本日4月28日は瑛九の誕生日です(1911年4月28日 - 1960年3月10日)。

<「TOP コレクション 光のメディア」展。
担当学芸員・鈴木佳子さんの解説があった。今回の「光のメディア」展は──Photographの語源はギリシャ語で「光で描く」ことを意味する。イギリスの科学者ジョン・ハーシェルが、写真術の発明者の一人フォックス・タルボットの発明した紙ネガを用いる写真印画に対して、1830年代末に命名したもの。そこに注目し、記録性を超えて生み出される「創造性」に焦点を当てた、近代写真の父として知られるアルフレッド・スティーグリッツをはじめとする写真家29名の作品約100点で構成した──という。そこには、──◎ニュー・ヴィジョン/近代写真(写真の特性/カメラ、レンズによる視点、シュールレアリスム、バウハウス、f64 )◎暗室技法・特殊技法(フォトグラム/カメラを使わない写真、多重露光/長時間露光)◎豊富な技法 ◎暗喩的表現(メタファー) ◎感覚・直感・偶然性・音楽・動き ◎自己の内面・神秘思想──といった多様に分類された事柄が内包されている。
(中略)
 写真史に燦然と輝く有名写真家もいれば、知る人ぞ知るといった写真家、日本ではほとんど知られていない写真家、そして日本人写真家まで様ざま登場するが、いずれもそのオリジナルプリントはクオリティが高く、実物を目にするチャンスは滅多にないだけに必見である。すでに観たことのある絵柄であっても、初めて観る絵柄であっても、あるいはまた忘れてしまう人間の特性からいって、観なければ新たな発見も感動も起こらない。
(20220308/河野和典さんのfacebookより)>

河野さんが紹介してくれなかったらあやうく見落とすところでした。
久々に瑛九のフォトデッサン4点が出品展示されています。
*下の画像/左はバーバラ・モーガン、右はアルフレッド・スティーグリッツ
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TOPコレクション 光のメディア
会期:2022年3月2日(水)~6月5日(日)
会場:東京都写真美術館
出品リスト
出品:29名、 写真97点、資料7点
アルフレッド・スティーグリッツ|Alfred Stieglitz (1864-1946)
マイナー・ホワイト|Minor White (1908-1976)
アンセル・アダムス|Ansel Adams (1902-1984)
バーバラ・モーガン|Barbara Morgan (1900-1992)
ウォルター・チャペル|Walter Chappell (1925-2000)
ジャロミール・ステファニー|Jaromir Stephany (1930-2010)
ポール・カポニグロ|Paul Caponigro (1932- )
エドムンド・テスケ|Edmund Teske (1911-1996)
田口和奈|Kazuna Taguchi (1979- )
W.ユージン・スミス|W. Eugene Smith (1918-1978)
ジェームス・ウェリング|James Welling (1951- )
佐藤時啓|Tokihiro Sato (1957- )
糸井 潤|Jun Itoi (1971- )
ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット|William Henry Fox Talbot (1800-1877)
ラースロー・モホイ₌ナジ|Laszlo Moholy-Nagy (1895-1946)
マン・レイ|Man Ray (1890-1976)
ロール・アルバン₌ギョー|Laure Albin Guillot (1879-1962)
瑛九|Ei-Q (1911- 1960)

瑛九フォトデッサン1954-55東京都写真美術館所蔵同展カタログより、瑛九<フォトデッサン>より1954-55年

杉村 恒|Tsune Sugimura (1926-1991)
杉浦邦恵|Kunie Sugiura(1942- )
スーザン・ダージェス|Susan Derges (1955- )
クリスチャン・シャド|Christian Schad (1894-1982)
アルヴィン・ラングドン・コバーン|Alvin Langdon Coburn (1882-1966)
ハリー・キャラハン|Harry Callahan (1912-1999)
ヨゼフ・スデック|Josef Sudek (1896-1976)
エメット・ゴーウィン|Emmet Gowin (1941- )
アンナ・アトキンス|Anna Atkins (1799-1871)
アンドレ・ケルテス|Andre Kertesz (1894-1985)
ポール・ストランド|Paul Strand (1890-1976)
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●ときの忘れもののコレクションから瑛九のフォトデッサンをご紹介しましょう。
qei17-005《題不詳》
1936~39年頃
フォト・デッサン(ゼラチン・シルバー・プリント)
30.3×25.2cm
裏面にサインあり


