メカスさんの映画や本はなぜか僕の人生のポイントポイントで登場し印象に残っている作家ですので、貴重な自画像を手にできたのはとても嬉しかったです。
また、20年以上ぶりにリトアニアへの旅の追憶をお陰様で全編観られたのは良かったです。
特にこのような、エンターテイメントではない詩的な映画は、歳を取ってから観ると心への染み方が全然違いますね。

(20200911/Mさんからのメールより)>

昨日は"ときの忘れもの"さんのジョナス・メカス展へ。思いがけず貴重なDVDの映像を見せて頂けたり…
スタッフの皆さんのご親切に感謝致します。

(20200911/ParticlesOfTwilightさんのtwitterより)>

ジョナス・メカス展」は本日が最終日です。

先日、映画監督の井上春生さんにブログで「井上春生~映画「眩暈 Vertigo」(制作中)からのお願い事です」をご執筆いただきました。
日本を代表する詩人・吉増剛造さんがジョナス・メカスさんを悼む映画の製作が進行しています。
映画「眩暈 Vertigo」のHPが公開されました。以下、引用させていただきます。

人生を旅にたとえる人は多いですが、ジョナスメカス氏と吉増剛造氏は、実際に深く実践し多くの影響を与える作品を現代に残してきました。そんな二人が時間と空間を超えて交差する瞬間に何が生まれるか想像がつかない創造を期待させます。今までに見たこともない色彩鮮やかなタペストリーが生まれることを楽しみにしています。
羽生善治(棋士)>

吉増剛造氏の映像作品シリーズ ”キセキ” で見られた強い印象を残す手法の一つが、一瞬前の画面を薄紙のような残像として残すものだった。カメラの機能は「トレイル」と呼ばれる。獣の踏み分け道。獣が境界を越える。足で、触覚で存在を探る。声が魂を召喚する。時が重ねられる。こうして映画は呪術となる。吉増氏が記憶に刻んだジョナス・メカスの言葉と身体を、魂をどのように召喚することになるのか。刮目して待つ
大久保賢一(映画評論家)>

2014年、ジョナス・メカスさんの映画を上映させて頂いた時、ゲストとして登壇いただいた吉増剛造さんに真っ直ぐに目を見つめられ、涙がぼろぼろ溢れ出た事があった。その眼差し、声の震え方、手の皺。吉増さんやメカスさんにお会いして痛いほど感じたのは、何もごまかしがきかないということ。ハリボテのような言葉はすぐに流され、奥底の、まだ形を持たないような感情だけが見透かされている感覚。2人の本物の詩人は、その柔らかい芽を決して潰さず、そっと添え木をするように、いつだって語りかけてくれた。
NYの街には、そうしてメカスさんの守った苗が、きっと数え切れないほど育っているのだ。詩の中でメカスさんのことを「震えている詩の言葉たちの茎や枝葉にいつまでも宿っている夜露の素足」と表した吉増さんは、今回の旅で、どんな風にメカスさんと再会されたのだろう。想像しただけで気が遠くなりそうなその時間を、映画を通して垣間見させていただけることが、厚かましくも、心から待ち遠しい。

井戸沼紀美(上映イベント『肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー』主催)>

●Trailer
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER1


「眩暈 Vertigo」TRAILER VER2


「眩暈 Vertigo」TRAILER VER3


「眩暈 Vertigo」TRAILER VER4


“Vertigo” fragment


この映画が制作されるきっかけについてはこちらのサイトに書かれています。

今後の予定はHPのFlowchartからご覧いただけます。
リリースは今のところ2021年の予定です。

●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。
05ジョナス・メカス
「写真を撮るウーナ、ニューヨーク、1977(いまだ失われざる楽園)」
2009年
CIBA print
35.4×27.5cm
signed
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 
A版ーB : 限定20部
B版 : 限定35部
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『ジョナス・メカス―ノート、対話、映画』表紙ジョナス・メカス ノート、対話、映画
著者:ジョナス・メカス
訳:木下哲夫
編:森國次郎
2012年  せりか書房 発行
21.0x15.0cm  333P
1949年、肌寒いニューヨーク港に難民として降り立ったジョナス・メカス。入手したボレックスでニューヨークを、友人たちを、自らを撮り続けてきたメカスが語る、リトアニアへの想い、日記映画とニューヨークのアヴァンギャルド、フィルム・アーカイヴスの誕生…「ここに集められた文章は、どれも思い出であり、わたしの人生の一部である」。
主要作品のメカス自身による解説とコメンタリーを収録。
ときの忘れもので扱っています。
価格:5,170円(税込み) 送料:520円

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「ジョナス・メカス展」は本日が最終日です(予約制/WEB展)。
会期=2020年8月28日[金]―9月12日[土]*日・月・祝日休廊


メカス展DM
昨2019年1月23日に96歳で亡くなったジョナス・メカスさんが1980年代から精力的に取り組んだ<フローズン・フィルム・フレームズ=静止した映画>シリーズに焦点をあて写真、版画など25点を展観します。出品作品の詳細は8月27日ブログに掲載しました
※予約制にて、観覧をご希望の方は前日までにメール、電話にてご予約ください。

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。