<モノクロームでの表現のミニマルさに美しくチャーミングなユーモアがあふれていてとても素敵でした。
(Sさん、芳名簿より)>
<前期・後期とも行ってきました。本日が最終日。陰影が幻想的なフォトデッサンは必見。本展のための充実したカタログも入手。
(20230624/lentil_beansさんのtwitterより)>
<#ときの忘れもの で開催中の #瑛九 の展覧会がすばらしいです。2011年に埼玉県立近代美術館で見てからずっと瑛九に心が湧きたちます。明日までです。おすすめします。
(20230623/實さんのtwitterより)>
<ときの忘れもの「第33回瑛九展 湯浅コレクション 後期」
全ての、ではなく渡英する一部の作品を入れ替えての後期展。大英帝国や王政フランスやメディチ家をあげるまでもなく、アートは富める国が貧しい国から搾取するもの。近年「安い国」日本から海外コレクターへの日本美術の流出が止まりません。
(中略)
ところでDMには会期が6月24日(金)となっていますが、おわかりのように24日は土曜日。残り2時間、本駒込に急げー!
(20230624/岡田昌浩さんのtwitterより)>
岡田さんのご指摘の通り、DMに誤植がありました。お詫びいたします。
展覧会カタログ(B5判、84頁、日英併記)を刊行しました。
テキストは
東京国立近代美術館副館長の大谷省吾先生による「新発見の瑛九のフォト・コラージュについて」、
宮崎県立美術館の小林美紀先生による「10代で「瑛九」と出会った湯浅英夫」、
横須賀美術館の工藤香澄先生による「瑛九のフォト・デッサンー湯浅英夫コレクションから」をご寄稿いただきました。
作品図版40点、湯浅英夫撮影による瑛九のポートレート写真15点を収録しています。
カタログ価格:2,750円(税込)+送料250円
ご注文はこちらから
*画廊亭主敬白
岩手、新潟、栃木、大阪、福井、岡山、島根、福岡、宮崎、
前期・後期と分けたので、僅か20点余りの展示に各地から大勢のお客様が来廊されました。
没後60数年を経て、瑛九を直接知る方も少なくなったにも関わらず、若い世代のコレクターや研究者が増えているのは、嬉しい限りです。
それにしても48歳の短い生涯で、瑛九はどれくらいの作品を作ったのでしょうか。
特に、今回展示したフォトデッサンの全貌はまだわかりません。
亭主の生きているうちにレゾネ(作品総目録)が刊行されることを願うばかりです。
ときの忘れものが第1回瑛九展を開催したのが1996年3月でした。
33回も開催できたのは、それを買って下さるお客様がいたからです。
私たちは画商なので、美術館のように収蔵作品や他館や所蔵者からお借りして展示という具合にはいきません。
色々な縁を頼り、瑛九の作品を見つけて、資金繰りに悪戦苦闘しながら買取り、作品についての調査を重ね、やっと展示となります。それが直ぐに売れればいいのですが、実際には買った作品10点に対し、売れるのが数点あれば上出来というのが正直なところです。
かくしてコレクションは瞬く間に増殖し(社長苦虫)、瑛九=ときの忘れものになってしまった。
待ってても(買ってくれる)客が来るわけではありません(それができれば蔵が建つのですが)。
四方八方ラブレターを出し、ネットで発信し、事前の営業活動に努めます。
私たちのお客さまで最もお世話になってきたのは地方に在住のMさんというコレクターです。
飛行機が苦手のようで、ほとんど東京にいらしたことはありません。
私どもの画廊にも青山時代に一度いらしただけです。
お会いしたのはたった二度しかありません。
最初のころは手紙と電話、最近はメールでのやり取りになりましたが、とにかく調べに調べ、いいと思ったものしか買わない、その審美眼は私たち俗物画商の敵うところではありません。
油彩、水彩、版画、フォトデッサン等の瑛九のコレクションではおそらく国内では最高、最良の作品をお持ちです。
Mさんと出会わなけばとても33回もの瑛九展はできませんでした。
たとえば第15回瑛九展、第27回瑛九展、第31回瑛九展のDMの掲載作品はMさんのコレクションです。
このブログでもご紹介した通り、今回の湯浅コレクションでは11点がイギリスに渡りますが、実は一番最初にお好きな作品を選んでいただいたのはMさんです。
イギリスの方には申し訳ないけれど、最高の作品は日本に残ってほしかった。
このようなお客さまに恵まれたおかげで、33回目の瑛九展を開催することができました。
ご来廊いただいた皆さん、お買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
最後に不義理のお詫びです。
たくさんのお客様に来ていただいたのですが、亭主はほとんどお相手できませんでした。
帯状疱疹にかかってしまい、痛みに堪えるだけで精一杯でした。せっかくいらしていただいたのに申し訳ございません。どうやら峠を越えたようで(医者には一、二か月かかると脅されています)、次回は何とか元気で出勤したいものです。
ありがとうございました。
●ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー
各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
(Sさん、芳名簿より)>
<前期・後期とも行ってきました。本日が最終日。陰影が幻想的なフォトデッサンは必見。本展のための充実したカタログも入手。
(20230624/lentil_beansさんのtwitterより)>
<#ときの忘れもの で開催中の #瑛九 の展覧会がすばらしいです。2011年に埼玉県立近代美術館で見てからずっと瑛九に心が湧きたちます。明日までです。おすすめします。
(20230623/實さんのtwitterより)>
<ときの忘れもの「第33回瑛九展 湯浅コレクション 後期」
全ての、ではなく渡英する一部の作品を入れ替えての後期展。大英帝国や王政フランスやメディチ家をあげるまでもなく、アートは富める国が貧しい国から搾取するもの。近年「安い国」日本から海外コレクターへの日本美術の流出が止まりません。
(中略)
ところでDMには会期が6月24日(金)となっていますが、おわかりのように24日は土曜日。残り2時間、本駒込に急げー!
