3月28日に臨時休廊に入ってからなんと89日目。
ようやく6月に入り、近くの六義園も再開園しました。当面の間、開園時間は10時から16時(最終入園は15時30分)とのこと、都内有数の和風の名園です。
来廊される皆さんに「昼のランチはどこかいいお店ないかしら」とよく聞かれますが、亭主のお勧めは画廊から数分の東洋文庫オリエント・カフェです。お席はゆったり、中庭は広大。本体の東洋文庫は休館中だったのですが、本日6月24日から再開されるようです。
しかし、このコロナウイルス禍で、画廊の営業も激変してしまいました。
お客様とスタッフの安全を考えると、臆病を恥じす、恐るおそるの対応にならざるを得ません。
展覧会はアポイントメント制にし、ご予約いただいた方にご覧いただいていますが、日に二組あればいいほうで、一日一人、またはゼロの日も。
逆にブログへのアクセスは増えています。
ありがたいことに国内、海外ともに以前よりお問合せやご注文も増え、在宅勤務のスタッフたちは交代で出勤しているスタッフと連携をとりながら対応しています。返信から発送までお時間をいただくことも多いのですが、どうぞご理解ください。
この機会にぜひお勧めしたいカタログのご紹介です。
一冊は、このたびのコロナウイルス禍で開催が中止になってしまった広島市現代美術館の「無辜の絵画 靉光、竣介と戦時期の画家」展のカタログ。
第一線の研究者10人が執筆するという力の入れようで、この展覧会の中止が悔やまれます。
もう一冊は昨秋、埼玉県立近代美術館で開催された「DECODE/出来事と記録―ポスト工業化社会の美術」展のカタログですが、その資料性の高さから(ほとんど資料展といってもいい展示でした)カタログの刊行が年を超えてしまったもの。
二冊ともときの忘れもので扱っています。メールにてお申込みください。
●『無辜の絵画 靉光、竣介と戦時期の画家』
幻想的でありながら、ものそのものに肉薄する細密描写と、東洋画の伝統的な表現にも影響された独自の作品を残した靉光(1907-1946)と、大都会となりつつあった首都東京をみつめ、そこから題材を得てイメージの交錯する独特の世界を生みだした松本竣介(1912-1948)、ふたりの代表作のほか、同時代の作家による昭和初期から1950年頃の優品約160点を展覧することにより、被爆75周年を迎える広島において絵画のもつ力を再考します。(同館資料より)
『無辜の絵画 靉光、竣介と戦時期の画家』
B5変形・336ページ
編集:広島市現代美術館
発行:株式会社国書刊行会
価格:3,800円+税=4,180円 *ときの忘れもので扱っています。
目次
序にかえて――この本の成り立ちといくつかのこと 寺口淳治(広島市現代美術館)
【靉光 図版・作家解説】
【論文】
静物としての動物 大谷省吾(東京国立近代美術館)
画室からの風景――昭和十九年東京・小石川 江川佳秀(徳島県立近代美術館)
靉光のシュルレアリスム 出原均(兵庫県立美術館)
靉光《静物》(個人蔵)について│「宋元画風」作品の素地と展開 藤崎綾(広島県立美術館)
【松本竣介 図版・作家解説】
【論文】
迎えいれる絵画――松本竣介《画家の像》から《Y市の橋》まで 田中淳(公益財団法人大川美術館)
「茶房りゝおむ」をめぐる断章│ 松本竣介、北川實を中心に 小此木美代子(公益財団法人大川美術館)
一九三七年の松本竣介――未刊行の「日記」より 長門佐季(神奈川県立近代美術館)
【図版・作家解説】
恩地孝四郎、長谷川利行、川口軌外、福沢一郎、鳥海青児、山口長男、山路商、
吉原治良、村井正誠、難波田龍起、長谷川三郎、井上長三郎、鶴岡政男、山口薫、北川實、吉井忠、
森芳雄、糸園和三郎、寺田政明、船田玉樹、麻生三郎、桂ゆき、澤田哲郎、中野淳
【論文】
複数のレアリスム――戦時期日本およびヨーロッパの諸相 宇多瞳(広島市現代美術館)
靉光、竣介、その周辺の画家たちの文献案内――画集・回顧展カタログ・著述 橘川英規(東京文化財研究所)
関連年表
作品リスト
執筆者略歴
-------------------------------------------
●「DECODE/出来事と記録―ポスト工業化社会の美術」展カタログ
1960年代末から70年代にかけての美術状況を、記録写真や資料との関係から検証します。近年国際的に評価が高まっている「もの派」と呼ばれる動向の見直しを契機として、関根伸夫の資料、多摩美術大学アートアーカイヴセンターと共同で進めている「もの派アーカイヴ」関連の展示、この時代から現在に至るまでの美術状況を広い視野において再考するための写真や映像によるアクチュアルな展示、以上の3つの柱を中心に構成。(同館資料より)

B5変形・95ページ+写真集47ページ
主催:埼玉県立近代美術館、多摩美術大学
図録執筆編集:梅津元、石井富久、平野到、鏑木あづさ、多摩美術大学、小泉俊己、田川莉那
発行:2020年/多摩美術大学
価格:2,400円(税込み) *ときの忘れもので扱っています。
この展覧会に関しては、土渕信彦さんの詳細なレビューをお読みください。
●本日のお勧め作品は松本竣介と関根伸夫です。
松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
《人物(W)》
紙にペン、水彩
イメージサイズ: 22.0x16.0cm
シートサイズ:26.8x18.2cm
関根伸夫 Nobuo SEKINE
"月の雨"
1988年
金箔、キャンバス
45.5x38.0cm
裏面にサインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは版画・写真のエディション作品などをアマゾンに出品しています。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
