新収蔵作品とともに、40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示しています(4月14日まで)。
宮崎県立美術館でも<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示しています(4月7日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。
ときの忘れものは「瑛九展」で出展しています。

瑛九の生前、没後を通じて、海外での単独での瑛九個展は今回が初めてです。
正面の壁には油彩大作「海の原型」と、10号の油彩「黄色い朝」。
アートバーゼル香港のHPにいきなり瑛九のフォトデッサンが大きく取り上げられています。
亭主にはちんぷんかんぷんですが、下記のように書いてあります。
The practice of Q Ei displays great technical versatility. The late Japanese artist – whose work will be presented by Toki-no-Wasuremono – is mostly known for his photograms, a technique he called ‘photo-dessins’ (‘photo-drawing’, in French). They were made by applying objects and shapes onto photographic paper, which was then exposed to light. In Q Ei's case, the process resulted in mesmerizing, choreographic compositions. Angular yet fluid, beings collide and unite in a sepia-toned frenzy. ‘When we trace the path of Q Ei’s creation,’ says gallery director Yu Shinzawa, ‘what comes into view is the figure of a profoundly earnest artist, committed to exploring how to capture the world around him in the most real way possible.’

右壁面に1930年代から1950年代のフォトデッサンを展示しました。
<ここは一階のメインじゃないのにお客様は多かったです。
瑛九のことを知っている方は 1%くらいですかね。知っていると言っても日本人の方ですが、、、基本的に Who is the artist ? という会話から始まります。He? She? と。そして、とても素晴らしいと。
今までのフェアと違うのは、多くの方に値段を聞かれること。既に売れた作品を見て「遅かった」と残念がる人も多いです。
たくさん予約が入ったので、美味しいもの食べてきます!>
(20190327・21:20 大番頭オダチからのメールより)

山田光春の評伝によれば、瑛九生前の1953年3月にアメリカの有力写真展「トップス・イン・フォトグラフィー展」にフォトデッサン5点が出品されたとあります。それから66年後、ついに香港で海外初の個展開催が実現しました。

左壁面に初期から晩年までの油彩。

予想していたよりブースが広く100号が小さく見えて、大番頭オダチは展示の際に一瞬ひるんだそうですが、作品の力はさすがですね。堂々と他のブースと張り合っているようです。

左から二人目の白シャツは海外フェア初参加の勝見、アートフェア東京との規模の違いに驚いているようです。
右から二人目の「馬子にも衣装(?)」新澤は今回はただひとりの男性として獅子奮迅の働きです。



予約された方を含め、ほとんどの人が「瑛九」をご存じない、しかし「いい絵だね」と好評の由。大番頭オダチからの電話の声も弾んでおりました。
どうやらサンタフェの悪夢の再来は避けられたようです(笑)。
今までときの忘れものは海外のアートフェアに幾度か瑛九を出品、数点を展示しました。
直近では昨年2018年3月8日[木]~3月11日[日]アメリカ・ニューヨークのPier 36 で開催されたアートフェア「art on paper 2018」で瑛九のフォトデッサン3点を展示したのですが、売れたことは今までありませんでした。
海外初の個展に向けて全力投球した成果でしょうか。バーゼルという大舞台のおかげでしょう、幸先のよいスタートを切れたようです。
今回の香港での瑛九展開催に向けてご支援、ご協力いただいた皆様に、心より御礼を申し上げます。
◆ときの忘れものは<アートバーゼル香港2019>で「瑛九展」を開催しています。
会期:2019年3月27日(水)-31日(日)会場:Convention & Exhibition Centre, HK
ときの忘れものブースナンバー:3D27
公式サイト:https://www.artbasel.com/hong-kong/
海外で瑛九の個展が開催されるのは今回が初めてです。
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『第28回 瑛九展』(アートバーゼル香港)図録2019年 ときの忘れもの
B5版 36頁 作品17点、参考図版27点掲載
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
翻訳:Polly Barton、勝見美生(ときの忘れもの)
価格:800円 *送料250円
●瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
埼玉県立近代美術館では「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、「瑛九と光春―イメージの版/層」では山田光春の新収蔵作品とともに、40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示しています(4月14日まで)。
宮崎県立美術館でも<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示しています(4月7日まで)。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。
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