明日から「幻想の建築 ピラネージ展」を開催します。
会期:2023年8月4日(金)~8月12日(土) *日曜・月曜・祝日休廊
まだ始まっていないのに、ガラガラとキャリーバッグを引き、片手には絵らしい四角な荷物を抱えた青年が来廊した。
芳名簿を覗くと盛岡、ご苦労さま。
この猛暑の中を・・・
予定を決めていたのは早くからで、まさかそのときはこの夏がこんなに暑くなるとは思っていませんでした。
ときの忘れものは駒込駅南口から歩いて8分ほどですが、バス(秋葉原行~上富士前下車、たった一区間ですが)もあるので時間がうまくあえばご利用ください。


昔から亭主はジャン=バティスタ・ピラネージ(1720-1778)のファンで、チャンスがあればその銅版画を入手し、売ってきました。
今回は1961年のBracons-Duplessisによる復刻版《牢獄》シリーズ全16点を展示していますが、あらためて額装してみると、その圧倒的な幻想世界に我ながら「凄い」と感嘆しています。
18世紀イタリアに生きたピラネージの銅版画は当時から人気で、《牢獄》シリーズは原版から、幾度も幾度も刷られ、没後も一時期相当数が刷られました。
ですので銅版がすっかり磨滅してしまい、流通している原版からのオリジナルは、多くの場合、細部が潰れてしまっている。
その点、今回展示の復刻版は、まさにピラネージの幻想世界を十二分に味わうことができるでしょう。
昔、仕入れて眠っていたもので、コンディションは抜群。
値段も破格、ぜひお買い求めください。
2008年に町田で開催されたピラネージ展は良かったですね。
当時の亭主の感想を再録すると、
<昨日、久しぶりに町田に行ってきました。
町田市立国際版画美術館で「ピラネージ版画展2008―未知なる都市の彼方へ―展」が開催されているので、建築家であり、版画家であったピラネージのファンとしては見逃せません。同館や静岡県立美術館などの所蔵作品約200点で構成され、見ごたえがあります、
入り口でルーペを貸してくれるので、私、一番大きな虫眼鏡を片手に、好きな作品の細部を眺めながら鑑賞しました。カタログ(2,200円)所収、同館学芸員・佐川美智子さんの「ピラネージのエッチング技法」という論考がとても参考になりました。ピラネージが銅版に描画するに際して決して線を交差させなかった、つまりパラレルな線だけで、あの壮大な幻想風景をつくっていった過程がよくわかります。>
ときの忘れものも町田にならって大きな虫眼鏡をご用意しました。
冷たいお茶とうちわも。
どうぞお出かけください。
◆ピラネージ《牢獄》シリーズ全16点
価格:シート@88,000円(税込み)+ 額@22,000円
*ぜひ気になる作品がありましたら、メールをください。
『牢獄』より《I.表題紙》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.3×41.9cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.110
『牢獄』より《II. 拷問台の上の男》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:57.1x42.0cm
シートサイズ :74.5x54.0cm
※レゾネNo.111
『『牢獄』より《III.円形の塔》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.6×41.8cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.112
『牢獄』より《IV.広場》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.3×41.7cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.113
『牢獄』より《V. ライオンの浅浮彫り》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:57.0x41.6cm
シートサイズ :74.5x54.0cm
※レゾネNo.114
『牢獄』より《牢獄VI.煙を噴く火》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:54.9×40.3cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.115
『牢獄』より《VII.跳橋》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:56.1×41.5cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.116

『牢獄』より《VIII.戦勝記念》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.7×40.6cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.117
『牢獄』より《IX.巨大な車輪》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:56.1×41.1cm
シートサイズ:74.5×54.0cm
※レゾネNo.118
『牢獄』より《X. 張り出した井桁の上の囚人たち》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.7x55.3cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.119
『牢獄』より《XI. 貝殻装飾のあるアーチ》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:40.8x55.7cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.120
『牢獄』より《XII.木挽き台》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.7x56.4cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.121
『牢獄』より《XIII. 井戸》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.1x56.0cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.122
『牢獄』より《XIV. ゴシック式アーチ》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.7x55.6cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.123
『牢獄』より《XV. 燈火のある迫持台》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.5x55.8cm
シートサイズ :54.0x74.5cm
※レゾネNo.124
『牢獄』より《XVI. 鎖のある迫持台》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.0x55.7cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.125
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■ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ Giovanni Battista Piranesi
1720年ヴェネツィア共和国モリャーノに生まれる。建築家、考古学者、版画家。父と叔父から建築、特に透視図法と舞台装飾を学ぶ。1740年ローマに行きエッチング技法を学ぶ。1743年作品集《建築と透視図法第一部》を出版。1745年以降はローマに定住し、壮大な建築計画を銅版画に刻んだ。建築家として実現した建物は『サンタ・マリア・デル・プリオラ-ト聖堂』など数少ないが、1000点もの銅版画を残した。1778年没。
版画代表作は《グロテスキ》《ローマの景観》《牢獄》《古代ローマ》《ローマの遺跡》等。
会期:2023年8月4日(金)~8月12日(土) *日曜・月曜・祝日休廊
まだ始まっていないのに、ガラガラとキャリーバッグを引き、片手には絵らしい四角な荷物を抱えた青年が来廊した。
芳名簿を覗くと盛岡、ご苦労さま。
この猛暑の中を・・・
予定を決めていたのは早くからで、まさかそのときはこの夏がこんなに暑くなるとは思っていませんでした。
ときの忘れものは駒込駅南口から歩いて8分ほどですが、バス(秋葉原行~上富士前下車、たった一区間ですが)もあるので時間がうまくあえばご利用ください。


