画廊は本日から営業を再開します。
スタッフ全員、元気に出社してくれることと思いますが、昨日某社員から「滞在先からの飛行機が欠航で東京に戻れません」という悲痛なメールも入りました。
まあ、こういうときはのんびり休暇を延長する以外ありませんね。

皆さんは、夏休みはいかがお過ごしでしょうか。
もちろん、休みどころじゃあない、という方もいたでしょうね。
ときの忘れものは「幻想の建築 ピラネージ展」終了の翌日から休みに入ったので、実はお買い上げいただいた皆さんへの納品作業はこれからです(お待ちいただき恐縮です)。


映像制作:WebマガジンColla:J 塩野哲也





18世紀イタリアの建築家・版画家ジャン=バティスタ・ピラネージ(1720-1778)の《牢獄》シリーズ全16点(1761年ピラネージの原作、1961年Bracons-Duplessisによる復刻)を展示した今回の展覧会は予想外の反響で、猛暑の中、実に多くのお客様に来廊していただきました。
建築史家の戸田穣先生には二回にわたり、ブログにご寄稿いただきましたが、これもたいへんなアクセス数で、いまさらながらピラネージの人気に驚いた次第です。
第1回「ピラネージ『牢獄』1961年版
第2回「ピラネージの青春時代、そしてその原版の行方

社長と亭主は例年はちょっと小旅行し、映画とコンサートを楽しんできたのですが、今年はあまりの猛暑に外出を控え、もっぱら机の上に巨大山脈を築いた資料のあれこれを、「とにかく捨てなさい」という社長の叱咤に耐えながら整理、始末に明け暮れました。
たとえば昔の写真、それがいつ撮られたのか、場所はどこか、写っているのは誰なのか。
記憶力抜群と自慢していたのはどこのどいつだ、嘆くことしきりでありました。

2005年2月3日東大総合研究博物館「メディアとしての建築~」展磯崎新写真の裏に「2005.2.3」と日付だけは書いてありました。
写っているのは左から林太郎さん(磯崎新アトリエ)、亭主、磯崎新先生ですが、いったい何の展覧会だったか、すっかり忘れていました。
ネットであれこれ探索、どうやら下記の展覧会のときのものだと判明しました。
10年ひと昔といいますが、18年前の展覧会です。

●「メディアとしての建築―ピラネージからEXPO'70まで」展
会期:2005年2月5日(土)~5月8日(日)
会場:東京大学総合研究博物館1階新館展示ホール
主催:東京大学総合研究博物館

東大のサイトによれば会期は2月5日~5月8日となっています。おそらく2月3日が内覧会だったのでしょう。

ピラネージ_牢獄_4図_Bracons-Duplessisによる復刻『牢獄』より《IV.広場》
1761年ピラネージの原作
1961年Bracons-Duplessisによる復刻
銅版画
イメージサイズ:55.3×41.7cm
シートサイズ :74.5×54.0cm
※レゾネNo.113

磯崎新内部風景Ⅱ磯崎新
内部風景Ⅱ カトルマル精神病院ーアントナン・アルトー
1979年 アルフォト 
80×60cm  
Ed.8  Signed
*現代版画センターエディションNo.288
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さて、次の展覧会のご案内です。
阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る
2023年8月25日(金)~9月2日(土) 11:00-19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊
阿部勤展案内状表面1200本年1月に亡くなられた阿部勤先生(1936-2023)は2021年11月22日の日付の入ったリトグラフ「中心のある家」を制作されていました。
阿部先生が設計された個人住宅Las Casas(2017年からギャラリーときの忘れもの)で、その建築空間を体感していただきながら、遺された版画作品をご覧ください。併せてル・コルビュジエ、安藤忠雄、磯崎新、マイケル・グレイヴス、アントニン・レーモンド、石山修武、六角鬼丈、毛綱毅曠、倉俣史朗、佐藤研吾、杉山幸一郎、光嶋裕介などの建築家の版画・ドローイングを展示します。

●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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