ようやく6月に入り、近くの六義園も再開園しました。当面の間、開園時間は10時から16時(最終入園は15時30分)とのこと、都内有数の和風の名園です。
来廊される皆さんに「昼のランチはどこかいいお店ないかしら」とよく聞かれますが、亭主のお勧めは画廊から数分の東洋文庫オリエント・カフェです。お席はゆったり、中庭は広大。本体の東洋文庫は休館中だったのですが、本日6月24日から再開されるようです。
しかし、このコロナウイルス禍で、画廊の営業も激変してしまいました。
お客様とスタッフの安全を考えると、臆病を恥じす、恐るおそるの対応にならざるを得ません。
展覧会はアポイントメント制にし、ご予約いただいた方にご覧いただいていますが、日に二組あればいいほうで、一日一人、またはゼロの日も。
逆にブログへのアクセスは増えています。
ありがたいことに国内、海外ともに以前よりお問合せやご注文も増え、在宅勤務のスタッフたちは交代で出勤しているスタッフと連携をとりながら対応しています。返信から発送までお時間をいただくことも多いのですが、どうぞご理解ください。
この機会にぜひお勧めしたいカタログのご紹介です。
一冊は、このたびのコロナウイルス禍で開催が中止になってしまった広島市現代美術館の「無辜の絵画 靉光、竣介と戦時期の画家」展のカタログ。
第一線の研究者10人が執筆するという力の入れようで、この展覧会の中止が悔やまれます。
もう一冊は昨秋、埼玉県立近代美術館で開催された「DECODE/出来事と記録―ポスト工業化社会の美術」展のカタログですが、その資料性の高さから(ほとんど資料展といってもいい展示でした)カタログの刊行が年を超えてしまったもの。
二冊ともときの忘れもので扱っています。メールにてお申込みください。
●『無辜の絵画 靉光、竣介と戦時期の画家』
幻想的でありながら、ものそのものに肉薄する細密描写と、東洋画の伝統的な表現にも影響された独自の作品を残した靉光(1907-1946)と、大都会となりつつあった首都東京をみつめ、そこから題材を得てイメージの交錯する独特の世界を生みだした松本竣介(1912-1948)、ふたりの代表作のほか、同時代の作家による昭和初期から1950年頃の優品約160点を展覧することにより、被爆75周年を迎える広島において絵画のもつ力を再考します。(同館資料より)
『無辜の絵画 靉光、竣介と戦時期の画家』B5変形・336ページ
編集:広島市現代美術館
発行:株式会社国書刊行会
価格:3,800円+税=4,180円 *ときの忘れもので扱っています。
目次
序にかえて――この本の成り立ちといくつかのこと 寺口淳治(広島市現代美術館)
【靉光 図版・作家解説】
【論文】
静物としての動物 大谷省吾(東京国立近代美術館)
画室からの風景――昭和十九年東京・小石川 江川佳秀(徳島県立近代美術館)
靉光のシュルレアリスム 出原均(兵庫県立美術館)
靉光《静物》(個人蔵)について│「宋元画風」作品の素地と展開 藤崎綾(広島県立美術館)
【松本竣介 図版・作家解説】
【論文】
迎えいれる絵画――松本竣介《画家の像》から《Y市の橋》まで 田中淳(公益財団法人大川美術館)
「茶房りゝおむ」をめぐる断章│ 松本竣介、北川實を中心に 小此木美代子(公益財団法人大川美術館)
一九三七年の松本竣介――未刊行の「日記」より 長門佐季(神奈川県立近代美術館)
【図版・作家解説】
恩地孝四郎、長谷川利行、川口軌外、福沢一郎、鳥海青児、山口長男、山路商、
吉原治良、村井正誠、難波田龍起、長谷川三郎、井上長三郎、鶴岡政男、山口薫、北川實、吉井忠、
森芳雄、糸園和三郎、寺田政明、船田玉樹、麻生三郎、桂ゆき、澤田哲郎、中野淳
【論文】
複数のレアリスム――戦時期日本およびヨーロッパの諸相 宇多瞳(広島市現代美術館)
靉光、竣介、その周辺の画家たちの文献案内――画集・回顧展カタログ・著述 橘川英規(東京文化財研究所)
関連年表
作品リスト
執筆者略歴
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●「DECODE/出来事と記録―ポスト工業化社会の美術」展カタログ
1960年代末から70年代にかけての美術状況を、記録写真や資料との関係から検証します。近年国際的に評価が高まっている「もの派」と呼ばれる動向の見直しを契機として、関根伸夫の資料、多摩美術大学アートアーカイヴセンターと共同で進めている「もの派アーカイヴ」関連の展示、この時代から現在に至るまでの美術状況を広い視野において再考するための写真や映像によるアクチュアルな展示、以上の3つの柱を中心に構成。(同館資料より)

B5変形・95ページ+写真集47ページ
主催:埼玉県立近代美術館、多摩美術大学
図録執筆編集:梅津元、石井富久、平野到、鏑木あづさ、多摩美術大学、小泉俊己、田川莉那
発行:2020年/多摩美術大学
価格:2,400円(税込み) *ときの忘れもので扱っています。
この展覧会に関しては、土渕信彦さんの詳細なレビューをお読みください。
●本日のお勧め作品は松本竣介と関根伸夫です。
松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO《人物(W)》
紙にペン、水彩
イメージサイズ: 22.0x16.0cm
シートサイズ:26.8x18.2cm
関根伸夫 Nobuo SEKINE"月の雨"
1988年
金箔、キャンバス
45.5x38.0cm
裏面にサインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは版画・写真のエディション作品などをアマゾンに出品しています。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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