昔から亭主はジャン=バティスタ・ピラネージ(1720-1778)のファンで、チャンスがあればその銅版画を入手し、売ってきました。
今回は1961年のBracons-Duplessisによる復刻版《牢獄》シリーズ全16点を展示していますが、あらためて額装してみると、その圧倒的な幻想世界に我ながら「凄い」と感嘆しています。
18世紀イタリアに生きたピラネージの銅版画は当時から人気で、《牢獄》シリーズは原版から、幾度も幾度も刷られ、没後も一時期相当数が刷られました。
ですので銅版がすっかり磨滅してしまい、流通している原版からのオリジナルは、多くの場合、細部が潰れてしまっている。
その点、今回展示の復刻版は、まさにピラネージの幻想世界を十二分に味わうことができるでしょう。
昔、仕入れて眠っていたもので、コンディションは抜群。
値段も破格、ぜひお買い求めください。
2008年に町田で開催されたピラネージ展は良かったですね。
当時の亭主の感想を再録すると、
<昨日、久しぶりに町田に行ってきました。
町田市立国際版画美術館で「ピラネージ版画展2008―未知なる都市の彼方へ―展」が開催されているので、建築家であり、版画家であったピラネージのファンとしては見逃せません。同館や静岡県立美術館などの所蔵作品約200点で構成され、見ごたえがあります、
入り口でルーペを貸してくれるので、私、一番大きな虫眼鏡を片手に、好きな作品の細部を眺めながら鑑賞しました。カタログ(2,200円)所収、同館学芸員・佐川美智子さんの「ピラネージのエッチング技法」という論考がとても参考になりました。ピラネージが銅版に描画するに際して決して線を交差させなかった、つまりパラレルな線だけで、あの壮大な幻想風景をつくっていった過程がよくわかります。>
ときの忘れものも町田にならって大きな虫眼鏡をご用意しました。
冷たいお茶とうちわも。
どうぞお出かけください。
◆ピラネージ《牢獄》シリーズ全16点
価格:シート@88,000円(税込み)+ 額@22,000円
*ぜひ気になる作品がありましたら、メールをください。
『牢獄』より《I.表題紙》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.3×41.9cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.110
『牢獄』より《II. 拷問台の上の男》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:57.1x42.0cm
シートサイズ :74.5x54.0cm
※レゾネNo.111
『『牢獄』より《III.円形の塔》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.6×41.8cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.112
『牢獄』より《IV.広場》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.3×41.7cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.113
『牢獄』より《V. ライオンの浅浮彫り》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:57.0x41.6cm
シートサイズ :74.5x54.0cm
※レゾネNo.114
『牢獄』より《牢獄VI.煙を噴く火》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:54.9×40.3cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.115
『牢獄』より《VII.跳橋》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:56.1×41.5cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.116

『牢獄』より《VIII.戦勝記念》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.7×40.6cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.117
『牢獄』より《IX.巨大な車輪》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:56.1×41.1cm
シートサイズ:74.5×54.0cm
※レゾネNo.118
『牢獄』より《X. 張り出した井桁の上の囚人たち》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.7x55.3cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.119
『牢獄』より《XI. 貝殻装飾のあるアーチ》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:40.8x55.7cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.120
『牢獄』より《XII.木挽き台》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.7x56.4cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.121
『牢獄』より《XIII. 井戸》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.1x56.0cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.122
『牢獄』より《XIV. ゴシック式アーチ》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.7x55.6cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.123
『牢獄』より《XV. 燈火のある迫持台》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.5x55.8cm
シートサイズ :54.0x74.5cm
※レゾネNo.124
『牢獄』より《XVI. 鎖のある迫持台》1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:41.0x55.7cm
シートサイズ:54.0x74.5cm
※レゾネNo.125
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
■ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ Giovanni Battista Piranesi
1720年ヴェネツィア共和国モリャーノに生まれる。建築家、考古学者、版画家。父と叔父から建築、特に透視図法と舞台装飾を学ぶ。1740年ローマに行きエッチング技法を学ぶ。1743年作品集《建築と透視図法第一部》を出版。1745年以降はローマに定住し、壮大な建築計画を銅版画に刻んだ。建築家として実現した建物は『サンタ・マリア・デル・プリオラ-ト聖堂』など数少ないが、1000点もの銅版画を残した。1778年没。
版画代表作は《グロテスキ》《ローマの景観》《牢獄》《古代ローマ》《ローマの遺跡》等。
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