(20230624/岡田昌浩さんのtwitterより)>
岡田さんのご指摘の通り、DMに誤植がありました。お詫びいたします。展覧会カタログ(B5判、84頁、日英併記)を刊行しました。
テキストは東京国立近代美術館副館長の大谷省吾先生による「新発見の瑛九のフォト・コラージュについて」、
宮崎県立美術館の小林美紀先生による「10代で「瑛九」と出会った湯浅英夫」、
横須賀美術館の工藤香澄先生による「瑛九のフォト・デッサンー湯浅英夫コレクションから」をご寄稿いただきました。
作品図版40点、湯浅英夫撮影による瑛九のポートレート写真15点を収録しています。
カタログ価格:2,750円(税込)+送料250円
ご注文はこちらから
*画廊亭主敬白
岩手、新潟、栃木、大阪、福井、岡山、島根、福岡、宮崎、
前期・後期と分けたので、僅か20点余りの展示に各地から大勢のお客様が来廊されました。
没後60数年を経て、瑛九を直接知る方も少なくなったにも関わらず、若い世代のコレクターや研究者が増えているのは、嬉しい限りです。
それにしても48歳の短い生涯で、瑛九はどれくらいの作品を作ったのでしょうか。
特に、今回展示したフォトデッサンの全貌はまだわかりません。
亭主の生きているうちにレゾネ(作品総目録)が刊行されることを願うばかりです。
ときの忘れものが第1回瑛九展を開催したのが1996年3月でした。
33回も開催できたのは、それを買って下さるお客様がいたからです。
私たちは画商なので、美術館のように収蔵作品や他館や所蔵者からお借りして展示という具合にはいきません。
色々な縁を頼り、瑛九の作品を見つけて、資金繰りに悪戦苦闘しながら買取り、作品についての調査を重ね、やっと展示となります。それが直ぐに売れればいいのですが、実際には買った作品10点に対し、売れるのが数点あれば上出来というのが正直なところです。
かくしてコレクションは瞬く間に増殖し(社長苦虫)、瑛九=ときの忘れものになってしまった。
待ってても(買ってくれる)客が来るわけではありません(それができれば蔵が建つのですが)。
四方八方ラブレターを出し、ネットで発信し、事前の営業活動に努めます。
私たちのお客さまで最もお世話になってきたのは地方に在住のMさんというコレクターです。
飛行機が苦手のようで、ほとんど東京にいらしたことはありません。
私どもの画廊にも青山時代に一度いらしただけです。
お会いしたのはたった二度しかありません。
最初のころは手紙と電話、最近はメールでのやり取りになりましたが、とにかく調べに調べ、いいと思ったものしか買わない、その審美眼は私たち俗物画商の敵うところではありません。
油彩、水彩、版画、フォトデッサン等の瑛九のコレクションではおそらく国内では最高、最良の作品をお持ちです。
Mさんと出会わなけばとても33回もの瑛九展はできませんでした。
たとえば第15回瑛九展、第27回瑛九展、第31回瑛九展のDMの掲載作品はMさんのコレクションです。
このブログでもご紹介した通り、今回の湯浅コレクションでは11点がイギリスに渡りますが、実は一番最初にお好きな作品を選んでいただいたのはMさんです。
イギリスの方には申し訳ないけれど、最高の作品は日本に残ってほしかった。
このようなお客さまに恵まれたおかげで、33回目の瑛九展を開催することができました。
ご来廊いただいた皆さん、お買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
最後に不義理のお詫びです。
たくさんのお客様に来ていただいたのですが、亭主はほとんどお相手できませんでした。
帯状疱疹にかかってしまい、痛みに堪えるだけで精一杯でした。せっかくいらしていただいたのに申し訳ございません。どうやら峠を越えたようで(医者には一、二か月かかると脅されています)、次回は何とか元気で出勤したいものです。
ありがとうございました。
●ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
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