qei-190《二人》
1951年
フォト・デッサン(ゼラチン・シルバー・プリント)
27.5x21.5cm
サインあり


qei_161《題不詳》
1954年頃
フォト・デッサン(ゼラチン・シルバー・プリント)
20.1×25.3cm
裏面に杉田都夫人のサインあり


qei-189《三人のバレリーナ》
1958年
フォト・デッサン(ゼラチン・シルバー・プリント)
27.3x21.9cm
裏面にタイトルと年記あり

qei_140_work《題不詳》
フォト・デッサン(ゼラチン・シルバー・プリント)
40.8×31.9cm

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●ときの忘れもののカタログ(瑛九展)のご案内
f0ea3c08-s『生誕110年 第30回瑛九展 フォト・デッサンと型紙』図録
発行:ときの忘れもの
発行年:2021年
サイズ他:25.7×17.2㎝、28頁、作品キャプションと年表のみ日英2か国語
執筆:ワーグナー浅野智子(美術博士)、飯沢耕太郎(写真評論家)
図版:34点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込価格 880円、送料250円

カタログ表紙 『第28回 瑛九展』図録
発行:ときの忘れもの
発行年:2019年
サイズ他:25.7×17.2㎝、36頁、全文日英2か国語
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
図版:約44点掲載
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込価格 880円、送料250円

EiQ_2013表紙 『第23回 瑛九展』図録
発行:ときの忘れもの
発行年:2013年
サイズ他:25.6x18.1cm、24頁
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
図版:約30点掲載
デザイン:北澤敏彦(株式会社DIX-HOUSE)
税込価格 880円、送料250円

表紙裏表紙 『奈良美智24歳×瑛九24歳 画家の出発』図録
発行:ときの忘れもの
発行年:2010年
サイズ他:B5判、15頁
執筆:三上豊(和光大学教授)
図版:15点、参考図版:27点
デザイン:北澤敏彦(株式会社DIX-HOUSE)
税込価格 880円、送料250円


●瑛九作品集 日本経済新聞社刊
qei_catalogue_1997_sakuhinsyu-2『瑛九作品集』
1997年10月1日
日本経済新聞社 発行
B4変形判(32.0×26.0cm) 204ページ
クロス装 函なし
図版:油彩130点、コラージュ・フォトデッサン45点、銅版画39点、リトグラフ23点、他に参考図版68点
監修:本間正義
作家論:五十殿利治
年譜・文献:横山勝彦
編集・三上豊、綿貫不二夫
制作:有限会社ワタヌキ
お問い合わせください。


●小コレクター運動
37 福井アートフル勝山 1,200円福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み―中上光雄・陽子コレクションによる―』図録
2015年
中上邸イソザキホール運営委員会(荒井由泰、中上光雄、中上哲雄、森下啓子)発行
25.7x18.3cm 96P
編集:ときの忘れもの
出品作家:北川民次、難波田龍起、瑛九、岡本太郎、オノサト・トシノブ、泉茂、元永定正、 木村利三郎、丹阿弥丹波子、吉原英雄、靉嘔、磯崎新、池田満寿夫、野田哲也、関根伸夫、小野隆生、舟越桂、北川健次、土屋公雄(19作家150点)
執筆:西村直樹(福井県立美術館学芸員)、荒井由泰(アートフル勝山の会代表)、野田哲也(画家)、丹阿弥丹波子(画家)、北川健次(美術家・美術評論)、綿貫不二夫(ときの忘れもの)
税込価格:1,100円、送料250円

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●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