今年2022年は、「具体美術協会」の創立者・吉原治良の没後50年にあたります。
「具体」は当初から海外へ目を向けた関西発祥の日本の前衛運動ですが、吉原の強いリーダーシップのもとで生まれ、吉原自らがスポンサーでもありました。
1972年2月10日に吉原治良が死去すると、その翌月3月31日に具体美術協会は解散しました。
具体解散50周年にあたる今年は、具体を代表する作家・元永定正の生誕100年にもあたります。

具体や元永らの顕彰の試みが種々行われており、兵庫県立美術館では「生誕100年 元永定正展-伊賀上野から神戸、そしてニューヨークへ-」が開催されています。

生誕100年 元永定正展-伊賀上野から神戸、そしてニューヨークへ-
会期:2022年1月22日~7月3日
会場:兵庫県立美術館
元永定正(1922年-2011年、三重県阿山郡上野町(現・三重県伊賀市)生まれ)は、具体美術協会を代表する作家のひとりとして世界的に知られています。そのカラフルな色彩と生命体を思わせる形態は、こどもから大人まで高い人気を誇ります。 2022年は元永の生誕100年にあたります。本展では、抽象との衝撃的な出会いをはたした阪神間で生み出された初期の作品から、ニューヨークへ渡り新たな表現へと踏み出すまでの時代に焦点を絞り、元永作品の最大の特徴と言うべき「いろ」と「かたち」が生まれた背景を「旅≒移動」という観点で振り返ります。また、初期の代表作と共に、これまで紹介される機会の少なかった立体作品や、国内初公開の作品を併せて紹介することで、立体・平面という区別なく自在に表現した元永の多彩な表現と、その革新性に迫ります。(同展のサイトより)

元永先生は生前、多くの版画作品を制作されましたが、1983年のノーベル賞シリーズ5点は海外が版元だったために、日本国内ではほとんどみかけません。元永版画の中で最も人気が高く、また入手しずらい作品です。
motonaga150520_03《ノーベル賞オマージュ ゆかわ》
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
65.7×46.0cm
Ed.100  Signed

motonaga150520_07《ノーベル賞オマージュふくい》
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
45.8x66.0cm
Ed.100  Signed

motonaga150520_05《ノーベル賞オマージュ ともなが》
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
66.0×46.0cm
Ed.100  Signed

motonaga150520_06《ノーベル賞オマージュかわばた》
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
46.0x66.0cm
Ed.100  Signed

motonaga150520_04《ノーベル賞オマージュ さとう》
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
66.0×46.0cm
Ed.100  Signed

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