亭主の古巣である毎日新聞社が主催する第63回(2021年度)毎日芸術賞を、旧知の三島喜美代先生が受賞されました。
心よりお祝い申し上げます。
2017年10月21日
ときの忘れもの(駒込)にて、三島喜美代先生(昭和7年生まれ)。
右はMEMの石田克哉さん。

今回の授賞者は5人。2月3日にホテル椿山荘東京で贈呈式を行われました。
風間杜夫(俳優)、下谷洋子(かな書家)、高橋睦郎(詩人)、三島喜美代(美術家)、皆川博子(小説家)

詩人の高橋睦郎先生も同時に受賞されました。
高橋先生には『版画掌誌 ときの忘れもの』第1号に、小野隆生のために一篇の詩を寄せてくださいました。

亭主は毎日新聞OBと言っても在社期間は10年に満たない。なぜか定年まで律儀に勤め上げた同期の仲間がよくしてくれて、同期会にも呼んでくれる。ありがたいことです。
毎日新聞社のOBの交流サイトの編集に携わっている堤さんからメールをいただいた。
綿貫さま
こんな記事を書きました。
堤哲
https://maiyukai.com/topics#20220204-1


文化功労者の高橋先生の受賞記事に亭主の顔写真まで掲載して、畏れ多いったらありゃしない。
記事中にでてくる今はない毎日中学生新聞の投稿少年については植田実先生のエッセイ『高橋睦郎の「友達」』をお読みください。

亭主は毎日新聞社の販売局調査課時代に課長のおだてにのって毎週のように「企画書」を連発していました。重役会議のための販売報告書の下書きを命じられていたのをいいことに、報告書とともに拙い(荒唐無稽な)企画書を販売担当の常務に提出していたのですが(もちろん常務はうんざり)、唯一Goサインが出たのが当時部数減に悩んでいた毎日小学生新聞、中学生新聞の振興策でした。
毎日小学生新聞、中学生新聞を増やせば、読んだ子供たちは将来の毎日新聞の読者になる!
そのために、全国の小中学校に絵(版画)を贈ろう、必ずや子供たちの情操教育に役立ち、親御さんたちは毎日新聞のファンになる(であろう)。
という遠大な企画書を書き上げ、紆余曲折の末「現代版画センター」の設立(1974年5月)になりました。
思えば遠くにきたもんだ・・・

●本日のお勧めは版画掌誌ときの忘れもの第1号です。
版画掌誌1号パンフ1版画掌誌1号パンフ2
『版画掌誌ときの忘れもの第1号』A版(版画4点入り)
2020_12_23_MG_5665-2


20201226140405_00001小野隆生
《日付けのないカレンダー》
1999年 リトグラフ
30.0x18.5cm(紙32.0x51.5cm) Ed.135
自筆サイン・限定番号入り

20201226140818_00001小野隆生
《バック・ミラーに映った影》
1999年 リトグラフ
21.5x21.0cm(紙32.0x51.5cm) Ed.35
自筆サイン・限定番号入り

20201226134447_00001三上誠
《作品A(仮題)》
原版制作=1957年頃
1999年後刷り
エッチング、アルミ版
11.8x16.0cm(紙32.0x51.5cm) Ed.35
作家印を捺し、限定版号を記入

20201226134653_00001三上誠
《作品C(仮題)》
原版制作=1960~65年頃
1999年後刷り
フォトグラビュール、銅版
9.5x7.0cm(紙32.0x51.5cm) Ed.35
作家印を捺し、限定版号を記入

『版画掌誌 ときの忘れもの』 は優れた同時代作家の紹介と、歴史の彼方に忘れ去られた作品の発掘を目指し創刊したオリジナル版画入り大型美術誌です。第1号~第5号の概要は1月6日ブログをご覧ください。
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